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たかれんの恋愛遍歴とこれからのこと

先日、ある人から「れんちゃんの恋愛遍歴を聞いてみたい~~」と言われたので、書いてみることにしました。

ピュアな初恋は、レモンの味がしたのかも

わたしの初恋は、小学4年生の夏。
授業中にクラスメイトがザワつかないよう注意したり、誰よりもきちんと掃除したり、いわゆる「優等生」だったわたし。

漫画によくあるような展開で、我ながら「そんなこと、マジであるんだ…」と思うのですが、初恋の相手は、クラス一のいたずらっ子・Tくんでした。

騒がしく、いたずらも多かったので「ヤなヤツ!!」と思っていたのですが、Tくんをよく見ているうちに、いつも人の輪の中心にいることに気付いたんです。
いわゆる「なんだよ、意外とイイヤツじゃん」状態(笑)

小5の冬に告白をしてフラれたけど、その時の答え方も実に誠実でした。
普段はクラスの催し物なんて面倒くさがってろくにやらないのに、転校する時のお別れ会の司会をTくんがやってくれたのも嬉しかった。

人を好きになることに対する恐れもなく、好意を隠すことも知らないような幼少期。
その思い出は今でも宝物です。

酸っぱくて、ちょっと甘くて、やっぱりほろ苦い。思い出として添えるのは良いけれど、思い切り噛り付くのはもうできない。そんなレモンのような記憶です。

(良さげな話はここまで。正直に言うと、恋愛であまり幸せな思いはしておりません……。つまらないものですが、どうぞ。)

唐突に、「女子」である自分が気持ち悪くなる

中学・高校・大学では、学業・部活に専念していたのもあって、恋愛に関する思い出が一切ありません
憧れの先輩や気の合う男子生徒はいたけれど、その程度。

わたし自身、中学でいじめられた経験から女子のグループ文化に嫌気がさしていたし、自分自身を着飾ること(かわいいものを身に着けるとか)に対して苦手意識を持っていたので、ボーイッシュな服装を好み、髪も男性アイドルより短いくらいのショートヘアでした。

特に高校では制服もスラックス(ズボンタイプ)を選んだこともあって、むしろ男子から「あの子気になるんだけど、誘ってくれない?」みたいな依頼を受けることが多かった気がします。

自分の女性性をスルーできる環境は居心地がよく、恋愛とは縁遠い生活を送っていました。

初めての彼氏。付き合って一週間で、わたしは「お母さん」になった

そんなわたしですが、彼氏がいた頃もあります。

当時わたしは学生で、相手は一個上の社会人。あるコミュニティで仲良くなって、二人で会うようになり、相手からの告白がきっかけとなって付き合い始めました。

(女性性に対する気持ち悪さは、気付いたらなくなってました。高校卒業して制服などから解放されたからかな~となんとなく思っています。)

やさしく、柔和で、温厚な性格だった彼は、そのぶん優柔不断な部分もあって(当時はそれも愛おしかったけれど)、サッパリと物事を考えることの多いわたしとは正反対。
自ずとわたしがリードするようになり、相手の相談事をよく聞くようになり、メンタル面のケアをするようになり……。

友人期間が長かったのもあるのかもしれませんが、付き合い始めてから一週間もすると、わたしは「お母さん」になっていました
癒し癒される関係ではなく、癒す人と癒される人。すべてが一方通行というわけではありませんでしたが、少なくとも、彼に対して悩みを話すことはできなかったし、苦しみを見せることもありませんでした

あなたが好きなのは、カッコイイわたし、なんでしょう?

別れた後も何人かの方とお付き合いをしましたが、度々この「お母さん現象」は繰り返されました
相手の性格どうこうというよりも、わたしの「他者への見せ方」に要因があったのだろうな、と今は思っています。

優等生気質なのに加え、見栄っ張りで、何かと我慢しがち。
そういう性格だからか、学級委員長やリーダーといった立場を任されることが多くありました。
わたし自身そのポジションは好きだったし、やりがいも感じていたのだけれど。その役割をこなそうとするあまり、日常的にそういう自分を見せようとしていたのだと思います。

