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インプットとアウトプット(今年やったことと来年やること)

3月31日が終わります。
コロナ対策で右往左往した令和2年度もようやく終わりをつげます。
飲み会をやっただけで更迭されたり、SNSで飲食店の自主休業に反対する声を出すだけで怒られたりする時代だから、何を発信するというわけでもないけどネットで発言するのが億劫になっていったように思います。

令和2年度を振り返ると、アウトプットがなかったわけではないのですが、備忘録的にやってきたことを書こうと思います。

基本方針

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「IT」×「地域」×「教育」の領域で、できることを、個人・民間・行政のいろんな立場でやろうと取り組んでいます。一点突破するサービスをつくったり、1を10にしていく仕事のスタイルがうまくできなかった20代だったので、どうせなら横断型でできることをやっていくほうが楽しいし役に立つを思ったのが30代前半でした。

鹿児島県長島町

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長島町地方創生統括監として、鹿児島県長島町の地方創生に取り組んでいます。総合戦略を改定したのが今年で、内閣府の「未来技術社会実装事業」に総合戦略の中からITだったりを活用するものを取り出して計画を立てて、応募して採択していただきました。

スマート水産業では、水素ドローンを使った赤潮の自動探知・斃死した魚の回収ロボット・農業分野からは土壌微生物の検査キットと資材の効果を把握するツールの制作・インフラ分野では、不動産のリモート内見と移住相談ツールの導入を進めています。本年は計画を建てることで終わってしまいましたが、今後2年、場合によっては4年かけてICTの地域活用を進めていきたいと思って取り組んでいます。

また、地域で作った長島未来企画合同会社では、トヨタ財団から助成をうけた事業が終了しました。

コロナで1年伸ばしてもらって助成期間は3年でした。当初予定していた、通信制高校N高校の子どもたちだったりが町に滞在して農業・水産業を学んでもらうプログラムをつくるために、古民家を改修してゲストハウスとして運用しつつ教育プログラムを提供していこうとしていましたが、この3年間で紆余曲折を経て、古民家の改修をみんなでやって、そこにレストランができて、地域の人と外の人がつながる場所になることがいいなということで計画を変更しつつ、「食堂あさひや」ができて、そのあと会社の全権も代表も後輩に委譲できたので、今後はますます楽しみだなと思うところです。

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あと、「長島大陸クエスト」というアプリをつくりました。町を50箇所のチェックポイントをつくって、謎解きをしながら町を周遊するゲームです。町を知ってもらいながら観光できるモデルがつくれればとKDDIに協力してもらって作りました。

今後としては、いくつかの事業計画をこの2ヶ月くらい企画書を書いていました。ワーケーションと称して、町に来てもらいそこで滞在しつつ、船舶免許の取得や狩猟免許の取得ができるプログラムを作ろうと思っています。

来年度からは、また町の仕事も正式にできたりしそうで、ふるさと納税やらじゃがいもの事業だったりいろいろ仕込みをしているところです。

熊本県多良木町

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今年は、熊本県多良木町にも、地域おこし企業人として会社としてプロジェクトに取り組んでいました。ICTの活用は、他地域でもできるのかなというのが個人的な興味分野で、地域にとってまだまだできることがないかといろいろ取り組みました。通販サイトをつくるお手伝いをしたり、シェフツアーだったり食の多角化戦略の事業を企画したりしました。

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この町は、全国で唯一の猪の成体市場があって、競りをやっていたりしてそれが非常に興味深かったり、地域にはそれぞれの文化や産業があることをより深く理解できました。鹿児島だけで閉じているのもいけないなと思いました。

熱意ある地方創生ベンチャー連合

地域側からのアプローチではなくて、民間側からのアプローチもできることに越したことはないと思っていて、地方創生に取り組むベンチャー企業があつまる団体の運営をすることになり3月から事務局長をやっています。

地方創生を現場でやっていて気づいたのは、さまざまな制度があっても活用できるアイデアと人がいないということでした。その制度は一見すると良く分からないけど地域のニーズから、それを解決するソリューションを提示するという点では、問題発見問題解決の基本スキルをどこまで伸ばせるかだと思っています。そういうことができるフィールドとノウハウを伝えていくことがいいかなと思っています。2月には、地方創生ベンチャーサミットと第して、全国の首長とベンチャー企業の代表とのセッションをやりました。

そこから新しいネットワークが生まれたり、新しい企業が興味をもってくれたりしています。

Minecraftカップ

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教育の分野では、ICTの活用ということで、昨年度から取り組んでいるMinecraftカップを今年も企画運営をしました。コロナ対策ということで集まってのイベントはなかなかできなかったけどオンライン配信でワークショップをやったりしました。
Minecraftをつかった作品コンテストでテーマは「未来の学校」でした。全国から約1700の参加があり、約500作品があつまり、審査をしていきました。

最終審査会は、UUUMスタジオから配信する形を取り、タイムスケジュールから、動画制作、当日ディレクションから司会といろいろやらせていただくチャンスをもらいました。

映像配信の本場を見させてもらったり、オンラインだからこそできる教育、それから、GIGAスクールで子どもたちがPCをもったからこそできる地域での教育の方法などやりたいことがたくさん出てきています。

来年度からの取り組み

今年度は上記のようなことを足元でやっていたのですが、ふと立ち止まると足元ばかりやっていてその先どうなるのかということを思うことがありました。個別具体の取り組みを推進させていく一方で、その活動が地域性や個人のスキルによるものでは、継続性や汎用性がなく、一過性で終わっていくということもよくよく理解できてきました。

また、コロナ渦の中で、自宅での作業やMTGが多いことでインプットが少なくなってきたり、オンラインMTGでは、想定以上の創発するような事業は生み出せていないということも思ってきていました。

そんなことを、長島町の地方創生アドバイザーもしてもらっているSFCの玉村先生に話していたら、活動を研究にしたらいいのではともらい、人生100年時代というし、こういう機会がないと修士号に挑戦することもないと思ったので研究計画を書いて、4月から慶應義塾大学の学生にも戻ることにしました。

もちろん仕事も家庭も休むつもりも、休むこともできないので、上記プロジェクトも含めて全部やります。それが令和3年度の僕の挑戦です。

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心機一転、明日からの新境地に乗り込もうと思って髪の毛を五厘まで剃り上げてしまいました。明日から友達ができるか心配です。

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