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日銀金融政策決定会合の結果をもとに固定金利・変動金利上昇の時期を大予想!

どうも、モゲ澤です! 2024年6月に日銀金融政策決定会合が開催され、国債購入を減らす方針が決まりました。

そこで今回のnoteでは、今回の会合の結論と記者会見をわかりやすくまとめ、今後の住宅ローン金利にどのような影響が出るかも予想していきたいと思います!

日銀・植田総裁は緩やかな金融正常化へ

早速ですが、前回(2024年3月)および今回の会合での決定内容をわかりやすく表にまとめてみました。

金融政策決定会合の要点

短期金利は前回から変わらず、実質ゼロ金利の低金利に抑えていく政策が継続されます

一方、長期金利政策には変更があります。前回は長期国債の買い入れ(約6兆円)を継続する決定をしましたが、今回はそれを減額していく方針が示されました(すぐに減額を実施するのではなく、次回(2024年7月30日と31日)の会合にて具体的に詰めるという決定です)。

日銀は日本経済の回復がまだ不十分だと見ており、短期金利・長期金利を意図的に低くする政策を続けています。国債の買い入れもその1つですが、買入額を減らすとどうなるでしょうか?

長期国債の買い入れ減額で金利は上がる

買い入れが減額されれば長期国債の買い手が少なくなり、需給が緩んで国債価格が下落します。債券は価格が上がると利回り(金利)が上がりますので、長期金利は上昇します

ですので今回の決定は、日銀は金利正常化へと駒を進めようとしていると捉えていただいてよいでしょう。なお私の予想は、国債買い入れの具体的な内容を全て決め、即日実施すると予想していたのですが、「方針決定」までにとどまりました。

モゲ澤予想と実際の会合での決定

日銀は金融正常化を慎重に進めている印象が強いです。そのため、今後に急速な利上げがあるかというと、そうではないと推測されます。

7月の利上げもあり得る!

続いては会合後に行われた記者会見の主な内容をお伝えしていきます。1つ目は、「円安が金融政策の変更に影響を与えたのか」です。

円安対策の政策変更ではないとの回答

日銀の回答では、今回の長期国債の政策変更の目的は為替ではなく、金融市場の金利形成の自由度を高めるためだと強調されました。ただし、円安の物価への影響は注視していくとも話しています。海外からの輸入品価格が上がり、家計にダメージを与えるコストプッシュ型インフレの影響を見極めようと考えていそうです。

2つ目は「物価目標の達成確度は?」です。

物価目標の達成確度は明言せず

確度が下がったとは考えていないものの、明言は避けた回答でした。

3つ目は、「7月の利上げはあるのか」ですが・・・

7月の利上げの可能性もある

7月に長期金利・短期金利の両方の金利を引き上げる可能性はあるのかとの質問への回答で、植田総裁は「当然にあり得る」という結構強い表現を使いました。ですので、7月に短期金利の利上げの可能性もあり得るとみてよいでしょう。

4つ目は「消費の現状をどう見るか」

今後消費が強まるという回答

日銀としては、コストプッシュ型インフレの影響もあって消費は強くない(とくに食品や日用品などの非耐久消費財)と見ています。ただ、今後は賃金上昇によって消費が強まるという見方は変わっていません。

最後に、「中立金利はどの程度と見積もるか」です。金利を引き上げると景気に対するブレーキになり、引き下げると加速させる効果があります。中立金利は経済を温めも冷ましもしない金利という意味です(つまり、どこまで金利を引き上げる心づもりがあるかという質問です)。

中立金利のレベルは見えていないのが実態

日銀としては1~2.5%と見ているが、下限の1%にも幅があるという回答でした。実態としては中立金利がどのくらいか判断しかねるようです。

9月の固定金利は上昇と予想

それでは、今回示された結果がどのように住宅ローン金利に波及していくのか予想していきます!

先ほど説明したように、長期国債の買い入れが減少すると長期金利は上昇します。次回の会合(7月31日)で減額方針が具体的に決定・実施され、8月には長期金利が上昇するのが確度の高いシナリオです。

9月に固定金利が上がると予想

住宅ローンの固定金利は長期金利と連動しますので、そうすると9月には固定金利が上昇します。ですので、固定金利で借りるなら早めに動くことをオススメします(フラット35で2%超えもあり得ます)。固定金利を選ぶときの考え方は以前にnoteにしています。あわせて読んでみてください。

変動金利は短期金利と連動するため、今回の決定で影響を受けるのは固定金利です。しかし、記者会見では短期金利と長期金利の両方の調整も「“当然に”あり得る」との発言もあったことから、最速で7月の利上げの可能性は変わりません。大幅に上げることはないですが、経済情勢を踏まえると2024年内に1回は利上げがあると思います(そうなると変動金利も上がります)。

金利上昇局面で、変動金利と固定金利、どちらを借りるほうがいいのか迷っている方も多いでしょう。5月に出版した新刊『金利が上がっても、住宅ローンは「変動」で借りなさい』でロジカルに解説していますので、ぜひ手にとってみてください!(1時間くらいでサクッと読めます!)

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