【投資信託の話30】参考書籍 ティリングハストの株式投資の原則 その③

昨日はなぜかサイトにアクセスできなかったので、本日投稿となります。

ご了承ください。



今回も、以下書籍からの学びです。

『ティリングハストの株式投資の原則 ——小さなことが大きな利益を生み出す (ウイザードブックシリーズ272)』 ジョエル=ティリングハスト著、長尾慎太郎監修、藤原玄訳

その③となります(今回で最後です)。

①はこちらから ⇒ https://takablog.tech/wp-admin/post.php?post=330&action=edit

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書籍の最終章では、ウォーレン=バフェットとジョン=C=ボーグル(バンガード社創設者です。ジョン=クリフトン=ボーグル が正式な読み方であることを昨日知りました)を引き合いに自らの投資術を述べています。

この2人、投資に対する姿勢はまったく反対ですが、やはり、投資業界の2トップと称されているように思いました。


ここでも、アクティブファンドメインの運用会社フィデリティ節が炸裂しており、インデックスファンドについてはやや懐疑的です。

そこにはおそらく、市場を上回るパフォーマンスを追求する、プロとしての矜持もあるのだと思います。ただ、やみくもに投資を勧めているのではなく、投資経験が浅いのであればインデックスファンドでも問題ない、とも読み取れます。




本書の結論的5か条を記載しておきます(P474)。


①自らの動機をはっきりさせ、感情に従って金融上の判断を下してはならない。

②理解されないものもあれば、自ら理解できないものもあることを認識しなければならない。

③正直かつ信頼に足る人々、独特の価値を持つ何かを行っている人と投資をしなければならない。

④世の移り変わりやコモディティ化、過剰な債務でも破壊されない事業を支持しなければならない。

⑤つまるところ、支払う価格よりも大幅に大きな価値を持つ投資を探し続けなければならない。

この5つのステップを通じて安全域を求めることで後悔をしないですむ。


安全域とは、「自らコントロールできるもの、つまり合理性とコンピタンス領域である」としています。

「自らコントロールできるもの」は投資にかかるコストや投資先、

「合理性」は投資する根拠・基準、

「コンピタンス領域」とは自分の能力の範囲内、自分が理解できるものであること、

と解釈しました。

それはバフェットも述べていることですし、おそらく投資全般にあてはまることかなと。そうでなければ「投機」になるのだと思います。




本書は500ページ近くありますし、内容的にやや難しいので、投資中級の人向けと思います。

バフェットに関する書籍では飽き足らない、という人はぜひ読んでほしいです。

きっと新たな気づきがあるはずです。


今回は以上となります。


それではまた!


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