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ブロワー選び

撮影現場でレンズの着脱時にマウント周りのホコリを吹き飛ばしてミラーボックス内にホコリが入るのを防いだり、自宅でのメンテナンスで使ったりと色々と使うブロワーだが、結構製品によって良いもの悪いものがあるのでその話をしようと思う。


ブロワー

シリコンブロワーと言っても色んなメーカーから出ていて、大小さまざまなものがあり、ブロワー本体のゴムの硬さなども異なり実際に手に取ってみると製品ごとに結構特色がある。(そのせいでブロワー選びは難しいのだが)

端的に感想を言うと左から
1,ゴムが硬すぎ、出口が細すぎで疲れる
2,ちょうどいい
3,出口が大きすぎて圧力がない

比較用の映像を撮ってからこれ分かりやすいか?って思ったけど風が流れる音の違いなどもあるし、製品によって出る風の質が違うことがおわかりいただけるだろうか(?)

本体の素材

本体の素材の硬さが硬いと空気を送り出すのに力が必要で機材を清掃しているうちに手が疲れてきてしまって風圧が落ちてしまうので、個人的には本体は柔らかいほうが良い

先端部分

先端部分もメーカーや製品によって色々だ。

先端部分が長いものや短いものなど色々あるが、カメラバッグに入れて出先で使うことを考えると短いもののほうがカメラバッグに入れやすいのでオススメだ。

空気の出口が細いと強い風圧を長時間出すことができるが、口があまりにも細い(写真中央の白いやつ)と送り出す時に手の力が必要で手が疲れやすい。一方で、出口の穴が大きい(写真右の透明のやつ)のものは握りは軽いものの風圧が弱いのとすぐに空気を出し切ってしまって他の製品よりも風が出る時間が短くてたくさんの回数握って空気を出す必要がありそれはそれで手が疲れてしまう。

Q:どんなブロワーがいいのか

A:自分の握力で使って疲れない程度の硬さで、風圧が強いもの

本体のゴムの素材とか、出口の穴の大きさとかで握りの硬さは変わってくるので自分が握ってみて疲れない硬さのものが良いと思う。

どうやって選べばいいのか?

手っ取り早い方法としては知り合いが使っているものを触らせてもらって、気に入ったら同じものを買ってくるのが簡単だが、本体にメーカーの刻印が入っていないものも多いし、この手の製品は新製品や生産終了の入れ替わりも結構あるので欲しくても全く同じものが手に入るとも限らない。(入れ替わりがあるといっても、どうせCP+のタイミングで新製品を投入するネタ要因なのでブラシが付属するようになったりとか微妙な変更だけで大して変わっていない製品も多く、無駄なモデルチェンジが多いのは日本のカメラ業界の悪いところでもあるが)

ヨドバシカメラの大きい店舗(秋葉原など)では現物を実際に触れる状態で展示してあるので、実際に自分で握ってみて気に入るものを選ぶしかない。

ブロワーなんて定期的に買うものでもないのであまり気にしてなかったが、最近ヨドバシのカメラコーナーを見たらブロワーが一通りの製品が触れる状態で展示してあって驚いた。
一昔前ならブロワーは実際に触ることはできなかった記憶がある。(現に昔は買ってみてクソだったから闇に葬ったブロワーはいくつかある。というか、写真に写っているブロワーのうち3つ中2つも使いづらくて引き出しの中で眠らせているだけなので、買う時に分かっていれば買ってなかったので当時は試せなかったからとりあえず買って使ってみてボツにしてたのだろう)

自分がこの中で一番使っているのはこのKenko製のブロワーだ。(あとはレンズの表面やレンズ外装など繊細な部品がない部分ではスプレー缶タイプのエアダスターを使用してサボったり)

エアダスター(スプレー缶)

注意

シャッター幕やミラーボックスなどカメラの内部の構造に直接当てると風圧が強すぎてシャッター幕やミラーなどのパーツを破損する可能性があり基本的にカメラの内部に対しては使用できないなど制約があるので、そのへんの判断がつかない人は使わないほうが良い。

利点

ガスの力を使うので手が疲れない
手動のブロワーに比べて圧力が高いのでなかなか飛ばないゴミも飛ばせる
圧力が高く、手が疲れないので雨の撮影の後にボディに付着した水滴を飛ばすときなどには手動のブロワーに比べて圧倒的に効果がある

欠点

カメラの内部など部品を損傷する可能性があり使えない部分があるなどの制約がある
液化ガスが気化して圧力を得ているので連続で使っているとエアダスターの缶が冷えてきてガス圧が低下してくる
同様に、外気温が寒いとガス圧が落ちやすいので冬の野外などではすぐにガス圧が下がりやすい
1本400円くらいするので、ランニングコストが高い
可燃性ガスを使用しているので火気厳禁

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