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デザインから日本の精神論が分かる?『バグトリデザイン 事例で学ぶ「行為のデザイン」思考』

『バグトリデザイン 事例で学ぶ「行為のデザイン」思考』は、行動するためのデザインを学ぶビジネス書です。
「工学×デザイン」「イノベーションを生む原点:予測しにくい行為から大多数が同じように陥る事象を発見すること」「行為をデザイン:最適なゴールへの無意識に近い美しい行為を探り見つけ出すこと」など、「行動×デザイン」の構造を教えてくれます。
特に「中空構造:主体を空虚にした状態/中身を曖昧にした状態」は、精神論の構造を解明してくれる一手です。
「中空構造:主体が中空」なので、日本は「モノやコトが曖昧な状態で入れ替わる精神文化」であることを指摘しています。
そのためヤンキーは、気合で「絆と夢と覚悟」を入れるのです。
日本の精神論に振り回されたくない方は、中空構造を調べてみるといいかもしれません。

「イノベーションで最も大切:ユーザーのありふれた日常の行為を当たり前と思わないこと」「ユーザーにとってはすぐ気づく不便/提供側が誰も体験していないと気づかれません」「アフォーダンスデザイン:ぼーっとしていても次の行為を誘導してくれるデザイン」などを通して、デザインから人生の教訓を学ぶことができます。
特に「天職を得る:無駄は一つもなかったと感じる」は、紆余曲折な人生でも学びが得られることを教えてくれます。
無駄に見える道でも、失敗の体験でも、経験は学びになり、記憶になり、自分を構成する素材になるからです。
人生を後悔している前山のようなサラリーマンにオススメです。

#バグトリデザイン #事例で学ぶ行為のデザイン思考 #村田智明 #朝日新聞出版  

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