「日本人はこれから何にお金を落とすのか?」坂口孝則
有料のマガジンばかり書いていても、なかなか読者の広がり作るのも難しいので、何でもいいけど週2ぐらいで、無料の記事も書いていこうと考え中!
ひとまず、思いついたのは書評なので、早速いきます。
流通コンサルタントの坂口孝則さんが、タイトル通り、
これからの日本人の消費行動はどこに向かうか?
を考察した電子書籍読みました。
ボリュームが大してないし、グラフなども多いから、すぐ読めますよ♪
最近良く言われる
「モノ消費から、コト消費へ」「物より、思い出(とか体験)」というのは本当か?と考えた結果、著者は、
コトより「ヒト」へ
ヒトそのものを消費することが始まっているという。これは簡単に言うと、
ぷちカリスマ、等身大のカリスマ信奉で、「宗教ビジネス」に近いというんだよね。
歴史をたどると
大量消費→顕示消費→社会的消費と進んだ末に、宗教消費に行き着いてるんじゃないか?と。
大量に安くから→見せるためのブランド消費→ロハス・フェアトレードなどの社会貢献的(と信じる)消費、そして、
同一文化を持つカリスマとともに、悩みや葛藤を共有する集団そのものを志向する。=宗教消費へ。
という流れを、様々なデータを並べて検証してますね。
この感覚、僕は結構よくわかる。
僕流にこの流れを理解すると、多分だけど、
大規模な広告コマーシャリズムに拒否反応が起きているんじゃないか?と考えています。
つまり、大量消費時代には、「さあ!冷蔵庫・テレビ・洗濯機を買いましょう!」
ブランド時代には「○○のブランドバッグを持っているのがセレブの条件!」
社会的消費時代には、「ファストファッションの裏で、こんなにも搾取される子どもたちが!」
といった、広告が作るムーブメントに
もう踊らされたくない!
というヒトが増えてきて、マスコミや広告が作る流れとは関係なく、
自分が信じる(信頼できると感じる)プチカリスマについて行く。
という感じかなーと。
もちろんこれは、ネット社会の進展と共に始まった流れです。ウェブ上にもっと小さな共同体がたくさんあって、その幾つかに、「緩やかに参加する」
そこで、「尊敬できる友達」というレベルのカリスマが、これいいよ!って言った商品や、サービスを使ってみる。
それでいいじゃん!というムード。
大げさな話にしちゃうと、これは国際政治や経済全般にも言える流れかもしれないです。
エスタブリッシュメント(既得権層)に対する不信というのは、イギリスのEU離脱、アメリカのトランプ現象と世界規模でハッキリしてきている流れだけど、
起こっていることは、消費世界でも同じなんじゃないか?と、そんなことを考える一冊!!
試しに書いたら、すご~く固めに内容になっちゃった!!試行錯誤だぜ!
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