79の型のうち、自己紹介の「自分説明の型」だけでも、型を学ぶ意味があります。『あてはめるだけで“すぐ”伝わる 説明組み立て図鑑』
『あてはめるだけで“すぐ”伝わる 説明組み立て図鑑』は、型を突き詰めることで相手に伝える確率を高めてくれるビジネス書です。
「コミュニケーション/わかりにくさ:コスト」「文脈:説明している情報以外の知識」「説明の目的:相手の変化を促すこと」など、相手に伝えるための79の型を教えてくれます。
特に「CRF法:結論としては〇〇で、その根拠は□□です/結論→理由→事実」は、一番簡単で一番使われる型です。
最初に「結論」を言って、「理由」を説明し、最後に「事実」を述べるだけの簡単な型だからです。
ただし、「1つの結論に対し理由は3つまで、1つの理由に対し具体例は3つまで」とあるように、1つの結論に対して、事実は最大でも9つまでしか使えません。
話や文章の構成が弱い前山のようなサラリーマンは、まずはこの型から始めてみてはいかがでしょうか。
「結論ファーストがベストではない:自分と相手の情報の量と質が違うから」「喩え:説明と似た構造を持つものを、他のフィールドから借りてくる」「人を動かすには、ロジックよりも感情が重要」などを通して、感情を上手く利用して相手を動かすための方法が学べます。
特に「抜粋:部分的に/要約:全体像」は、抜粋と要約の違いを教えてくれます。
「抜粋:膨大な情報を部分的にでもわかってもらう」と「要約:情報の全体像やエッセンスを相手に把握してもらう」と、把握の度合いの違いで表しています。
このように、型だけでなく、型に至るまでの工程を詳しく説明しているのがこの本の特徴です。
「型にハマるのがイヤ」と好き嫌いで判断せず、まずは型から学んでみましょう。
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