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文化庁で吟味されている「生成AIと著作権に関する考え方」:2024/02/29時点

1. はじめに2024/02/29に、令和5年度 第7回文化審議会著作権分科会法制度小委員会が行われまして、ここで「AIと著作権に関する考え方について」素案が公開されました。 こちらは、2023年に当該小委員会にて議論された内容を元に、2024/01/23から2024/02/12の期間内に募集したパブリックコメントの内容を反映して作成されたものとなっているようです。 そのせいか、日本経済新聞ほかマスコミも、これまでと比べると比較的大きく報じている印象があります。 以下に

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    • 松尾研サマースクール2023「大規模言語モデル講座」のコンテンツが無償公開されました!

      2023/12/27(水)の夕方に表題のニュースが飛び込んできました!URLはこちらです。 https://weblab.t.u-tokyo.ac.jp/llm_contents/ 内容はマジ絶賛。最高。ご飯30杯行けます! 全体の概要は以下の通りです。 Day1は「LLMの概況」 以下、学ぶ内容をざっと。 言語モデルは、単語の系列の生成確率を割り当てる確率モデルです。言語モデルの中でも、現在メジャーな大規模言語モデル(LLM)の多くが自己回帰言語モデル(Autore

      • 逆問題のことを知る[2] - 「複数解」の可能性を知ってChatGPTをうまく使う

        はじめに 今回は「逆問題のことを知る」の第1回 に続く第2回です。 今回のテーマは「逆問題の解は複数存在しうる」です。 逆問題の話は人生全般に役に立つものだと思いますし、恐らくChatGPTを使って逆問題を解く時にも有用と思いますので、ぜひ楽しみながらご一読下さい。 人生に役立つ逆問題の知識 まずは以下の問題を考えてみましょう。 この問題は、いわゆる「犯人捜し」という典型的な逆問題です。 イラストではお母さんが、息子さんとペット?の猫を疑っていますね。でも本当に

        • 逆問題のことを知る - ChatGPTに「案出」をさせる技術の本質

          はじめに 逆問題とは「結果から原因を推測する問題」のことです。この知識が、ChatGPTを使いこなすのに有用だと思うので、かいつまんで紹介します。 また、プロンプトエンジニアリングの各種手法、特にPrompt Engineering Guide で紹介されているGenerate Knowledge Prompting、Automatic Prompt Engineer 辺り、難しくてわからないという方でも、本稿をお読み頂くと理解しやすくなるのではないかと思います、たぶん。

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