双子妊娠発覚 出産までの学びと準備(3)公的サポートのフル活用 #157
妊娠期間中に準備しておいて良かったことの一つに、双子出産・育児で活用できる公的サポートの事前登録がありました。
これから、産前産後ケア事業が本格展開していきますが、自治体ごとにさまざまな支援サービスを展開しています。
私たち夫婦は実家の両親と離れて暮らしているため、使える公的支援はすべて活用していこうと話し合っていました。いろんな制度を調べまくり、とりあえず説明を聴いて、登録してマッチングして、合わなければやめればいいやと思っていました。
自治体ごとに異なる制度もあると思いますが、実際に活用して良かった支援について、紹介します。産前に準備しておいた方が、後々楽になることもありますので、早めの準備がオススメです。
【大前提】申請主義なので、制度ごとに自分で登録することが必要
自治体が提供する産前産後サポートは、定期健診など、希望していなくても、プッシュ型で受けられる保健衛生の仕組みと、こちらから申請しないと使えないプル型の支援の2種類があります。
希望制の支援については、申請主義ですので、使いたいです!と申請して初めて活用できます。
産後ケア事業、助産師訪問、家事支援、子どもと遊んでくれる支援、移動費用の支援などなど、それぞれの事業区分ごとに登録方法や窓口が分かれています。
これは本当によくないところで、八王子市だと、この取り組みは八王子市役所で登録、この事業は駅前のファミリーサポートセンターが管轄、この事業は保健福祉センターが管轄といった具合に、完全に縦割りになっています。横ぐしで調整する人が誰もいないので、すべての事業と個別契約を結ぶような手間が発生します。本当に変えた方が良い点です。。かつ、申請はすべて紙でアナログ、手書きのオンパレードです。
こういう縦割りの特徴をもっているため、登録のための資料提出、説明会の参加、サポート登録、サポーターさんとの事前面会など、事前にめんどくさい申請事務を済ませておいて本当によかったと思います。
双子出産後は慌ただしい日々なので、なかなかそうした事務的なことができません。
【家事支援】ハローベビーサポート(産前・産後サポート事業)
まず3年間、とってもお世話になったのが、ハローベビーサポート(産前・産後サポート事業)です。これはシンプルに言うと、シルバー人材による家事代行サービスです。
私の住んでいる自治体では、通常は1歳まで、60時間の上限がありますが、双子の場合は、3歳まで、120時間の支援サービスが受けられました。
赤ちゃんの直接のお世話はできませんが、洗濯や掃除、料理の下ごしらえなどを2時間程度行ってくださる支援制度です。
我が家では、毎週土曜日の午前中にお越しいただき、洗濯、掃除、料理の下ごしらえという家事を2時間サポートしていただきました。
金曜日までに洗濯物が溜まっていても、洗濯機を事前に回しておくだけで、土曜日サポーターの方が干してくださり、家全体の掃除機をかけてくださるのはとても助かりました。
溢れ出るロンパース、着替えの山々を前にして、金曜日は、「明日来てくださるから今日はやんなくていっか!」かなりメンタルヘルスにおいて重要です。
家事をしていただいている間は夫婦で子どもの対応や他の作業ができました。授乳している間に、日用品を買いにでかけたり、郵便局や銀行などの予定を対応したりと、人が居てくださることで、夫婦だけだと対応できない、こまごまとしたことが対応できる余白の時間が捻出でき、とても助かりました。
また、子どもと大人用の料理の下ごしらえもしてくださり、本当にありがたかったです。
さらに、70代のサポーターの方が我が子の成長を孫の成長のように喜んでくださり、家族のような信頼関係で会話ができたことは、コミュニケーションが閉じがちなこの時期にとても価値的でした。
3年間利用させていただいた最後のご挨拶の時には、お互い感極まるような関係になっておりました。
公的支援ですので、民間の家事支援と比べると破格の値段で、1時間500円、2時間で1000円という値段でとても助かりました。
事前に、子ども家庭支援センターのコーディネーターとサポーターの方との顔合わせ面会を行い、利用開始となります。
知らない人が家に入ってくるのを嫌がる方も多いとのことですが、我が家では、他者の力を借りていこうと考えていたので、とても助かりました。できれば、小学校入学前くらいまで使わせていただけるとありがたいなと思っています。
なお、副次的な効果ですが、小さいころから家族以外の大人が家に出入りして関わってくださったことで、子どもたちの人見知りは少なく、保育園や他の支援者とのコミュニケーションでも子供が自然と慣れていくのを感じました。
やはり、いろんな大人と関わることは、子どもの発達においてもとても大切なのだと思います。
【双子の散歩で活用】ファミリー・サポートセンターの支援
ハローベビーサポートは家事支援。ファミリーサポートは子供との散歩などの外出のサポートに使わせていただきました。
少し登録と開始までに時間がかかるため、準備に手間取りました。依頼会員になるための説明会や会員証の発行などが必要になります。
サポートしてくださる方は、保育や民間でもベビーシッター経験のある方もおり、信頼できる方でしたので、定期的に子どもとの散歩に一緒に行っていただいたり、サポートを受けることができました。
双子のベビーカーを1人で押して出かけるのはしんどいときもありましたので、妻が外出したいときに、予定を合わせて一緒に外出をしていただけて、助かりました。
【ママのケア】産後ケア事業による助産師訪問の活用
ママの産後の心と身体のケアは、やはり経験豊富な専門の助産師さんに相談できると良いなと思いました。
https://kosodate.city.hachioji.tokyo.jp/scene/akachangaumaretara/mamanocare_sangonoshien/1137.html
我が家では、以下の産後ケア事業をフル活用して、利用回数上限まで助産師さんに家に訪問していただきました。
助産師さんに相談できて会話できることも、心の安心につながりますし、地域の小児科や子育て広場の情報など、豊富な情報を持っている助産師さんからいろいろと教えていただき、とても助けれました。本当にすごい方々です。
とくに授乳に関するトラブルや赤ちゃんの状況など、男性側の知識が追いつかないことについて、専門的な助言を受けられるため、妻もとても安心しておりました。妻が不調になったときにも、相談できる先としてとても助けていただきました。
妊娠28週から申請ができるように変更されているので、自治体の同様のサービスは活用していくと良いと思います。
これまで利用制限がありましたが、産前産後支援の利用ハードルが下がっており、私の住む自治体でも、以下のよう緩和がされました。
制度ごとに窓口が異なる点と、説明会や申請登録が紙でアナログなのは、本当に何とかしてほしいですが、人手を借りれるという点ではとても手厚く助かりました。
保育園に行くまでの10か月の期間をなんとかしのいでいけたのは、こうした支援をフル活用できたからだと思っています。
自治体ごとの支援サービスをよく調べて、フル活用していくことで、双子育児をサバイブしていきましょう。
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