見出し画像

梅雨の機材管理【防湿庫/ドライボックス】

関東地方も間もなく(?)梅雨入りするみたいなので、タイムリーな話題でなおかつカメラの防湿管理をしていない人はすぐに対応するべき問題なのでnoteで書きたいと思う。

追記:関東も梅雨入りしたいみたいだし、Amazonやヨドバシとかで注文すれば2,3日あれば揃う程度のアイテムなのでレンズの劣化を考えたら揃えるべきアイテムだと思います


なぜ防湿庫/ドライボックスが必要?

日本は年間を通して平均的に湿度が高く、湿度が高い状態でレンズを保管するとレンズにカビが生えて光学性能が低下してしまい、また、カビが生えたレンズを保有していると一緒のケースに保管している他のレンズにもうつる可能性があるので、カビが成長しにくい低湿度な環境での機材の保管が望ましい。

参考資料(東洋リビング)↓

https://www.toyoliving.co.jp/dataimge/1708046607.pdf

湿度管理の目安

メーカーの資料などによると防湿庫内の湿度は30-50%の範囲に調整するのが好ましいようだ。

湿度計が付属するドライボックスもあるが、ドライボックスの中にデジタル式でスマホでも湿度を見ることができる温湿度計を入れておくと湿度の変化をリアルタイムにモニタリングすることができて面白いし便利なのでオススメだ。

スマホでデータログを見ることができる湿度計を使用することで、防湿庫の除湿機能の強弱の設定を調整したり、ドライボックスでも湿度の下がり具合が不十分だったら乾燥剤を追加して効きが良くなるように調整する参考に使えるのでデジタル式の湿度計を庫内に入れておくと良い

デジタル式の湿度計は針のやつに比べてリアルタイムに湿度の変化を見ることができる。湿度をモニタリングしていると、扉を開けて機材を出し入れていてる間に湿度が高い外気が入ってきて湿度が上がって庫内の湿度が上がり、除湿ユニットが作動することで扉を閉めるとだんだん湿度が下がって落ち着くことがわかる。このデータからも、防湿庫の扉は頻繁に開け閉めしたり、長時間開けて機材を出し入れするのは庫内の湿度が上がってしまい良くないので、手短に機材を出し入れするのが重要なことが分かる。

一度50%近くまで上がった湿度が元に戻るには12時間くらいはかかるので頻繁に開け閉めしたり、無駄に開けっ放しは避けるべきだ。

ドライボックス

電気式の防湿庫のほうが金属製の筐体で棚もあり大量の機材を保管するには快適だが、そこまで機材が多くない場合や、コストを抑えたい場合はプラスチック製のカメラ用ドライボックスに乾燥剤を入れて保管するので十分だと思う。
ドライボックスは蓋の縁にパッキンが付いていて、密閉することができるようになっているので、普通のプラケースとは異なるのでちゃんとカメラ向けのドライボックスを使用しよう。

ドライボックスはプラスチック製の専用のケースの中に機材を入れ、除湿剤を入れることで庫内の湿度を下げて保管する。中の除湿剤は吸湿してくると効果が弱くなってくるので定期的に交換する必要があるが、4個入りで500円前後とそこまで高くはない(自分は大体2個くらいドライボックスの中に入れて梅雨の時期に新しい乾燥剤に交換したりして半年に1回くらい交換していたので年に500円くらいの維持費だと思う)

うちにもこのドライボックスがあるが、HAKUBAのドライボックスよりも安いのに湿度計まで付いていて容量も大きいのでオススメだ。(湿度計は今はデジタルでデータログを取れるものが良いのでアナログ式はあっても使わないのだが)

防湿庫

自分は防湿庫で機材を管理しているが、ボデイやレンズの数が多い場合や、長玉など物理的にプラスチック製のドライボックスには入らないサイズの機材に対しては防湿庫が必要だ。
そこまで防湿庫に入れるものの数がなかったり、大きい機材がなければ防湿庫じゃなくてもいいと思うが、金属製のしっかりとしたケースの中の棚に綺麗に機材を並べて保管するとモチベーションも上がるし、機材を大切に保管するようになるので形から入るのもアリだと思う。

昔は東洋リビングとトーリ・ハンが主流で安価なメーカーの選択肢がなかったので防湿庫は導入ハードルの高いものだったが、最近では安価な製品も登場してきているので、防湿庫導入のハードルは昔に比べると下がってきているのかもしれない。

600mm F4など長玉のレンズを防湿庫で管理するとなるとレンズの全長よりも大きい防湿庫が必要になるので必然的にある程度大容量で高価な防湿庫が必要になる。

自分も120Lくらいの防湿庫を使用しているが、購入履歴を探すと当時4万円くらいで購入していたようだが、今となっては倍の8万円まで値上がりしてしまっていることに時代の流れを感じて辛いところだ。
東洋リビングの防湿庫は高価だが光触媒機構でカビを減らす効果があるらしい。(あんまりよく理解してないw)

他の注意点

水滴の残った機材を防湿庫に入れると湿度が下がるのに時間がかかってしまうし、水滴が残ったままだと機材が破損する可能性もある。撮影中に雨に降られてしまったらすぐにレインカバーを使用することが大事だが、エアダスターを使用して表面や隙間の水滴を除去することも重要だ。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?