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【論文レビュー】マネジャーによる自主的な支援の効用は絶大:Erdogan et al.(2021)

本論文の結論は、マネジャーが他者や組織を自主的に助けようとすることが、社員の柔軟な個別配慮に影響を与えることが示されています。その結果として、社員の業務パフォーマンスの向上や逸脱行動の軽減につながることが明らかになりました。

Erdogan, D. T., Rofcanin, Y., Las Heras, M., & Bosch, M. J. (2021). Flexibility I-deals and Prosocial Motives- A Trickle-Down Perspective. International Journal of Human Resource Management.

結論部分でだいぶ意訳的に書いてしまったのですが、他者や組織を自主的に助けようとする動因を向社会的動因(prosocial motive)と言います。また、個別的な配慮とはi-deals(idiosyncratic deals)の訳として用いたことを念のために記しておきます。

本論文で検証されたモデル図は以下の通りです。社員自身が評価したものと、マネジャーが評価したものとも明記されていてわかりやすいです。

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尚、個別配慮(i-deals)については、以前、ジョブ・クラフティングとの相違について触れている高尾先生の論文をまとめた際にも触れたので気になる方は以下をご笑覧ください。


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