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数秘術の結果が統計的に有意ではなかったので、自分で"よく当たる"占いを作ることにした【分析結果含む】

この記事は、偏愛とマーケティング研究所のマガジン「偏愛研究レポート」に収録されています。毎週月曜に偏愛とマーケティング研究所メンバーの頭の中が更新されていくので、ぜひご覧ください。

前回、占い(数秘術)に関するレポートを書いたのですが、個人的にかなり興味深い題材だったので、前回を踏まえた結果を含めて今回のレポートを書いていきます。

まだ前回のレポートを読んでいない方は、先にこちらのレポートを読んでいただけると今回のレポートをさらに楽しむことができます。

前回のあらすじ

前回のレポートでは、数秘術が結局統計的に正しいのかがはっきりしなかったため、本当に統計的に正しいのかを自分で調べてみることにしたところまででした。

画像をタップすることで、アンケートに回答できます。
(あなたの10秒がこの調査の精度を上げるのでぜひご協力お願いします!)

現状では、12名ほどのデータが集まっています。
n数は確かに少ないですが、現時点での分析結果を公開していきたいと思います。

分析結果:数秘術は本当に統計的に正しいのか?

結論、数秘術の結果と自分の認識/周囲の認識は乖離している可能性が高い。

パッと見で分かるものも多いですが、各列の説明をしておきます。
①生年月日:そのまんま生年月日です。
②数秘術の経験:これまで数秘術をしたことあるのかの有無。
③自分の認知:9タイプ(※)のうち、自分が当てはまっていると認知しているもの。
④周囲の認知:9タイプ(※)のうち、周囲からよく言われるもの。
⑤数秘結果:生年月日をもとに数秘の結果を算出したもの。
⑥自分-結果:③と⑤が一致しているのかどうか。
⑦周囲-結果:④と⑤が一致しているかどうか。

※ここからは上記のn=12の調査の結果から分かることのみを記載していきます。数秘術全体の話ではないのでご注意ください。

自己の認識と数秘術結果の一致率は16.7%

今回の結果では、自己の認識との一致率は16.7%でした。
これを高いと見るのか、低いと見るのか。
僕はこれを低いと見ています。
これを低いと判断する理由は、かなり定性的な話にはなりますが、
占いの結果に対して「当たっていない」と発言している人を見る機会が僕自身は少ないからです。

周囲の認識と数秘術結果の一致率も16.7%

今回の「自己の認識と数秘術結果の一致率」と「周囲の認識と数秘術結果の一致率」が同じ16.7%であったのはたまたまですが、この「周囲の認識と数秘術結果の一致率」に関しても僕は低いと見ています。

数秘術の経験に影響しているのか

これまでに数秘術を受けたことがあるのかどうかで、一致率に違いはあるのかを調べてみましたが、自己の認識と数秘術結果を見ると、過去に数秘術の結果があろうがなかろうが差はありませんでした。一方で周囲の認識と数秘術結果を見ると過去に数秘術を経験している人の方が当たるようです。

なぜ数値で見るとそれほど当たっていないのか

ここからは仮説の話をしていきます。
数秘術に限らず占いに対して「当たっている!」と認識するメカニズムが、別に元から自分のことを認知していようがしていなかろうが、
占い結果を見た結果、自分自身の当たっている部分を想像し当てはめて"当たっている"と認識しているのではと考えています。

少しわかりにくい表現をしましたが、超簡単に言うと、
後天的に当たっていると認識しているだけなので、なんとなくそれっぽいことを書いていただけでも「当たっている!」と認識する人が続出するということです。

だからこそ、数秘術の結果を見ずに自分に当てはまるタイプを選ばせたところで数秘術の結果とは必ずしも(ほとんど)一致しないようです。

しかし、占いというのはものすごく人を惹きつける力があるなあなんて考えています。

僕自身は、占いや性格診断の結果なんかに自分の人生を決められたくないし、ああだこうだ言われたくもないのでエンタメとして消化してしまっているのですが、世の中には良くも悪くも占いや性格診断の結果に大きく依存している方もいらっしゃるようです。

「であれば、これに関してはもっと当たる占いを作ってみよう!」
という思考に至りました。

そんなこんなで今回は占いを作ることにします。

"よく当たる"占いの作り方

僕の本心的には、占いや性格診断の結果を鵜呑みにしてしまっている方に関して「自分で強く生きんかい!」と思うところがあるので、今回作る占いに関しては、もはやアンチテーゼ的な占いになります。

しかし、よくよく考えてみると数秘術の結果の1〜9の数値に対して、なぜそれぞれの結果がついているのかすらよく理解していないので、これを作るのは難しい気がしてきました。

そこで、占いと同様、依存している人が多く見られる
性格診断を作ってみることにします。
(もはや占いは作っていませんが、僕自身本質的には占いも性格診断も同じようなものだと見えているので、皆さんも引き続き優しい眼差してこのレポートを見ていただけると嬉しいです)

性格診断と言えば、有名なのは16パーソナル診断(MBTI診断)ですね。

(引用:16personalities.com

この診断は、

  • 内向的(I) or 外交的(E)

  • 感覚型(S) or 直感型(N)

  • 論理型(T) or 感情型(F)

  • 判断型(J) or 知覚型(P)

の4つの指標に対して、それぞれどちらに当てはまるのかで
2^4=16通りになります。

この診断と全く同じ指標で表現だけ変えるようなやり方は面白くないので、
別の指標を使って診断をしたいと思います。

ということで、なんとなくこの話題に対して答えてくれそうな友達に聞いて見ました。すると想像通り答えてくれました。

自分にはなかった視点なので、
なかなかいい診断ができそうな気がしてきました。

皆さんもいい指標があれば教えてください

すぐに作り始めてもいいのですが、もう少し深ぼってから作りたいので皆さんも何かいい指標を見つけたり、診断に関してのアドバイスがあればどんな些細なことでもいいのでDMください!

また、数秘術が統計的に正しいのか調べるためのアンケートもまだまだ実施しています。
お時間ある時に答えていただけると嬉しいです!
個人情報入力なしで、20秒程度で終わります。

⬇️アンケート調査の回答はこちらから⬇️

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著者: 納富 崇 / NOTOMI Takashi ( X: @takashi_notomi)
偏愛とマーケティング研究所 代表 / データサイエンティスト

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