見出し画像

実際にエンジニアとして副業をやってきたので実体験から思ったことを書く

こんにちは、那須です。

もしかしたら最近はあまりないのかもしれませんが、SNSをみていると副業とか複業とか兼業とかの話題が結構ありますね。会社からの給与以外で収入ができるからいいみたいないい話ばかりが聞こえてきます。時間が余ってるのでお金になる活動がしたい、とかはまあわかるのですが、実際にやってみるといろんなことが見えてきます。

昨年1年間、実際にインフラエンジニアとして副業をやってきたので、その体験から思ったこと書き残してみます。


自分は副業でも相手も同じように見ているかは別

副業をしようとしている本人は副業でも、業務を委託する側から見るとそんなことは関係ないよ、と言うお話しです。実際にそう言うことを言われたことはないですが、「那須さんは副業だから〜」で妥協されていたわけではないと思います(知らんけど)。副業に割り当てる時間は少なかったのでそう言う意味では業務量は少なかったですが、それでも常に結果を出すための努力だけは惜しまずにやってきました。

そうすることで信頼関係が出来上がってきて、ありがたいことに1年間も継続して関わらせてもらうことができました。いい加減な仕事をしていたらどっかのタイミングで終了になっていたことでしょう。

私の場合は結果的に副業での関わりからdotDの正社員になったわけですが、ありがたいことに副業先から最初に「うちに入らない?」的な感じで声をかけてもらいました。先方の期待値以上の結果を出すことができれば、自分の選択肢も増えます。そう言う意味でも、「自分は副業だから」と言う理由で手を抜いたりしないようにしたほうがお互いにいい結果が生まれるんじゃないかなと思います。(もちろん完全に割り切ってやるのもアリですよ。人それぞれです)


時間は結構なくなる

空いた時間で副業しよっかなーと軽く思ってる方に特に伝えたいことです。何かものを売るような副業はわかりませんが、私のようにエンジニアとして副業をする場合は、本業以外のプライベートの時間から副業のための時間を捻出する必要があります。副業の話を受けた時は「毎日1〜2時間くらいなら楽勝かな」と思いましたが、実際にやってみると意外とハードでした。そして自分の自由な時間が当然減ります。プライベートの時間がむちゃくちゃ大事な人は、たぶん副業はやっちゃダメな気がします。時間は大事です。そういう人は、週40時間の中で複数の仕事をする形がいいと思います。

ただ人間って不思議なもので、時間がなければないほど時間の使い方が上手くなる気がします。毎日1,2時間別の仕事をしているはずなのに、本業もプライベートも副業をしていない時と比べていろんなことができてました。時間がないけどやることはたくさんある状況だと、スケジュール管理が上手くなるのは経験ある方もいらっしゃるんじゃないでしょうか?


本業でできないことがやれるといい機会になる

本業でITのインフラエンジニアをやっていて、副業で全然違うことをやれるといろんな経験値が増えてとてもいいと思います。私は同じインフラでも、本業ではSAPシステムを運用するためのインフラエンジニア、副業ではサーバーレスで作ったシステムのインフラエンジニア(SRE的な役割?)としてやっていました。人によって意見が分かれるところですが、同じインフラでも全然領域が違ったので片方で得たことをもう片方で生かすことがうまくできたと思います。

この副業をしていなければ、Elasticsearchについてある程度詳しくなることもなかったでしょうし、人が動かなくてもインフラ運用ができる仕組みを作ることもなかったでしょう。副業で得たスキルを本業で組み込んでみたり、その結果を本業の会社の技術ブログで内容紹介したりすることで、本業の仕事も少しレベルアップさせることができました。

私は本業も副業も他人から見れば似たような内容ですが、全く違う内容の仕事をしていればそれはそれでいい経験になっていたと思います。まだものを売った経験はないので、何かを仕入れてそれを売るような仕事をする日がいつか来るかもしれません。


いろんなことが面倒だった

1年間個人事業主としてやってきたわけですが、会社員でITのエンジニアをやっていると絶対やらないこともやる必要がありました。

・開業届を出して個人事業主になる
・収支をちゃんと記録しないといけない
・確定申告めんどい

まずは開業届を税務署に出して、自分が個人事業主であることを宣言しました(開業届を出さなくてもいい形態とかあるんですかね?)。さすがに1から手作りするわけにはいかなかったので、freeeのスタータープランを契約して開業届と青色申告の申請書をほぼ自動作成することにしました。これをきっかけにfreeeのお世話になりまくることになります。

青色申告にしたので、きっちり収支をつけていかないといけません(白色でも同じかも)。請求書を送付して入金があったらそれを記録する、仕事に必要なものを何か買ったら経費として記録するなど、取引内容は全て残していく必要があります。会社員だと経費精算くらいしかしてませんでしたが、その先にこんなややこしいことをしてくれていたバックオフィスの方の存在を思い知ることができました。本当にバックオフィスの方には感謝しかありません。

年度締めたら最後に確定申告です。そこでfreeeの登場です!
聞かれたことに対して内容を入力していくだけでインターネットで確定申告ができちゃいました! 出来上がったものを見たら、絶対手作業でやりたくないなと思いましたね。freeeにも感謝していますし、このような作業を毎回会社でやってくれていた社長やバックオフィスの方にも感謝しかありません。

どのくらい面倒だったかが伝わったかわかりませんが、実際にやったことのある方にしかわからないめんどくささがあります。これをきっかけに会社経営ってものすごい大変なんやなーと想像することができる人間にはなりました。そして普段の業務では一緒に仕事をしないバックオフィスの方への感謝がすごい勢いで芽生えたので、面倒でしたが個人事業主を経験してよかったなと思いました。


おわりに

いい面と大変な面の両方を書いてきましたが、どんな印象を持たれたでしょうか? 普段仕事では得られない経験を得ることができるので、しんどいですが副業として色々やってみるのはおすすめです。誰にでもできるとは言えないですが、もしできる環境にあるのであれば一度はやってみるといいと思います。

ちなみにdotDでエンジニア募集してますので、↓こちらで気になる募集があれば気軽に話しましょう。私にTwitter等で連絡いただいてもOKです。
エンジニア以外にも、デザイナー、事業開発などの職種も募集してますので、どんな内容かを一通り見てもらえると嬉しいです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?