見出し画像

『唯一裏切らない香り』 日報:2022年5月21日

さきほど柔軟剤(ソフランアロマリッチ)の詰替をしていたら、パッケージにこんな宣伝文句が書いてありました。

唯一※、裏切らない香り
※ソフランアロマリッチ内(従来品含む)

どゆこと?


しかしながら、この宣伝を思いついた人は凄い。

まず、「裏切らない香り」という表現の詩的な美しさ。
おそらく「裏切りの香り」という言葉からインスピレーションを得た発想だと思いますが、「裏切りの香り」の場合は裏切りという行為自体を重視した言葉であり、「香り」という語彙は装飾、文字通りフレーバーのような意味しかありません。
そんな「香り」に着眼し、「裏切らない」というポジティブな意味に変換して、宣伝文句としてしまう。
また、キャッチーなフレーズの割には一見して意味を理解しづらい(察するに「パッケージから想像される香りと違った」「柔軟剤単体で嗅ぐ香りと実際に使用した時の香りが違った」というような状況にはならないという意味なのでしょう)ため、頭にも残りやすい。
オマケに「※ソフランアロマリッチ内」という注釈を入れておく事で、他社の柔軟剤が裏切るという意味ではないと暗に示す用意周到さ。

名キャッチという他ないですね。


ちなみに、公式サイトにはこんなキャッチコピーもありました。

選んだときの香りが変わらず続く、唯一※の柔軟剤。
※ソフランアロマリッチ内(従来品含む)

ソフラン アロマリッチ|お洗濯 | ライオン株式会社


ごめんなさい。これは良くわからないです。

自己言及のパラドックス?


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?