タンス預金のリスクって?
日銀の報告よりタンス預金の現状
日銀が毎年発表している
資金循環統計というものがあります。
これの中で、
金融機関や一般企業、政府、家計などが保有している
資産や負債の金額が明らかにされています。
このうち、
家計の資産や負債のデータから、
日本全体でタンス預金が
いくらぐらいあるかを
分析することが可能です。
2022年3月に発表された
資金循環統計のデータによると、
・現金、預金:1,091兆6,991億円
・現金107兆2,394億円
・流動性預金585兆2,506億円(普通預金など)
・定期性預金392兆1,217億円(定期預金など)
・譲渡性預金264億円
・外貨預金7兆610億円
※出典:日本銀行「資金循環統計」2021年12月末
これより、
現金つまりタンス預金の金額は
107兆2,394億円となっていることがわかります。
ちなみに、
かつては現金をタンスに保管している人が
多かったこともあり
タンス預金という言葉が使われていましたが、
実際は、タンスではなく
金庫に保管されているケースも多いです。
タンス預金にはメリットはある ?
タンス預金の金額は
日本全体で100兆円を超えるまでに増えていますが、
タンス預金自体にメリットを
考えていきたいと思います。
銀行の破綻から資産を守れる
銀行に1000万円以上あるときに
万が一その銀行が経営破綻してしまった場合、
1000万円を超える部分については
基本的には保証されません、
ペイオフという制度で払い戻しが保証されている金額は、
元本1000万円までと、
その利息までとなっています。
そのためタンス預金をしていると、
銀行の破綻リスクから逃れられますね。
現金が必要なときにすぐ使える
預金だと現金が必要なときに都度、
銀行の窓口やATMに出向く必要があります。
タンス預金のデメリットは ?
空き巣にお金を盗まれるリスク
自宅で現金を保管していると、
空き巣が入られたときにその現金を盗まれる可能性がある。
なんだそれは、
と思うかもしれませんが、
リスクは何にでもあると
いうことです。
そのリスクを上回る
リターンがあるから
私たちは選択しているわけです。
インフレには勝てない
現金で保有していることのリスクとして
インフレに勝てないことも挙げられます。
というのも、
2013年からインフレターゲットとして
国は年間2%の安定的な物価上昇を
目標としています。
よくインフレってよくないのでは?
というイメージが広まっていますが、
経済が成長している場合は、
給料などがふえ、
欲しいものを買うようになることから、
ヤフオクの人気商品のように、
モノの値段は上昇するんです。
通常の経済の国であれば、
インフレが継続するのが普通なんです。
現金のままで保有していると、
お金の額面は同じですが、
実際にモノを買う力は減少することになります。
現金などはインフレに弱い商品と
言われる所以はこの理由からです。
自分がどのような情報を持って
納得した選択をしていけるのか?
一緒に学んでいきましょう!
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