自前のスタジアム
サッカーJ2水戸ホーリーホックが水戸市内で自前のサッカー専用スタジアムを整備する計画について、同社の沼田邦郎社長が22日、県庁で記者会見し、資金面で県外企業から援助を得て、鉄道の駅や高速道路のインターチェンジ(IC)近くに建設する意向を明らかにした。立地について複数の候補地が上がっており、既に調査を進めている場所もある。また、沼田社長は「(整備により)水戸を中心としたまちづくりがしたい」として、近く社長を退任する意向も示した。
これ、かなり凄い事だと思う。
特記すべきは『自前のサッカー専用スタジアム』という部分。
日本、あと世界有数のリーグの中ではイタリア。
ここに共通するのが、
スタジアムは地方自治体の所有物である事だ。
イタリアは多分唯一ユヴェントスが、数年前に自前のスタジアムを持ったが、それまではスタディオ・デッレ・アルピをトリノと共有していた。
そう。
スタジアムを自前で持つ事が、いかに凄い事かを言いたい。
イングランドやスペイン、ドイツなどは、スタジアム=ホーム=我が家であり、唯一無二の場所。
それは日本のクラブもイタリアのクラブでも同じなのだが、その我が家が持ち家なのか賃貸物件なのかで、心持ちはだいぶ違うのではないか。
水戸は少ない資金源の中からでも、夢である『自前のスタジアム』建設に着手しようとしている。
この事に深く感銘と興味を持たざるを得ない。
来春開業予定の京都サンガF.C.のホーム予定である亀岡市のサンガスタジアムby Kyoceraも、正式事業名称は『京都府立京都スタジアム』。
京都府の持ち物だ。
我が松本山雅FCのホームアルウィンちゃんも、あそこは管理主幹を民間に委託しているが、あくまで長野県の持ち物。
実は日本国内には自前のスタジアムを持っているクラブがあまりない。
柏レイソル、ジュビロ磐田、JFLのHONDA FC、そして密かな注目のクラブ、福島のいわきFC。
確かこのくらいだったと記憶している。
Jリーグ総勢58クラブあって、自前のスタジアムを所有しているクラブが2クラブしかない。
いかに、自前スタジアムという構想が凄いことか、何となく分かってくれただろうか。
プロ野球も実は12球団中、4球団しか自前のスタジアムを保有していない。
阪神、オリックス、ソフトバンク、そしてベイスターズ 。
ま、というか企業が親玉にくっついているから、サッカーとはまた別の話になってしまうが、、、
とにかく、自分たちのクラブが所有するスタジアムがもっと多くなってくれる事を願っている。
アルウィンの座席がいつまでたってもベージュ色な事が納得いかないし。
県の所有だから好きに弄れないのでしょ。
屋根が付けられないなら、別の場所に自前で建てちゃえ!!
身勝手な意見かもしれないが、スタジアムの在り方をもうちょっと見直してもらいたい。
水戸が少ない可能性から『自前のスタジアムを建てる』夢を叶えた時、この国のスポーツ文化の基軸が大きく変わるものと思っている。
ラグビー、プロ化…
と言うからには、ここまでのビジョンを当然持っているんだよね??
不安ですが。。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?