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Paris Paloma, Keni Titus…最近のおすすめ 5 Best Songs:2024-15

最近の新譜から厳選して5組のアーティストを紹介します。音楽ブログ「abstract pop」の「5 Best Songs」の企画では、国内の音楽メディアでは紹介されないような、海外の新進気鋭なアーティストを紹介していきます。過去に紹介したアーティストは下記にまとめてあります。

Spotifyのプレイリストも更新してます。

Paris Paloma

Florence + The Machine、そしてEthel Cainに次ぐような、UKからその才能を秘めた素晴らしいシンガー・ソングライターが現れました。それがUKのダービーシャー出身のParis Palomaのデビューアルバム『Cacophony』。
あまり日本では話題になっていませんが、UKではTikTokを中心に人気を博し、各音楽メディアでも多く取り上げられているアーティストです。もちろんそれだけでない惹きつけるソングライティング力とシネマティックなサウンドスケープ、なんといっても力強く優雅な美声が魅力的です。TikTokで火がついたのもただのバズではなく、フェミニズムの怒りの賛歌とも言われている彼女の楽曲「labour」を中心に広がっていったそう。彼女の音楽的な影響源は母親のソウルジャズからそうで、そのあとFlorence + The MachineやHozierなどを聴くようになって、そのアーティストたちが最も尊敬し、彼女に影響を与えたアーティストだそう。
彼女の奏でる音楽は、フォークからカントリーを中心に、オルタナティヴやバロック・ロック、チェインバー・ポップなどを取り入れた、壮大でドラマティックな展開が特徴的なサウンドを奏でています。ストリングスや電子音などを重ね方も素晴らしく、その音の奥行きの作り方にも魅了されます。そしてなんといってもソウルフルで磨き抜かれた美声にも心を奪われます。今後も要注目のアーティストになること間違いなしです。


Keni Titus

LAを拠点に活動するシンガー・ソングライターKeni Titusが新作EP『juliet』をリリース。彼女は今年のbeabadoobeeのツアーのオープニングアクトに抜擢されるほど注目を集めつつあるアーティストです。
今作を制作するにあたって聴いていた彼女のプレイリストを見ると、Smashing PumpkinsからAlex G、Lana Del Rey、Big Thiefなど主にUSインディーからの影響が強そうで、インディー・フォークからグランジ、オルタナなどを織り交ぜた、メランコリックでアンニュイなムードが漂う音楽性に仕上がっています。彼女の甘美でクールな歌声と共にノイジーなギターが掻き鳴らされたり、牧歌的なサウンドまで、そこも魅力かと思います。


Angela Muñoz

LA出身のアーティスト、Angela Muñozが新作EP『Descanso』を名門レーベル〈Stones Throw Records〉からリリース。幼少期から両親の影響でThe Doorsや2Pac、Queen、さらにはサンバやサルサに触れてきたそうで、Adrian Youngeとのコラボレーションデビューアルバムを10代で発表している実力派アーティスト。
作品全体としてはインディーR&Bやネオ・ソウル、ニュー・エイジなどをミックスさせた幻想的でオーガニックな雰囲気あふれるサウンドに仕上がっています。そこに彼女の22歳とは思えない、成熟したソウルフルで艶やかな美声が絡み合うことで、より色鮮やかで神々しいムードが加わった洗練されたEPとなっています。


Sex Week

NYを拠点に活動するRichard OrofinoとPearl Amanda Dicksonによるインディー・デュオ、Sex WeekがデビューEP『Sex Week』をリリース。彼らはNYのインディーシーンでも音楽仲間が多いらしく、BabehovenをはじめBloomsday、h. pruzなどと関わりがあるそう。ちなみにKaty Kirbyの最新アルバム『Blue Raspberry』のカバーが彼らというのも驚き。
彼らの楽曲はバラエティーに富んでいて、インダストリアルやグランジなどを組み合わせたダークな楽曲から、ドリーム・ポップやインディーを絡めたロマンティックなポップソングなど、とても幅広い楽曲が収録されています。でも全体的に気怠げでいて甘酸っぱいムードがそれぞれの曲に一貫していて、それが彼らの魅力だと思います。個人的にはAlex G好きには刺さるのかなと。


Zoe's Shanghai

フランス・パリを拠点に活動する4人組バンド、Zoe's Shanghaiが新作EP『Undergrowth』をリリース。めちゃくちゃバンド名からして魅力的ですが、音楽性はネオ・ソウルやジャズ、民族音楽などを絡めた、洗練された幽玄なサウンドを奏でています。
ドラムの繊細なリズムと、サイケデリックでディープなサウンドの組み合わせは心地よく、ボーカルのZoéの透明感あふれる美麗な歌声によってさらにとろけるようなものに。UKジャズ的なムードも感じられるのでEgo Ella MayやYazmin Laceyなどあたりが好きな人もハマるかと思います。


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