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abstract pop | 5 Best Songs...2022③

Spotifyのプレイリスト更新しています〜

Etta Marcus

ロンドン・ブリクストン出身のSSW、Etta MarcusがデビューEP『View from the Bridge』をリリース。本作ではMatt Malteseが客演で参加しています。
まず彼女の魅力は、20歳とは思えないほど落ち着きのある美声です。少しハスキーで深みのあるアンニュイな歌声から、透明感漂う流麗な歌声まで、楽曲の展開に合わせて、その声色を変化させていく幅の広さには驚きです。音楽性もノスタルジアな雰囲気が香る、牧歌的なUSインディーのSSW系譜で、まさにJoni Mitchellから、現行のWeyse Blood〜Big Thiefまでを想起させるよう。デビューEPでこのクオリティー、今後期待の新人で間違いないです。


Mei Semones

ボストン・マサチューセッツ拠点に活動する日系アメリカ人のSSW、Mei SemonesがデビューEP『Tsukino - 月の』をリリース。彼女は高校生の時からジャズを始め、バークリー音楽院に行きつつ、現在The Brazen Youthのサポートや、G Lunéのリードギターを担当していたり、その辺りの界隈の人です。
ボサノヴァやジャズを織り交ぜつつ、インディー・ポップの要素も加えたメロウで親しみやすいサウンドに、鮮やかで豊かなストリングスが交錯する心地よい音楽に仕上げています。彼女の甘美でダウナーな歌声で、日英の言葉が絡み合うハーモニーもまた見事です。


Uwade

ケニア出身でノースカロライナで育ったSSW、Uwadeが、Sylvan Essoのレーベル〈Psychic Hotline〉からリリース。彼女は、2020年のFleet Foxesのアルバム『Shore』の1曲目「Wading In Waist-High Water」を丸々歌っているのですが、そのことで注目を集めたことで有名です。
その歌声の魅力はすでに説明した通り、Fleet Foxesのお墨付きでもあるわけですが、澄み切った深みのある美声を、一度聴くとその虜になってしまいますね。


Ellie Parris

UKのウェールズ出身、現在はロンドン拠点に活動するアーティスト、Ellie ParrisがデビューEP『Out of Sight』をリリース。
Sade, Erykah Badu, Aaliyahなどから影響を受けた彼女の奏でる音楽は、そんな歴代のレジェンドたちを彼女なりに消化したネオソウル〜00年代香るR&Bサウンドに、妖艶でシルキーな歌声が絡み合うメルティーなもの。現代的なヒップホップやジャズのエッセンスなども取り入れていて、それも彼女の魅力です。


Sy

あまり素性はわからないのですが、シドニー拠点に活動するバンド、Heartlakeのボーカルによるソロプロジェクト、Syがデビューアルバム『SWEET BEAUTIFUL MUSIC』をリリース。
1曲目から山手線のアナウンスをサンプリングするというおもしろ案件なのですが、煌びやかな80年代のシティー・ポップから影響を受けたようなノスタルジアで少しいなたさもあるサウンドに仕上げています。


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