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「敵は家康」 読了コメントいただきました②

 前回のエントリーからけっこう、日が経ってしまいました・・・もっと頻度高めに投稿しようと思っているのですが。申し訳ありません。

 さて、近況です。

 これでわたしもいちおう商業作家の端くれになった・・・と胸を張って言いたいところなのですが、実際の生活はそれまでとなにも変わらず、年度末でもあり、執筆以外の諸事雑事に追われてまくっております(なう)

 作品のほうは特に状況変わらず、大手書店さんの棚に良いかたちで置いていただき、全体的に、徐々に品薄になってきたかな、という感じです。さらに注文を頂戴できるよう、作者としてもより広く作品のことを知っていただくべく努力しなければならないな、と思っております。


 前回、読後の反響ということで楽天ブックスさんについたコメントを紹介しましたが、今回は密林(アマゾンさん)についたコメントを。

 ・・・作者としてもビビるくらいの絶賛コメントが並んでいます。正直なところ、現在7つ頂戴しているうち2つは私のリアル知り合いの方のようなので、そのぶんは割り引いて考えてくださっても良いかもしれません(でも、応援ありがとうございます!嬉しいです!)

 星の数では厳しいものも2件ありますが、それにはコメントがついていないので、不満足な点については、具体的によくわからないという状況です。


 ポジティブコメント7つのうち、5つに共通している要素が、「底辺の視線」。これは意図して狙ったものなので、読者に届いてとても嬉しく感じます。他のリアルな知り合い3名以上からも口頭で同様の感想(庶民目線/土臭い、等)を言われ、作品の美点として好意的に受け取っていただいていて、本当にありがたく思うところです。

 本作、もともとの執筆コンセプトが「鷲津・丸根砦に立てこもって討死した数多くの無名戦士たちへの鎮魂歌」だったので、佐久間大学や織田玄蕃允といった名のある武将だけでなく、ともに戦い散った無名の兵士(架空人物とならざるを得ない)の内面を写しとり、彼の周辺にいる人々の息遣いが伝わるように描く、というのはこの作品の価値を決める必須のポイントだと思っておりました。

 もちろん、この便利な21世紀に、日々なに不自由なくぬくぬくと暮らす私が、当時の、おそらくただ生存を続けることすら難事であったであろう社会階層底辺の人々の生活や思いをきちんと理解できているわけではありません。作品に書かれていることは、多少の参考文献などをもとにした想像、イミテーションに過ぎないのですが、しかしそれが読者の胸になにかを灯すことになれば、ひとつの小説を世に送り出したことに、作者としてもはじめて意味を見出すことができるというものです。

 といいつつ、書籍化に至る作業を進めるうち、前記の「無名戦士たちへの鎮魂歌」色はやや薄くなり、主人公以下数名の成長物語といった側面がより前に出てきて、本来の「土臭さ」がぼやけちゃったかなと危惧しておりましたが、どうやら杞憂だったようです。

 無名の(架空の)彼ら彼女らの哀歓が、どのような形であれ読者の胸に伝わり、その後も残るようなことがあれば、作者としては・・・ミッション・コンプリートでございます! (・∀・)


 皆様も、お読みいただき、なお多少の余力が残っておりましたら(笑)、どこかにコメントでもいただければ嬉しいです。ネガティブな批判もどうか遠慮なく。非常に勉強になりますので、鋭いご批判はむしろありがたいくらいです。それで売上変わるようなことは(たぶん)ございませんので!

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