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嫌なことを言われることがありがたい?
妻は介護職員を長くやっているで、いろいろな人の話を聞く。
今日は足の親指を切断した人の話。
その人は糖尿病で足の指を切断したらしいんだけど、
今度は足をまるごと1本切ることになるかも、と医者から言われたとのこと。
けっこう頑固な人で「そんなのわかってるよ!」が、口癖。
糖尿病の診断を受けてから、医者や家族からいろいろ注意やら指示やらを聞かされても「そんなのわかってるよ!」で、結局なにも変わらない。
ジャンプとかのマンガでよく出てくるシーンだ。
それを聞いて「ああ、わかりたくないんだな」わかるよ、と思った。
周りのひとから何かを言われて
「そんなのわかってる」
「いちいち言うなよ」
なんて思うことは、「めんどうだ」とか「今さら変われない」なんて理由にならない理由をつけて、本当は自分でもわかっているけど目を背けてることなんだよな。
自分事だと気づきにくいけど、おばさんの話として聞くと「なるほど」な~んて思ってしまう。
「嫌なことを言われるのはありがたいことだ」なんて言われるけど、そういうことか、と。
「嫌なこと」というのは自分の主観的なジャッジであって、起こることや言われたりすることは、全て、一切のモレなく、ただの物理現象だ。
物体が移動したり、音を発したりしているだけ。
こんな認知の仕方は、だいぶ虚無かもだけど。
でも、全ての事象をフラットに見渡せる視点が持てれば、いわゆる「嫌なこと」の中に含まれている「ありがたいこと」に気付けるのかもしれない。
治るとか治らないとかは置いといて、話を聞いて行動していればもっと自分にとって良い結果になったかもしれないことなんて、人生には溢れまくっている。
もっと虚無でフラットな視点を待つべく、生きていこう。
・・・なーんて思わないけど、
今日もまた、何気ない会話の中に発見があった。
よきかなよきかな。
会話とは、まだ見ぬ世界への冒険である。
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