まず理解が先<3>
知的障害にみられる特徴は様々です。トライフル国分寺では、特に「ことばの活用」、「記憶の保持」、「身体の動き」の特徴をしっかりと理解し、その対応を重視します。
例えば「ことばの活用」では、表現していることばは少しでも、相手の話していることばは分かっていることがあります。ところが、頭の中で保持したことばを活用して判断 をしたり、返事をしたりすることばの活用が苦手です。だから、身振りや写真、実物を使って理解しやすくして話しかけることを重視します。
次に「記憶の保持」の視点です。記憶には短期記憶と長期記憶があります。ことばの発達にも関係しますが、知的障害があると短期記憶に容量が人より少ないことがあります。そのため短いことばや、少ない情報なら記憶したり、それを活用して判断したりすることができます。でも抱えきれない情報だと、ものごとを理解することに時間がかかってしまい、日常生活の中で様々な不便を感じてしまう状態になってしまいます。自信をなくしたり、覚えたりする活動に取り組もうとしないことがあります。 そこで記憶する量や 記憶していられる時間が短いことに対応して情報を整理して伝えたいことを1つずつ繰り返して教える ことを重視します。
最後に「身体の動き」の視点です。生まれつき脳の内的要因から知的障害がある人の多くが、身体の動きに課題があります。指でボタンをかけたり、紐を結んだあり、箸を使ったりする細かい作業のための指先がうまく使えず、不器用なことがあります。字を書いたり、部品を接着したりする学習や作業に直接影響しますから、動機づけを失ってしまわないよう自分から自然に体を動かすように運動することを促したり、参加できるように環境を整えたりすることを重視します。
[出典|齊藤宇開(2019)「さぽーと749号」.p34-37]
<私たちのこと>
社会福祉法人宝ものは、本人主体で生涯を送ることができるように、意思決定を支援します。ここに集う方は皆さんが「宝もの」です。家族、地域社会、人類にとっての「宝もの」として光り輝く存在になるよう、共に努力を重ねることを誓います。
法人概要:社会福祉法人宝もの
所在地:東京都国分寺市内藤二丁目41-69
設立日:令和4年9月28日
事業所:令和5年7月1日開所
多機能型事業所(自立訓練6名・生活介護14名)
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