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MUSIC MAGAZINE「2000年代Jポップ ベスト・ソングス100」

マガジンの2000年代J-POP特集。
僕も参加しました。

いつも通り、個人リストを25曲提出して、そこから集計してというチョイスだったんですが、思った以上に選ばれずw
そんなヘンな選曲だったかなぁ?

振り返ってみると。
90年代の終わり頃から2000年代のアタマの数年間は雑誌の編集をやっておりまして、その絡みで新曲のサンプルを大量にもらっていたので、新曲は結構聴いてたんです。
しかもヒット狙いのやつを。

仕事柄、Avex系と接点が多かったことがリストにも出てる気がするw
でも、こっち系に対してはマガジンは冷たいんだよねw

そんなわけで、結構思い入れのある曲は多い。
この時代、世の中もけっこう救いのない感じだった気もして、希望の曲とちょっとこみあげる泣きの曲が多いなぁという印象。
でも、新しい音楽のムーヴメントはなかったと思う。

個人リストは公開していいんだよね?
本チャンのランキングはぜひ本を手に取ってみてください。
最後の数字はオリコン週間最高位です


1. ランカ・リー=中島愛/星間飛行/2008年6月25日/5

2000年代のアイドル歌謡というか、歌謡的エッセンスを持った楽曲の最高峰だと思ってる。歌詞、曲、アレンジ、歌、全部最高。

2. 東京スカパラダイスオーケストラ feat. 甲本ヒロト/星降る夜に/2006年5月10日/13

スカパラのフィーチャリング・シリーズの第2弾から。この曲をヒロトに歌わせたのは大正解。目の前がパッと明るくなるような希望の歌。ヒロトに「神様」ってワードを歌わせるのは反則だって。

3. 安室奈美恵/CAN'T SLEEP, CAN'T EAT, I'M SICK/2006年5月17日/2

この時期のアムロちゃんは全部イイ。これか「FUNKY TOWN」どっちにしようか迷ったんだけど、ほかの曲はいくつもランク入りしてるのに何でこれは入らないの?

4. 元気ロケッツ/Heavenly Star/2007年7月4日/24

未来から来た架空の少女が歌ったという設定(歌っているのは後の安田レイ)。初音ミクがリリースされた年に、同じ様なコンセプトを生でやった感じか。メッセのイベントでライブを見たんだけど、立体ホロの映像でびっくりした。

5. The Birthday/愛でぬりつぶせ/2009年10月14日/9

この頃取材したのかな。チバとは2度目の邂逅。ほんと、キューちゃんには助けられましたw 個人的にはミッシェルでいう「世界の終わり」に当たる曲。でも世界観は正反対。

6. 傳田真央/あなたとふたりで~BE WITH ME ALL DAY LONG~/2000年3月29日/35

大ファンでしたw 後年、偶然会えたことがあって、嬉しかったなぁ(その後すぐに結婚・泣)。これはいわゆるディーヴァ・ブームの頃のデビュー曲で、個人的にはこの頃のR&B歌謡の中で最高の1曲だと思ってる。

7. 坂本真綾/風待ちジェット/2006年6月14日/14

我が神の一人、鈴木祥子さんが作曲。サビのところのトリッキーなフレーズが最高なんだけど、クオリティが高すぎて、これじゃ一般のリスナーはついてこれないんだよなぁって思ったw

8. 一青窈/ハナミズキ/2004年2月11日/4

なんだかんだでいい曲なんだけど、この前ツイッターXに書いたように、この曲の扱いについては納得がいってないw これ、絶対に死を描いた曲だって。感動の1曲なんて曲じゃない。

9. ゴスペラーズ/ひとり/2001年3月7日/3

ゴスにとって初のア・カペラのシングル曲(かな?)。ただの美しいバラードじゃなくて、これを歌い切るにはすごい集中力と気持ちの入れ方が必要。ものすごいレベルに達してるんだけど、あんまりそういう語られ方しないなーと思って。

10. Perfume/ポリリズム/2007年9月12日/7

これは時代を変えた1曲。NHKで流れた時のインパクトも凄かった。理屈は不要。

11. 中川翔子/心のアンテナ/2009年7月15日/8

これも「星間飛行」と同じで。この時代の歌謡曲の最高峰の1つ。作曲は細野さん。しょこたんの曲だと京平さんのやつを推す人が多いと思うけど、おれはこっちです

12. BONNIE PINK/Last Kiss/2004年4月7日/24

BONNIE PINKは髪がピンクだった時代に一瞬すれ違ったことがあるだけだけど、写真で見る以上に超絶美人でビビった。みんな「A Perfect Sky」を選ぶんだろうけどと思いつつ、珍しく感情むき出しだったこのバラードにしました。揺さぶられます。