「良く見られたい」気持ちも人一倍強かったので、恋仲になるような親密な人に対しては、余計に自分の弱みやコンプレックスを見せられずにいたのです。

実際、何度か告白されるような場面もあったのですが、どちらかと言えば「カッコイイわたし」に惹かれる方が多かったように思います。
もちろんすべての方には当てはまらないし、多面的に捉えてくれる人もいたのですが……。

関係性がうまくいかなくなるのは、決まってわたしがお母さん的役割になったときでした。

「れんちゃんって、ダメンズ製造機だよね」

女友達から言われたことがあります。

ダメなメンズ、製造機。

なんとも失礼な言い方ですが、当時のわたしは「本当にそう……!」と納得してしまいました。

だって、付き合う前はあんなにやさしかった彼も、頼もしかった彼も、おんぶに抱っこ状態になってしまうんですもの……。

彼が息子的立場になると、最初は「付き合ってから態度豹変させやがって!なんぼのもんじゃい!!」と苛立っていたのですが、それが3回、4回と続くうちに、「あれ、わたしがマズイのでは……?」と思い始めました。

んあああもう恋愛なんてしたくありません!!

友達として付き合ううちは尊敬し合えていた人と、恋人になった途端関係性がうまくいかなくなってしまう。
そんな悲しい出来事を経て、だんだんと恋愛への苦手意識が強くなっていきました。

ちょうどこの頃、大学休学やフリースクール設立などいろいろなことが重なって。
ライフスタイルの変化に伴い、恋愛とは縁遠い日々を送るようになりました。

マジで、一生恋愛なんていらないと思った。マジで。

彼氏がいたらとは思わないけどデートする相手がいたらとは思った

恋愛する気なんて全くなかったわたしですが、ある日危機感を覚えます。

毎日同じようなTシャツとジーパン、パーカー。
茶色く汚れてくたびれたスニーカー。
半端に伸びたままほっとかれたショートヘアー。

恋愛したいともしなきゃとも思わないけれど、この身だしなみはあまり宜しくないのでは……?

もともとオシャレは嫌いではなかったけれど、モチベーションの向かい先がなかったんですよね。

きれいなワンピースを着た時。
ちょっと頑張ってネイルを塗った時。
かわいいイヤリングをつけた時。

自分で見るだけでもテンションが上がるけれど、でも、思っている以上にオシャレって大変です。
自分の顔つきや体格に似合うものを用意するのも、集めたアイテムたちの中で相性のいい組み合わせを見つけるのも。

だから、たった一言でいいから褒められたい。
「そのイヤリング、可愛いね」って言われたい!!

毎日連絡を取ったり、甘い言葉を囁き合ったり。
そういう関係性への憧れ・欲は相変わらずなかったけれど、「定期的に誰かと遊びに行ってオシャレすること」の必要性を感じ始ました。

※この場合の相手は、別に恋愛対象に限った話ではありません。同性でも異性でも、とにかく「誰かとお出かけする」ことで、自分のオシャレに対するモチベーションを上げたかったんです。

大切にしたいと思える人、大切にしたいと思ってくれる人がいれば、それでいい

ちなみに今も、「恋愛したい!」とは思っていません。
けれどそれは、「一生ひとりで生きていく」と決めているわけでもありません

ちょっとした幸せがあった時、これを共有したいと思える人。
心細い夜、ふと思い浮かべることができる人。
相手がつらい状況にあったらすぐに駆け付けたい、と思える人。

そんな、大切にしたいと思える人、そして大切にしたいと思ってくれる人がいれば、それでいいです
その人と一緒に過ごせるのなら、関係性はどんな形でもいい。そこにどんな名前が付けられようと、繋がりの奥にある気持ちは変わらないから。

そして、このnoteを書きながら「あの人とは、今後も関わりを続けていきたいなぁ」と思える人が何人も思い浮かぶことが、たまらなく幸せです。

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リクエストをもらって書く、って面白いですね。
恋愛はたぶん自分でテーマ選びをしていたら絶対に書かないので(笑)、こうして機会をいただけて嬉しかったです。楽しかった。(テーマに沿う内容になったかしら……)

もし「たかれんのこんなnote読んでみたい」がありましたら、ぜひお声がけくださいませ~。

ではまた!

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いただいた感想たち。大切な宝物。



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