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コマラジ「Japanese Rock 80's on Radio」2023年9月13日<デル・ジベットと耽美派ロック>

結局、放送した曲の紹介を忘れていました・・・

今回は2023年9月13日の第30回放送分の曲目紹介です。
デル・ジベットのISSAYさんが不慮の事故で亡くなられたということで、デル・ジベットと耽美派ロックということで選曲してみました。
今回はあえてヴィジュアル系につながるパンク的な要素は無しにしました。

ここんとこ、まさかこの人が・・・という人が亡くなって愕然とします。
訃報をきっかけにした企画は良くないなと思いつつも、やっぱり振り返ってみることは必要なのでしょう。

M-1
デル・ジベット「Isolation Train」(1988年)

3rdアルバム「デル・ジベット」収録。
岡野ハジメがプロデュース、エンジニアはマイケル・ツィマリングで、キャッチーな曲なのに尖った仕上がり。

M-2
グラス・バレー「シンディ」(1987年)

1stアルバム「GRASS VALLEY」収録。
ポップなのに王道に振れすぎないのは、アーティスティックな耽美的センスの影響か。

M-3
千年COMETS「Dilemma」(1987年)

2ndアルバム「Nostalgia」収録。
カルメン・マキ&OZの川上シゲ(b)と武田"CHAPPY"治(ds)に、女性ギタリストの長井千恵というぶっといバックの演奏が、ヴォーカルの高鍋千年の繊細なセンスを支える。

M-4
一風堂「電気人形(ELECTRIC DOLL)」(1980年)

1stアルバム「NORMAL」収録。
土屋昌巳(vo,g)、見岳章(key )、藤井章司(ds)。ゴスもまた耽美。バウハウスやジャパンと同時期にこれをやっているんだからすごい。

M-5 
荒木真樹彦「Poison Dark」(1988年)

1stアルバム「CYBER BEAT」収録。
作詞は吉田美奈子。サウンドも80年代後期以降の吉田美奈子風のデジタル・ファンクなのだが、そこに含まれる毒と憂いは耽美と解釈してもいいのでは。

M-6 
SOFT BALLET「WITH YOU」(1989年)

1stアルバム「EARTH BORN」収録。
いわゆるボディ・ミュージックにも耽美的な感性が大きな幅を占めているということで。比較的ロックっぽいこの曲を。

M-7 
アーバンダンス「Ceramic Dancer」(1986年)

2ndアルバム「TWO HALF」収録。
成田忍率いるアーバンダンスの全てを耽美で括ることはできないが、このヨーロッパ的なロマンティシズムをこの文脈で聴いてみると面白いと思う。

M-8 
デル・ジベット「夜は千の淋しい目」(1988年)

「デル・ジベット」(1988年)3rd
番組のエンディングテーマとして、デル・ジベットもう1曲。

本当はSODOM「Beyond」もかける予定だったんだけど、時間の都合でオミットとなりました。したら、その後にベースのBARAさんの訃報が・・・。

こういう括りで日本のロックを解釈してみるのもあまりないと思うので、なかなか面白い選曲になったと思います。
そして、ISSAYさんとBARAさん、R.I.P.。。。

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