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ecforceとShopifyをどちらを選べばよいか比較してみた

ecforceとShopifyのどちらを選べばよいかご相談をいただきます。結論としてどちらもおすすめのECカートですが目的によって選定を間違えると後で莫大な移行コストがかかります。

そのため目的に応じてカート選定を行う必要があります。

ecforceとShopifyの違いについて説明をします。ecforceでもShopifyでも0からECサイトを立ち上げ、運用まで行ってきた経験をもとにお話いたします。

ecforceとShopifyを選ぶ際の注意点

ECカート全般にいえますが、最初に無料カートや立ち上げ費用が安いカートを選択して、その後カートを移行するのは悪手です。

カート移行は経験されたことがない方にとっては想像以上に大変です。顧客データの引き継ぎも大変ですが、決済情報が引き継げない場合もあります。

例えば、Shopifyが提供しているShopify Paymentは他社のカートで引き継ぐことはできません。

ブランドごとにECカートを分ける形でも大丈夫ですが、事業が成長したときのことを考えてECカートを選択しましょう。うまくいったら途中で変えようという考えだけはおすすめできません。

ビジネスモデル選択

ビジネスモデルは定期購入をメインに据えるかどうかで大きく変わってきます。

定期購入モデルを中心に据えるかどうかで選択は大きく変わってきます。定期購入ではない、都度購入型がメインの場合は、Shopifyを選んでも問題ないです。

しかし、定期購入を中心のビジネスモデルとして据える場合は、ecforce一択といってもよいくらいecforceがおすすめです。

定期通販をはじめる際に、非定期の都度購入も多いのでどちらも買えるようにしたいという声をいただきます。

どちらも買えるようにすることは正しいのですが、ランディングページを活用して、広告流入メインによって定期購入を主軸に据える場合は、都度購入は10%以下になると思ってください。

インフルエンサー活用型のビジネスモデルだと、ファンが1回だけ買っておこうということで都度購入の割合も高くなります。

月額運用コスト

費用の質問を受けますが、立ち上げ数ヶ月程度までは、ecforceが月額10万円程度、Shopifyは1万円~5万円程度です。

ecforceが高いのは、Amazon Payの利用や、CS関連の機能を追加しているためです。オプションを利用しない手もありますが、利用したほうが売上がのびるものばかりなのでオススメです。

ecforceはチャットボットや離脱ポップアップツールを自社で開発しており、価格面でも安く提供しております。あくまでECカートが主軸なため、各種機能はクオリティが高いにも関わらず安価で提供できるようになっています。設定も簡単にできるのがよいポイントです。

Shopifyは基本利用料金は安いです。BASEやSTORESの場合と同様、定期購入を志向しない形のお手軽にショップを立ち上げることができるサービスですので基本料金自体は安いです。

Shopifyの場合、様々な機能を追加して、アプリをサイト内にいれこむため、売上の高いショップは実は月額機能によって月額10万円以上になっていることもあります。Shopifyはストアによって大きく利用しているものが異なるため一概におすすめのものは何かというのは言えません。

ShopifyはWordPress(ワードプレス)に近く、基本テーマを選択したら、プラグインをいれてカスタマイズをするイメージです。

Shopifyは使いやすいといっても初心者にとっては、最初のテンプレートは有料と無料どちらがよいか?アプリは何をいれたらよいか?など様々質問がでてきます。Shopifyを運営するにあたってこうした質問がでてきたときは一歩進んだ証です。

WordPressと同様で、Shopifyのアプリにも、同様の機能を有している類似アプリもあるため選択は難しいです。2023年時点では日本語で使えるアプリの数はWordPressほど多くないために、口コミを参考に決定することがよいでしょう。

ecforceでやりづらいこと

ecforceでやりづらいことは、SKUの入れ替えです。アパレルや雑貨系のサイトは頻繁に商品を入れ替えますが、こうした商品の入れ替えはやりづらいのと、商品ごとの数字のトラッキングはできますがShopifyには及びません。

ecforceはLPのイメージが強いですがブランドサイトを無料で作れますし、機能を拡充されてきています。ブランドサイトの編集はHTMLの最低限の知識があれば編集自体は素早くできます。

Shopifyもできないですが、小売とECの在庫連動などオンラインとオフラインの融合には課題はあります。

Shopifyでやりづらいこと

ランディングページを作って定期購入を行なうことは、Shopifyでもアプリを使用することによって可能です。

ただし、ecforceに比べて定期購入の機能は使いにくいです。購入者のうち、70%以上を定期購入にもっていきたい場合はecforceがよいです。

Shopifyはアフィリエイターを活用することや、複数の代理店を使って売上を伸ばすことにはあまり向いていません。

自社で完結する運用体制があることが望ましいです。

エンジニアが社内にいない場合の選び方

強いEC会社というのは社内にエンジニアとデザイナーを抱えています。エンジニアとデザイナーを採用している時点ですでに大きい会社ということもできます。

ほとんどのEC事業者は最初はエンジニアがいないのが当たり前です。エンジニアでなくても細かい設定ができることが望ましいです。

複数人のエンジニアがいる場合、フルスクラッチで0から作るパターンか、ecbeingのようなパッケージでほとんど望む機能ができます。しかし、エンジニアがいない、もしくは片手間で手伝ってもらっている程度であればカート選びが重要です。

ecforceにしてもShopifyにしても最低限のHTML、CSSの知識をもっていないと厳しいのは実情です。誰も居ない場合は経営者や責任者がキャッチアップするべきです。学習時間は20時間程度あれば最低限は触ることができるようになります。

エンジニアがいなく、運用も外部に依頼する場合は、改善のサイクルが遅くなりますので、エンジニア不要でどこまでできるかを確認しましょう。

ecforceのように、外部のベンダーにも権限を細かく付与できるものは便利です。

Shopifyはプランをアップロードしたら、おおくの人に権限を付与できますが細かい権限設定は変更できません。

創業社長が年齢が20代、30代であればECカートを最低限メンテナンスする程度のコーディングの知識をもっておくことがベターです。

簡易にコンセプトテストをしたいならクラウドファンディング

すでに売れているカテゴリで商品を販売する、もしくは、すでに売れている商品の類似品であれば売れる確率は高いです。

では、まったく新しいコンセプトの商品が売れるかどうかはクラウドファンディングはおすすめです。お金を調達する目的というよりも実際に売れるかを確認する場です。

クラウドファンディングはECサイトは不要ですが、クラウドファンディングサイトを噛まさずに購入する場所だけ用意するだけの場合、Shopifyは素早く立ち上げることができるので向いています。

ただし、後からカートを変更するのはおすすめはしないですので、ただ検証したいだけの場合であればShopifyで簡易に立ち上げてよいでしょう。

どちらか迷ったときのために

正直どちらが向いているかはEC事業立ち上げたばかりの方が選択するのは難易度が高いです。

一方でECカート選びは株式調達による資本政策と同じく後戻りが難しい領域です。慎重に吟味しましょう。

ECカート会社の発信する情報を細かくチェックし、またそれぞれのECカートの制作会社に説明を聞くなどして、自身のビジネスモデルにあったECカートを選びましょう。

もちろん私のTwitterにDMいただいても構いません。







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