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自分の成功確率を上げるには、いまの組織を見限ることも必要です。『未来を見る力 人口減少に負けない思考法』

『未来を見る力 人口減少に負けない思考法』は、人口減少しようが豊かな生活を送るための思索を提供するビジネス書です。
「コロナ禍で露呈した課題の解決策の多くは、人口減少対策としても有効」「人口減少の解決策:戦略的に縮む」「GDPよりも1人当たりのGDP」など、全体よりも個人の利益の追求を推奨しています。
特に「自分の能力を評価してくれる新たな職場にさっさと移ったほうが成功確率は大きくなる」は、評価基準が「やる気」と言いつつ、目標を達成しても最低評価して「やる気」を削ぐ、かつての組織に居た自分に伝えたい言葉です。
上司は感情で評価し、「勤務先の評価基準に合致しないだけで、能力を全否定されたわけではない」からです。
まぁ、「苦言を呈する」を感情で拒否する組織に未来はないんですけどね。
自分の成功確率を上げたいなら、「職場を移る」という選択肢も視野に入れるべきです。

「イノベーションは無駄から生まれる」「高齢者マーケットのことは高齢者に任せる」「エンパシー:自分と違う価値観や理念を持っている人が何を考えているかを想像する力」などを通して、無駄を排除した組織から、いかに無駄を生み出すための組織に変革するかが問われています。
「ガラパゴス化:良いモノをつくれば売れる→オーバースペックや高コスト構造を助長し空回りした典型例」は、日本の最大級の問題点ですが、問題として認識すらされていないのが現状です。
「見積」「営業」「決算」などの社内システムが独自すぎるために、維持するだけでも膨大なお金がかかり、新しいシステムに変更すらできなくなっています。
「独自性にこだわる→自己変革をも難しくする」の典型例です。
逆に欧米は、ユニバーサルシステムを導入しているので、維持や変更は簡単です。
ぶっちゃけ「見積」「営業」「決算」などは、共通事項の塊なので、カスタマイズする必要性すらないのですが…。
コロナ禍でDXを推進する会社は、思い切って既存のシステムを切り捨てる決断をする必要があるでしょう。

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