月2000円超も!金沢市の自治会費が高いのはなぜか?

金沢市の自治会費
 県外から転入して自治会費の高さに驚愕したという話はよく聞く。そんな転入者は、違和感を持ちながらも「郷に入りては」とのことで支払うのが多数派だ。金沢価格は月1000円といったところだ。2000円なんて話も。全国的な相場は月200~300円らしい。そりゃ、驚くわ。


独特のコミュニティ運営
 金沢市内では自治会のことを町会【ちょうかい】と呼ぶことが多い。町会の会費、「町会費」はどのように使われているのだろうか。
 

県外出身者の頭を悩ますのは「校下町会連合会への負担金」ではないだろうか。校下【こうか】というのは小学校の通学区域で、この区域ごとにひとつの公民館を設け、校下町会連合会(略して町連【ちょうれん】)を組織している。公民館や町連が主催となって防災活動、スポーツイベントなどが行われるため、各町会には負担金が発生するというところまでは、まあ、わかる。しかしこのような「校下」規模の公民館の設立や運営のための資金を地元住民が供する必要があるのは????


「金沢の町会加入のご案内」(作成団体、作成時期は不明。問い合わせ先としてコミュニティ相談窓口、金沢市市民協働推進課、金沢市町会連合会の電話番号が記載)によると

公民館の運営費や消防団のポンプ車の購入費などの一部を町会費などを通じて住民が 負担し、住民の共有財産になっていることで、自分たちの施設、財産としての自覚が芽生え、 住民自治の意識を育んでいます


とのことだ。消防ポンプ車いくらするのだろう?私たちが払うべきものなの???
 

 そして町連も上部組織金沢市町会連合会へ負担金を支払うという構図になっているが、金沢市町会連合会の存在メリットは調べてもよくわからなかった。それどころか2018年には事務局の元職員の1200万円の着服が判明している。 


このままでいいの?
金沢市は独自のコミュニティ運営を「金沢方式」と呼び誇っているようだが、その実は他ではどこも採用しない方式だ。かつては地域コミュニティが住民生活の大半であったかもしれないが、今の時代、人々は職場、学校、趣味、子どもの習い事など多様なコミュニティに属している。県外出身者は疎か、外国人住民も包括する地域コミュニティには高額な「町費」はそぐわない。全国基準とあまりにかけ離れたコミュニティ運営は見直す時期ではないだろうか。

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