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付き添い入院制度の無理ゲーさ #247

大学病院にて、入院中の子供のサポートをしております。点滴のおかげで、今日はかなり回復してきています。

土日も関係なく24時間体制で見守ってくださる医療関係者の皆様に本当に感謝です。

皆様当たり前のように行ってくださっておりますが、人様の子どもさんを病気の状態で預かり、治療するのは本当に大変な仕事だと思います。

医療関係者の皆様への感謝を感じつつ、正直ベースで整理すると、この3日間、小児病棟に数時間いるだけでもかなりしんどいなーというのを連日感じております。

子どもも医療関係者も頑張ってるなか、親が弱音を吐いてどうするんだという指摘もあるかと思いますが、短時間でもこのしんどさなので、長期でかつ、夜通しの付き添い入院となると、かなり想像を絶するしんどさになると思います。

ストレスの限界を超えるといろいろと無理が生じて、二次災害的に親の健康も害してしまうか、仕事や生活の基盤も大きく崩れるリスクがあります。

子ども家庭庁の調査では、付き添い入院制度はまだ4割程度の病院で実施されているようです。結構な割合の高さですが、かなり無理のある制度であるため、医療機関への人員補填、待遇改善による対策が不可欠だと思います。

また、個人としても地域内の大きな病院の制度を調べておき、万が一子供が大きな病院に入院した場合にはどのような入院ルールを持っているのかを予め調べておくことも大切だと思います。

付き添い入院制度の無理ゲーさについて感じたことと、子どもの病気の治療と親の仕事などのライフをうまく両立していくには社会的な支援が不可欠であることをまとめたいと思います。


フル装備で抱っこし続ける面会

いまの入院先は4人1部屋なんですが、同部屋の他のお子様も非常に体調がつらい状況ですので基本的には泣いています。というか叫んでるような状況です。そこに親が1人面会で来ています。

面会に際しては、病室に入る前にサージカルマスク、ゴム手袋、医療用の防護服を着用しないといけないのですが、これがめちゃくちゃうっとうしく、結構暑く違和感があります。

汗だくになる防護服、、、
夏場は絶対にヤバいことになる

親が寝泊まりするのは難しい環境

子ども用のベビーベッドの横に親が座る用の簡易イスが置かれており、こちらに座りながら抱っこし続けるため、お尻と背中と首がパンパンになります。。

これは2時間ずつぐらい過ごしていてもなかなかハードだなと感じているため、泊まりとなると、親の体のサイズに合っている施設ではないので、かなり疲れると思います。

12時から16時までの、4時間の面会ぇも、かなり体がダメージを受けてくのとストレスを感じていくので、これが夜通し1日泊まるとなると、 相当厳しいなと思います。

隣のベッドのお父さんはトイレに行こうとしたら子供が泣き叫び、なかなか動けず、困っておりました。。

この椅子に座って4時間抱っこ
さすがに固くてしんどいなと。

仕事や姉弟の対応を調整しまくる大変さ

また、現実的に兄弟姉妹の対応もあり、子どもが複数いる場合はテンヤワンヤになります。

金曜日からの入院に伴い、子どもは病棟に入れないため、急遽、姉と弟を実家に預かってもらうように調整しました。

我が家は1時間半程度の距離に実家があるため、まだ対応できますが、離れている場合は親のみの対応になり、どちらかが仕事を休むなどの対応が不可欠になります。

入院の対応だけでも大変なんですけど、他の子どもの育児も重なると、かなり人手が必要になるなと、あらためて双子育児の難しさを感じました。

このあと感染が連鎖したりすると、同じサイクルをしばらく続けることになります。

全国では4割の病院が親の付き添いを要請している

今回の件を踏まえて、付き添い入院について調べてみたところ、子ども家庭庁が調査した結果では、全国の4割の病院が入院をする時の付き添いを要請していると指摘されていました。2024年の調査ですが、かなり高いなと思います。

背景としては病院の人手不足があり、保育できる看護スタッフが足りないことが大きな要因になっています。

地方の病院や、人手が少ない地域ほど人材の確保が難しいがゆえに、子供の世話は親が行い、点滴などの医療行為 だけは病院スタッフが行うという制度になっているようです。

治療と仕事を両立できる社会的な支援体制が不可欠

政府として、病院に保育士の配置をすることに対する支援を表明していますが、人手不足社会ではかなり待遇を改善しないと、こうした現場には人が集まらないと思います。

一方で、共働き世帯が安心して働き、子育てと仕事の両立をしていけるようにするには、こうした有事に対応できる柔軟な社会システムが不可欠です。

退院後の病児保育の拡充や付き添い入院が不要になる社会資源の最適配置などを通して、本当にそれぞれの個性が社会に適切に発揮できるインフラを整備する必要があると思います。

医療的ケア児や双子育児など、見えざる課題にたくさん直面した時に、豊かな社会資源がなければ乗り越えられないことがたくさん出てきます。

こうした出来事に直面したら、なるべく困ったことを記録しておき、それらをなくせるための社会資源の配置について、政策の視点から提言したり、声をあげていくことで、次世代の子育てが少しでも楽になればと思います。


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