13. EGO-WRAPPIN’/~Midnight Dejavu~ 色彩のブルース/2001年11月28日/15

デリコと共に、古いスタイルの中に新しい感覚を持ち込んで時代をぶち破った功労者。いろんな人がカヴァーして早速スタンダード化した名曲。

14. 加藤ミリヤ/ロンリーガール/2005年3月24日/15

「ECDのロンリー・ガール」(そのルーツをさらに辿れば、佐東由梨「ロンリー・ガール」〜マーヴィン・ゲイ「Sexual Healing」)のカヴァーだが、2000年代の渋谷の風景とダブって見えるその世界は、10年後の「Sweet 19 Blues」であり、ある意味、アムロちゃんとあゆの後の渋谷を担った人。この時は考えもしなかっただろうが、この曲の呪縛に囚われていくようになる(気がした)。後に「ディア・ロンリーガール」に改題された。

15. クレイジーケンバンド/タイガー&ドラゴン/2002年12月4日/17

ケンさんには珍しくシングル向きの曲。いろんなオマージュのワードが散りばめられていて世界観自体がキャッチー。この頃のケンさんはまだ「昭和」モードだったってことですね。

16. 秋元順子/愛のままで・・・/2008年2月7日/1

NHK紅白で歌われて、ビッグヒットになるというムーヴは昔はよくあったがこれもそう。演歌じゃない純歌謡曲な感じで、ちょっとシャンソンっぽさもあり。ヴォーカルは大橋純子さんっぽさも。作曲は音つばめの花岡優平。名曲です。

17. キンモクセイ/二人のアカボシ/2002年1月9日/10

現代的なシティポップにつながる都会的な音楽性を新曲で復活させたのはこの曲だったと思う。流線形よりも早かった。名曲です。

18. 伊藤由奈/ENDLESS STORY/2005年9月7日/2

映画「NANA」のレイラ役でデビューした新人で、その劇中歌。ストーリーに合わせたのか、超高度な音楽性とヒット性というコンセプトをそのまま反映させたと思われ、HALの2人が作ったアレンジのクオリティはハンパない。でもこういうのは音楽ファンには評価されないんだよねぇ。

19. 浜崎あゆみ/vogue/2000-04-26/4

時代のアイコン。3rdアルバム『Duty』までのあゆは本当に凄かった。本当に未来がない感じで、これって時代の空気だったよなと思う。J-POPの最前線でこんなにヒリヒリした音楽を作っていたのはすごい。

20. 元ちとせ/語り継ぐこと/2005年11月23日/12

これもみんな「ワダツミの木」を選ぶだろうな〜と思いながらこっちにしたw 奄美の強烈なコブシをポップスに導入した「ワダツミの木」は衝撃的だったけど、歌詞のメッセージまで含めた楽曲の完成でいえばこっち。音楽の役目ってこういうことだよなって思う。

21. 鈴木亜美 joins キリンジ/それもきっとしあわせ/2007年3月14日/39

活動再開後の企画モノ・コラボシリーズの1曲。一般受けゼロのスローなバラードで、この切なさは他では替え難い。キリンジはよくこれを鈴木亜美に歌わせたなぁと思う。

22. 中島美嘉/雪の華/2003-10-01/6

込み上げ系バラードの名曲。出た瞬間にスタンダードになる匂いを発していた曲。韓国でも人気があったはず。

23. シェリル・ノーム starring May’n/ダイアモンド クレバス/2008年5月8日/3

単純にシェリル・ノーム推しw いや、歌い出しの「神様に恋をしてた頃は」なんてフレーズは反則中の反則だって。これを書いたのが「Hitch Hike」のhalだとは思わなかった。両A面の「射手座☆午後九時Don't be late」はタイトルだけで完璧。

24. 大塚愛/さくらんぼ/2003-12-17/6

実は苦労人で、これが初ヒット。キャッチーなのにスカ・ビートで、細かく動くコードワークが新鮮だった。PVではチャリ二人乗りで後ろに男の子が乗っているんが、実はAvexの営業担当で、予算がないから自分が出たと言うてました(本人から聞いた)。

25. 片瀬那奈/Babe/2003年2月19日/20

この頃の片瀬那奈は本当に可愛かったし、センスはいいし、性格もチャキチャキしててめっちゃ好きでした。Avexの本社でご本人を見た時、あまりにも手と足が長いのでよく見たら継ぎ足した跡がありました(嘘ですw)。ちなみに、片瀬奈々は趣味で打ち込みとかやっちゃうような人で、歌手デビューの最初の頃は、クラブ系を意識したけっこう良質な作品を出してたんですよ。売れなかったみたいだけどw というわけで、この曲は今でも好き。

あともう1曲、オリコン50位に入ったか調べがつかなかった曲があって(たぶん入ってない)、不朽の名曲だと思うので採り上げておく。

ザ・コブラツイスターズ/甦る人々/2000年6月28日

ある意味、「満月の夕」と並ぶ人間讃歌。川畑アキラが与論島出身ということもあって、三味線とカチャーシーが似合う。前年に亡くなったキヨシローのことを歌ったのかなと勝手に思ってた。


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