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真実かどうか知りませんが、ロシアのニセ情報戦略はアメリカを混乱に引き落とす原因のようです。『ディープフェイク DEEP FAKES ニセ情報の拡散者たち』

『ディープフェイク DEEP FAKES ニセ情報の拡散者たち』は、ニセ情報が広がった世界での仕組みを教えてくれるビジネス書です。
「現実の世界に入り込み、不安をあおるニセ情報は、非常に強力な武器になる」「同族意識をあおることで、IRAは米国の弱点を突いた」「噓つきの利益:真実であってもすべてフェイクだと主張して却下する」など、ニセ情報を武器とする人たちから身を守る方法を教えてくれます。
特に「世の中は偽りだらけだと人々が考えている状況では、リーダーが嘘をついても構わないという心理が働く」は、噓つきのトランプがなぜ当選したかを教えてくれます。
政府に見捨てられた市民にとって、「トランプ:正当な理由で噓をついている」と感じてしまったからです。
「全員が偽善者なら、真実にこだわってもしょうがない」は、ニセ情報が蔓延している世界での一つの真実となってしまいます。
酷い施政者を選ばないためにも、ニセ情報を防止する仕組みを生み出す必要があるでしょう。

「トランプの得意技:アジェンダの設定/内容の良し悪しとは関係なく、報道される量が物を言う」「雑音による検閲:情報であふれさせ、混乱を生じさせて、注意をそらす」「幻想の真実:長い時間見聞きすると、噓であっても真実だと錯覚する」などを通して、情報の質が落ちた世界での振る舞い方を学べます。
特に「陰謀論:権力者の集団が己の利益のために何かをたくらんでいるという意識がある」は、陰謀論が蔓延する理由を説明してくれます。
「信じられるものが必要だと感じるときに人々は陰謀論に行きつく」とあるように、危機のときに「人々が危機の中を歩んでいく際の拠り所となる」からです。
ニセ情報に惑わされないようになるためにも、一度ニセ情報の仕組みを知っておくことです。

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