スレッズは一般のオタク・マニア向けSNSではない
試しにスレッズに登録してみた。
開始から1日足らずで世界で3000万人が登録したということだが(2日では7000万人)、その背景にあるのはツイッターに対する不信感や不満が募っていることであるのは明白だ。
IT、デジタルの世界は日々進歩しているから、ツイッターがころころ仕様を変えることについて不満を言っていたらキリがない。
iPhoneの基本ソフトなんてしょっちゅうアップデートされている。そして、そのアップデートにより、これまでできたことができなくなったりすることもあれば、使用端末との相性でトラブルを起こすことだってある。そして、アップデートされた基本ソフトに不具合があれば、すぐに修正版がリリースされる。
それに、ITの世界の人たちはリニューアルしなくちゃいけない病にかかっている人が多い。
別に今のままでも何の問題もないのにしょっちゅうリニューアルされるホームページって多いしね。
だから、ツイッターの仕様が変わるだけならば、また、マスターベーションしているよくらいの感想を持つだけで済んだんだよね。
でも、イーロン・マスク傘下になってからのツイートは仕様やレギュレーションを変えるたびに利用者に金をせびるやり方が目立つようになった。
これが反発される要因だ。
今回、ツイートの閲覧回数に制限をかけておきながら、タイムラインの5件に1件はプロモーションのツイート、要は広告が流れてくるし、自分がフォローしていないアカウントのツイートをおすすめとか言って勝手にタイムラインに混ぜてくるし、さらには、運営サイドがプッシュするアカウントのツイートを読ませるためにブロックできないようにしようとする計画もあるらしい。
しかも、無課金の利用者ならまだしも、有料会員ですら閲覧回数の制限があるし、広告も見させられる。そんなふざけたレギュレーションはないでしょ。
信者化したような老害思想のユーザーが、文句を言うなら課金しろとかほざいているが、何を言っているんだかという感じだ。それって、自分は負け組じゃないよ、金持っているよってアピールしたいだけでしょ。
同じIT系で言えば、孫正義率いるソフトバンクグループも似たようなものだ。
PayPay利用時の決済に関して、クレジットカードでの決済は、PayPayカードのみ。ソフトバンクまとめて支払いの毎月2回目以降のチャージは手数料が発生というレギュレーション変更を提示して大ひんしゅくを買ったが、ツイッターが今回やったことはそれと同じだ。
要は社会インフラとして必要なものとなったところで、これからも利用したければ金を出せ(元々、有料な場合はもっと金を出せ)という露骨な守銭奴主義だ。
もっと、下世話な言い方をすれば、ぼったくり風俗や中華系マッサージと同じだ。
前者で言うなら、本来は入場時に払った金で、抜くところまで行けるはずなのに、性器を咥えて欲しければもっと金を出せ、抜いて欲しければさらに金を出せと要求してくるやり方。
後者で言うなら、例えば120分全身コースにしたら本来は120分で全身のマッサージが終わるのに、何故か120分時点で全くマッサージしていない部所が残っていて、残りのマッサージをして欲しければ延長しろ=追加で金を払えと要求してくる商法。
ツイッターやソフトバンクのやり方って、ぼったくり風俗や中華系マッサージと同じだと思う。
本来なら払う必要がないのに、生煮え状態にして追加料金を払わなくてはいけない、企業側の言うような契約に変えなくてはいけないと思い込ませる卑怯なやり方だ。
こんなやり方をして怒らないのは信者だけだ。だから、多くの人がツイッター離脱の可能性も検討した上で類似したSNSであるスレッズへの乗り換えを検討し、開始早々、登録したということなのだろう。
しかも、インスタのアカウントと連携されているから、既にインスタに登録していれば面倒な手続きもなくすぐにアカウントを開設できる。その利便性もあっという間に利用者が増えた背景にあると思う。
でも、実際に登録してみたら、これはツイッターのかわりにはならないということが分かった。
現時点ではツイートの検索ができないとか、PCからでは投稿できないなど不便な点も多い。
また、タイムラインに流れるのは、自分がフォローしていないアカウントのバズっているような呟きばかり。この点に関してはツイッターのおすすめより酷い。ツイッターはまだ、フォロワーの呟きだけを見られるタイムラインも選択できるからね。
そして何よりもダメだと思ったのは、これは一般ユーザーが呟くためのメディアではないと分かったからだ。
無名の者は全然、フォロワーが増えないんだよね。登録から24時間経ってもフォロワーはゼロのままだった。これは、ツイッターでもフェイスブックでもなかったことだ。1日半経って、かつて一緒に仕事した人に発見されたので、やっとフォロワー1にはなったけれどね。
結局、芸能人とかインフルエンサー、パリピのような著名アカウントの呟きを見るためのものなんだよね。
無名の者はそうしたフォロワーの多い人が発信する情報を眺めていろってこと。要はツイッター以上に商業主義ってこと。
自分はツイッターはほぼ本名で(というか英語表記にしただけ)やっているし、裏アカとかテーマごとに複数のアカウントを持つこともしていない。その一つのアカウントで、仕事の話も、与党批判も、野党批判も、国際情勢も、社会ネタも、クソ映画ははっきりとクソと批評する映画の話も、アニメの話も、一般的な邦楽の話も、洋楽の話も、アイドルの話も、アニソンの話も、風俗の話も、世の中に対する不平不満も語っている。
でも、日本人の多くは芸能活動をやっている人など著名人を除けばほとんどが匿名だし、アイドルの話をするにしても表ではマンセーしかせず、裏アカで同じアイドルを酷評するようなことをしているオタクも多い。当のアイドルだって、芸名名義の公式アカウントとは別に匿名の裏アカで同じグループのメンバーや運営、ファンを批判したりしている。
そういう使い方をしている者が多い日本のネット民には一つのアカウントしか持てず、アカウント名は多少はいじれるにしても、ある程度素性を明かした上でないと登録できないインスタ系のスレッズは受けないよねと思った。
特に、アニメやアイドルといったオタク系の呟きには向いていないと思う。
インスタは詐欺目的の謎アカウントからのフォローを除くと全然フォロワーが増えないので、もっぱらアイドルなどの情報収集用に特化し、自分の投稿は3年近く全くしていないが、スレッズもおそらく、そういう使い方になりそうだ。
まぁ、これはネタみたいな感じで作られた非リア充ネット民向けのタイッツーにも言えることだけれどね。というか、これってツイッターで大喜利みたいなことをやって喜んでいる連中向けだろうから、そういう大喜利文化を寒い、ダサいと思っている自分には向かないかな。
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