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「満足とは、持っているものを欲しいもので割った値です」と、満足するには欲しいモノを減らすことも必要です。『人生後半の戦略書 ハーバード大教授が教える人生とキャリアを再構築する方法』

『人生後半の戦略書 ハーバード大教授が教える人生とキャリアを再構築する方法』は、人生の後半戦でキャリアを向上されるためのビジネス書です。

「ピークが高ければ高いほど、キャリアは落ち込みはじめたら一気に落ち込む」「70代で主要な発明をする確率:20歳で主要な発見をする確率と同じ→ほぼゼロ」「仕事で権力と業績を追い求めてきた人は、そうでない人に比べ、引退後に不幸になる傾向がある」など、年齢によって取るべき手段が変わることがわかります。

特に「若いときは地頭に恵まれ、歳を取ったら知恵に恵まれる」は、人生前半は知識を上手く活用し、人生後半は知恵を上手く活用することで、シフトチェンジすることができます。

「若いときは事実をたくさん生み出せるし、歳を取ったらその意味と使い方が分かるようになる」と、若いときと歳を取ったときとでは、上手く使えるスキルは違います。

具体的には、「トマトはフルーツだと知っていることが知識、フルーツサラダにはトマトは入れないと知っていることが知恵」と、扱うスキルの使い方が変わってくるのです。

人生後半戦スタートの前山のようなサラリーマンにオススメです。

 

「自己モノ化をすると、自尊心も人生の満足感も低下します」「死は具体的な現実であるときよりも、抽象的な出来事であるときのほうが、怖くなる」「世俗的成功を享受してきた人ほど深刻な孤独に陥ります」などを通して、人生の前半戦で成功した人ほど、成功の呪縛に囚われてしまうという皮肉な状況を教えてくれます。

特に「結婚そのものは老後の主観的ウェルビーイングに2%しか寄与していません」は、関係性が健康に寄与することを示していますが、結婚自体には寄与しないことがわかります。

活動に関しては、「ポジティブな感情をもたらした活動:セックス/社交/のんびりする」と「ネガティブな感情をもたらした活動:仕事/育児/通勤」を見ると、仕事関係を減らすことがネガティブな感情を回避するために必要だとしています。

交流相手としては、「幸福感を引き出す交流相手:友達/親類/配偶者」と「ネガティブな感情を引き出す交流相手:上司/顧客/同僚」を見ると、同じように仕事関係を減らす必要があります。

幸福な気分に浸りたいサラリーマンは、仕事を段階的に減らしていく必要があるでしょう。

 

オタクの視点から言うと、「満足:持っているもの÷欲しいもの」に刺さりました。

オタクは、好きなジャンルがアニメやマンガなので、無限に欲しいモノが増え続けていく傾向にあります。

なぜなら、アニメは3ヶ月に1回の頻度で20本ずつ増えていきますし、マンガは毎月続刊が増え続けていくからです。

ある意味、オタクが満足するには、悟りを開くよりも大変なのかもしれませんね。

 

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