サルでもわかるNISA講座 その28「新NISA投資 俺はこう買う!(最終回-1.0)」

さてさて、この連載もあと2回で終了予定。今回はこれまでのまとめとして自分が選んだ銘柄と配分を紹介するわ。そして自分は毎月20万円を積み立てるつもり。老い先そんなにないからね。月20万円だと元本積立額累計が7.5年でNISAの生涯限度額1,800万円に達するわけ。その後は月々10万円を「自分年金」として切り崩してお小遣いにしようと思ってる。

ではそのポートフォリオは以下の通り。

国内株式 「大和住銀DC国内株式ファンド」     
25%(5万円)
物価連動国債ファンド 「東京海上セレクション 物価連動国債」
15%(3万円)
国内REIT 「明治安田J-REITアクティブ」
10%(2万円)
先進国株式 「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」
25%(5万円)
先進国株式 「楽天・米国高配当株式インデックス」
10%(2万円)
新興国株式 「iTrust新興国株式」
10%(2万円)
金 「iシェアーズ ゴールドインデックス」
5%(1万円)

大和住銀DC国内株式ファンドとeMAXIS Slim米国株式(S&P500)をつみたて投資枠で積み立て。月10万円の積み立てで年間120万円のつみたて投資枠を使い切る。残りを成長投資枠で積み立て。

見て分かるように、為替リスクを取らない投資が50%、為替リスクを取る投資が50%。新NISAが開始して、「分散、長期、積立」がお題目のように喧伝されてるけど、為替リスクに関する注意喚起ってあまり聞こえてこないんだよね。それが、あまりリスクを理解していない投資家にとって最大の落とし穴になると思ってる。確かに近年アメリカ株のパフォーマンスはいいけれど、円ベースのリターンはドル高でかなり底上げされてるからね。

このポートフォリオの加重平均信託報酬は0.510%。もう少し抑えられればいいけど、手数料を抑えるのは最大目標じゃないから。最大目標は勿論、リスクに見合ったリターンを上げること。

月20万円を7.5年タンス預金で積み立てると1,800万円だけど、毎月複利で運用したとして90ヶ月目に最後の20万円を加えた時点で2,000万円を越えるために必要な運用利回りは年率2.8%。2.8%で運用できると90ヶ月目に2,005万円になる。

ではこのポートフォリオの過去のリターンの実績はというと、過去3年で17.69%、過去5年で13.45%。これらを毎月複利の年率金利に直すと、(1+x/12)^36=1.1769と(1+x/12)^60=1.1345を解いて、3年のリターンは5.44%、5年のリターンは2.53%。まあ将来のことは何も言えないけれど、2.8%ってのは十分実現可能な数字だな。

積立期間を長くすれば狙うリターンの確度は上がるけど、じじいになって金持っててもなあっていうギリギリが7.5年だな。自分の場合。

次回は最終回で、実際に自分のNISA積立を申し込んで終わり。

(Face Book 2/20/24の投稿を転載)


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