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日本の教師は全員、この本を読んで「コンプライアンス」から「コミットメント」にKPIを変える必要があります。『21世紀の教育 子どもの社会的能力とEQを伸ばす3つの焦点』

『21世紀の教育 子どもの社会的能力とEQを伸ばす3つの焦点』は、新しい教育のあり方を示したビジネス書です。

「学び:すべてが相互につながっているということを理解すること」「自分の感情を正確な名称で言う:自分の内面で起きていることをはっきりと意識化する助けになる」「内側から生まれる内発的動機:何を本当に大切にしているかがわかる」など、勉強する仕組みを構築するための方法が学べます。

「オンライン脱抑制効果:ネット上でたがが外れ、不快な行動や、攻撃的になる」は、なぜオンラインで炎上してしまうのかがわかります。

リアルで対面するとき、「脳は瞬時におびただしい量のメッセージを読み取る」ことでフィードバックを得ることができます。

しかし、オンラインでは、そのフィードバックがないために、リアルよりも抑制が効かなくなるのです。

オンライン上で無自覚に炎上を起こしてしまう方は、フィードバックがないことを前提にする必要があるでしょう。

 

「人間の脳は人生を通じてずっと成長し続け、繰り返される経験を通じて変質し続ける」「集中を維持し、気を散らすものを横におく能力は、適切に学べば高められる」「社会的な関係を理解するときに混乱する要因:行為とその結果の間に時間差があるということ」などを通して、人との関係性から学ぶことで、逆に学習能力を上げることを示しています。

特に「教師:子どもたちの教育に関わる→その家族の教育に関わる」は、子どもだけを教育しても無意味で、子どもの両親を含めて教育していかなければならないことを示しています。

さらにコミットメントとコンプライアンスを勘違いして、命令遵守で子どもに無意味な教育を行う場合が多いことも問題です。

「コミットメント:主体的で情熱を持った参画、そうした関わりの約束」と「コンプライアンス:ルールを守ること、命令や法令に対する応諾、その約束の順守」は、まったく違う概念です。

コンプライアンスを行っても成果は出ず、コミットメントする必要があるのです。

空回りしている教師は、この本を読んでギアを入れ直さないといけないのでしょう。

 

#21世紀の教育 #子どもの社会的能力とEQを伸ばす3つの焦点 #ダニエルゴールマン #ピーターセンゲ #井上英之 #ダイヤモンド社

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