見出し画像

「調べ方」すら知らなかったから、日本の企業はマーケティングに失敗しているのでしょう。『電通現役戦略プランナーのヒットをつくる「調べ方」の教科書 あなたの商品がもっと売れるマーケティングリサーチ術』

『電通現役戦略プランナーのヒットをつくる「調べ方」の教科書 あなたの商品がもっと売れるマーケティングリサーチ術』は、漠然としてしか知らなかった「調べる」ことの基本を教えてくれるビジネス書です。
「リサーチ力:0→1で生んだ粗削りなアイデアを1→100に育てて無敵なアイデアに磨き上げるプロセス」「ターゲットとセールスポイントをリサーチで的確に絞り込む」「仮説:現時点で把握している情報から導き出す仮の答え/現時点で一番ありえそうな結論」など、調べることの優位性が学べます。
特に「問題:現在の問題を抱えている状態/課題:理想と現実のギャップ」は、「問題」と「課題」を定義して、問題を解決するための仕組みです。
「問題:目標(理想な状態)と現状との間にギャップが発生している状態」と「課題:目標と問題を抱える状態のギャップを埋めるためにやるべきこと」と、「問題」と「課題」は言葉の意味が違います。
「言語そのものが人の思考や価値観を制限してしまう」とあるように、前提条件や定義が違うと解決までたどり着くことはできません。
会社や仕事の問題を解決したいサラリーマンにオススメです。

「統計上、30人未満の人数では定量データとして使えない」「自分に合ったものが見つかる多種展開×直感的に選びやすい指標を上手につくった商品がヒットしやすい」「アンコンシャス・バイアス:無意識の偏見/固定観念」などを通して、統計学の基本をマーケティングに導くための仕組みを教えてくれます。
特に「事業アイデア:顧客に300回ヒアリングして事業案を修正し続ける→成功確率が上がる」は、顧客に聞くことで成功確率を上げる方法を教えてくれます。
調査には2つの方法があり、「定性調査:少人数の人に対してインタビューするリサーチ」と「定量調査:1セグメントあたり最低30人以上の人数を集めるリサーチ」があります。
「どんな情報が欲しいか?」により使い分ける必要があり、「定性調査:非言語領域の言葉・表情・しぐさからの情報を得る」「定量調査:的確な数値や量、割合のデータで事実を把握できる」と、得られる情報は違います。
自分の会社の売上を上げたい管理職の方は、部下に「調べる」方法を教える必要があるでしょう。

#電通現役戦略プランナーのヒットをつくる調べ方の教科書 #あなたの商品がもっと売れるマーケティングリサーチ術 #阿佐見綾香 #PHP研究所  

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?