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【スポーツ】跳躍合宿@沖縄那覇

三日間の跳躍合宿を行ってきました。
種目は三段跳と走幅跳の選手達。

・2013年日本ランキング1位の選手
・インターハイ三冠の選手
・沖縄県記録保持者の選手
他にも香港から参加した選手など

貴重な時間を過ごしました。

動きと感性

陸上競技はシンプルなスポーツです。故に奥が深い。走るという誰でも出来る動作を極限まで突き詰めます。飛ぶという誰にでも出来る動作を磨き上げます。

理想とする動作。現実の動作。ギャップを埋めていくプロセス。
素人には見た目には判別できないほど微妙な動作やタイミングの違いです。
距離にすれば数センチ〜数ミリ。時間にすれば0.1〜0.01秒のズレが陸上競技にとっては大切になります。

辺りにも微妙な違いなので【音】や【感覚】を頼りにコミュニケーションを行う訳です。「タンッ!じゃなくてダンッ!って乾いた音で跳びたいんです」普通の人が聞いたら何を言いたいのか9割理解できないと思う。。

それをどのように頭だけでなく、身体で理解してもらうか?それが視覚的な情報ではなく、体感覚としての情報としてインプットしなければ本当の習得は叶わない。

類似した動作、負荷、イメージなどを駆使して体に対して刺激を入れていく。これを陸上競技の世界では『ドリル』と呼んだり『補強』と呼んだりする。筋肉や関節に刺激をインプットし無意識レベルに落とし込む。そうしないと0.01秒で動作を操る陸上競技においては使い物にならない技術となってしまう。

トレーナーとしてはこれらの刺激を解剖学的に、生理学的に再現するアイディアにおいて力の見せ所となります。また、それを逆算してどこの筋肉がどのように負担がかかり障害につながるのかを考える訳です。

他のスポーツへの転用

他のスポーツ選手からすれば、それはごく僅かな違いで気にもしないはずです。故に、陸上競技の技術が他のスポーツ選手から重宝されてきている現状があります。『疲れない走り方』『より速く加速する走り方』『素早く高く遠くに跳ぶ技術』など多くのスポーツで求められる技術なのに、専門的スキルの練習が優先されてちゃんと学ぶ人はほぼ居ない。

私が指導しているサッカー選手やバスケ選手においても負荷をかける角度やタイミングを覚えさせて、それに類似した負荷をウエイトや時体重トレーニングで再現する。すると即座に変化が現れる。1時間のトレーニング前と後ではバーチカルジャンプの跳躍高やRSI(Reactive Strength Index)を高まる。どういうことかというと地面を押して床半力を得る時間を短くして、更に高く遠くに飛べる様になっているということ。床を押す時間を短縮できることは対人スポーツであるサッカーやバスケにおいて数十センチの余裕を生み相手を抜き去る、ガードできる事を意味する。

今後は陸上競技と他スポーツにおけるクロストレーニングを上手に取り入れること(ただ別のスポーツをやるのではなくて、その競技の専門コーチに他のスポーツ選手が指導を受ける)で違ったパフォーマンスを引き出すことにつながる可能性も感じています。息抜きや疲労部位の分散という意味でもクロストレーニングは行われますが、それではあまり意味がないと思います。

今後の活動課題として以上を考慮していきたいと思います。

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