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結局会社も、個人も変わらない。求められるのは一貫性。 『V字回復の経営』を読んで。

こんにちは、清原です。

3月の田端大学の課題が、
三枝匡さんの『V字回復の経営-2年で会社を変えられますか』
でした。
この本を読んで感じたことを書いていきます。

この本には、「不振事業の症状50」と、「改革を成功に導くための要諦50」が載っています。

それぞれ50個を知りたい方は、以下のリンクからご覧ください。

不振事業の症状50はすべて「現象」

まず、不振事業の症状50っていうのは「現象」なだけであって、根本的な原因があるはずです。
「お腹が痛い」というのは、「現象」であって、原因ではありません。
そこで、不振事業の症状50のおおもとにあるものを探ることにしました。
そしたら、見つかりました。

「Integrity」の欠如

です。

Integrityとは、辞書で引くと次のように出ます。

in・teg・ri・ty *
/ɪntéɡrəti/[音声]
名U
1 誠実さ, 高潔さ; 誠意; 品位
▶artistic [journalistic] integrity
芸術家[ジャーナリスト]としての良心
▶one’s lack of integrity
けじめのなさ.
2 (かたく)完全に一体であること; 無傷の状態
▶maintain the integrity of the story
物語全体のまとまりを維持する.
(ウィズダム英和辞典第3版 三省堂2013)

もともとの意味は、2番の方で、ただ単に、誠実なだけでなく、より高いレベルで統合のとれた「誠実せ」を意味します。
日本語にはなかなかしにくい言葉です。

不振事業の症状50は、すべて「一貫性のなさ」からきていたのです。

私は、この本において「一貫性」を3つに分類しました。

1. 会社(トップからボトムまで)における一貫性
2. 戦略(立案から実行まで、内容)における一貫性
3. 個人(言動から行動まで)における一貫性

たとえば、

症状34 組織末端に一種の被害者意識が広がっている。

これは、トップからボトムまでの一貫性が全くありません。

症状3 経営者が「改革は血が流れる」「危機」「正念場」「最後の勝負」「あとがない」といった言葉を口にしたところで、その人が本当に改革推進者とは限らない。

これはただ、煽るだけで実行がされない、戦略の一貫性の欠如です。

症例12 組織に「政治性」がはびこっている。

これは、言動から行動までの一貫性すなわち、正しいと思っていることと、実際に行動することに一貫性がありません。

50個の症状のほぼすべてを、この「一貫性」の欠如から説明することができます。
そして、この本の後半である「改革を成功に導くための要諦50」の部分は、いかに一貫性を持たせるのかについて深く書いてあります。

でも、これって、個人にも当てはまることではないでしょうか?

やりますと言ったのに、やらない。
誘いますって言ったのに、誘わない。
企画しますって言ったのに、企画しない。
また電話しますって言ったのに、電話しない。

「Integrity」というのは、学歴や知識の有無以前の問題です。どんなに頭のいい人でも、その人に「一貫性」を感じることができなかったら、信用することが難しくなります。
しかし、案外できている人は多くありません。私もできているかが自信がありません。

というのも、

症状1 一般に企業の業績悪化と社内の危機感は相関しない。むしろ逆相関の関係だと言ったほうがいい。つまり、業績の悪い会社ほどたるんだ雰囲気であることが多く、業績のよい成長企業のほうがピリピリしている。

に見られるように、症状が出る人にはそもそも自覚がないからです。

「Integrity」はレバレッジ

イチロー選手の引退会見で、多くの名言が登場しました。
しかし、あれらの名言は、他の人が言っても名言にはなりません。
「イチロー」という、行動でもって証明してきた人物が言うから名言になるのです。
そして、これこそがレバレッジです。

ピンチなときこそ、過剰な「Integrity」を持て

私は、以前、twitterである方から貴重なお誘いを受けました。
しかし、調整に失敗してしまい、その方との約束を反故にしてしまいました。その結果、周囲の方にも迷惑をかけました。

大変な迷惑をかけたので当然謝らなければいけません。しかし、ただtwitterのDMで謝るだけでは、言葉と行動が一致していないので誠実ではないと思い、次のように行動しました。

その人は、お店を経営している人(店長ではない)だったのですが、そこのお店に行って、その人がタイムラインに現れる瞬間にDMで謝りました。
そしたら、近くにいらっしゃったみたいで、直接お話しすることができました。
そのあともお付き合いを続けることができているので、過剰に行動と言動を一致させた結果だと勝手に思っています。

もうひとつお話しを紹介します。

幻冬舎社長の見城さんを引き合いに出すのはおこがましいですが、このエピソードは強烈なので、紹介させてください。

 石原慎太郎さんに初めて会いに行った時には、50本のバラの花束を持って行った。そんなプレゼントは、所詮は若造の浅知恵である。石原さんは「男に花をもらったのは初めてだな」と苦笑していたが、こんなことくらいで作家の胸を打つことはできない。

 僕は花束を持って行っただけでなく、石原さんの『太陽の季節』と『処刑の部屋』を目の前で全文暗誦しようとした。「龍哉が強く英子に魅かれたのは」という書き出しから何行かで終わりにするのではなく、文字どおり全文を諳そらんじようとしたのだ。

『太陽の季節』を全文暗誦し始めた時、石原さんは「わかった。もういい。お前とは仕事をするよ」と言ってくれた。
(https://cakes.mu/posts/8629 より引用)

見城さんの「石原さんの本を出したい」という思いと、行動とが、これでもかというぐらい一致しています。むしろ行動がはみ出ています。

このように、ピンチや、二度は訪れない場面において、過剰に「誠実」であることは、かえって武器になります。

信用というのは、一夜にして作れるものではありません。
地道に「Integrity」を体現していくことで、信用を得ることができ、その結果、人間関係や人生が円滑に進んでいくのだと思います。
そしてこれは、人間も会社も同じです。
そんなことを、この本を通じて学びました。

「多動力」と言われる時代だからこそ、自分の中で変わらない「一貫性」を持つべきなのかと。


自分の1冊目の本を、10万部を売るという言葉に対して、行動を過剰に一致させていきます。出版をかけたクラウドファンディングがじきに始まるので、ぜひ応援よろしくお願いします。

清原(@Takashi0Zo)

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マクドナルド、GUといったグローバル企業でアルバイトとして、オペレーションやマーケティングを学んできました。「経営者ヅラ労働者」として現場を見ているからこその視点でnoteを書いています。東大経済卒。田端大学最年少MVP。出版クラファンを終え、現在執筆中です。
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