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客観的な美と黄金比

目下のわたしの課題は、いかにイケメン君を美しく描くか、ということです。

なかなか脳内妄想に現実の出力が追いついてなくて、ため息が出ますが、まだまだ始めたばかりなので、ぼちぼち行こう。

さて、美しく描きたいのであれば、美とは何か、という定義が必要なのかもしれないと思いました。

わたしが感じる美と、あなたが感じる美はおそらく違うでしょう。

しかし、人間として感じる美に何か共通項があるのではないか、と思って、あれこれ調べていましたら、ありました!

ちくま新書から出ている、川畑秀明さんの「脳は美をどう感じるか~アートの脳科学」という本を購読したのですが、

この中で、

黄金比にみられる美は客観的なものであり、それは個人的な判断にはよらないものだ。誰しもが美しいとする生物学的な信号であり、それに対して多くの人々が共鳴的に反応する。

と、あります。

これは、イタリアで行われた、黄金比が人間にどのような影響を与えているのかを、fMRIを使って脳を観察した実験結果について、考察されている記述です。

この本は、脳と美について、いろいろ考察されていて、面白かったので、興味があるかたは読んでみてくださいね。

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話をもとに戻しますと、つまり、本能レベルで美しいとされる美的基準がわたしたちの中にはあるようなのです。そして、それは黄金比に関係している。

この本能レベルでの美の基準にヒットするような絵を描くことができれば、より多くの人に美しいと思ってもらえるのかもしれません。

デッサンにより習得できる能力の一つの側面は、この美的基準を自分の中に作ることではないのか、と思いました。

デッサンを行えば行うほど、自分が描いた絵を見た時に、そこにある違和感がはっきりと見えてくるような気がします。

つまり、その違和感のあるところが、描けてなかったり、理解できてなかったり、なにかしら比率がおかしかったり、ゆがんでいたりする部分です。

それを解消するためには、やはり、美しいものを見て感じて、それを描くことを、試行錯誤しながら繰り返すしかないのかな、と思いました。

最近、忙しくて、出力ばかりして、少し美のインプットが足りない気がするので、時間を見つけて、自分が美しいと思うものをデッサンしようと思います。

美術館にも行きたいな。

究極の美に到達するには、結局一歩一歩、歩いて行くしかないのかもしれませんね。

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