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≒JOY 2周年コンサート「≒JOY 2nd ANNIVERSARY PREMIUM CONCERT」2024年2月23日(金) 東京国際フォーラム ホールA〈昼の部〉

=LOVEはデビューCDシングルが発売された2017年9月6日にあわせて周年コンサートを毎年、秋に行っている(去年の6周年は10月開催だったがそれ以外は9月。1周年はコンサートではなくイベントとして開催)。

しかし、指原莉乃プロデュース&代々木アニメーション学院運営の第2弾≠MEはそうではない。
3周年以降、周年コンサートを開いているが、3周年は2月、4周年と今年の5周年は3月開催だ。

これは、デビューCDシングルが発売された2021年7月14日や初の自身の名義であるCD(ミニアルバム)がリリースされた2021年4月7日と合わせたものではない。
お披露目会見が行われた2019年2月24日にちなんだものだ。

何故、イコラブと異なるやり方にしたのかと言えば理由は明白だ。

CDデビュー前に配信やイコラブのCDシングルのカップリング曲として音源をリリースしていたからだ。初のオリジナル楽曲“≠ME”は2019年8月4日配信だし、初めてCD化された楽曲となった“君の音だったんだ”はイコラブの“ズルいよ ズルいね”のカップリングとして2019年10月30日にリリースされている。

CDデビューだって、シングルの前にミニアルバムをリリースしている。
つまり、デビュー日を昔ながらの古くさいシングル至上主義で考えれば8月だし、シングル・アルバム問わずCD至上主義で考えれば4月だし、今の時代、メジャーもインディーズも表題曲もカップリングもシングルもアルバムも関係ない、とりあえずCDとして初めて世に出た作品で考えようとなれば10月だし、そもそも、今の時代、CDも配信も関係ないでしょ、レコ大だってCDシングルとしてリリースされていない楽曲をレコ大候補の優秀賞受賞作品(この談合的なやり方やめろ!)に選ぶようになったんだしって考えれば8月になる。

音源デビュー日がいくつもあるから、お披露目会見の日をデビュー日としたのだろうが、これは一般のファンにとっては関係のないことだから、個人的には音源化されるまでに日数を要するor音源化されないことも多い地下アイドルのように初めて人前でパフォーマンスした日をデビュー日にすれば良かったのにと思う。

そう考えると、TOKYO IDOL FESTIVALで初めてライブパフォーマンスを披露した2019年8月4日(これを見ている&自分の誕生日)でいいと思うんだけれどね。



ニアジョイは2周年となる今回が初の周年コンサート開催だ。

2022年3月29日にお披露目会見を開いているのでこれに合わせたのだろう。でも、今回の開催日程は記念日よりちょっと早い気がする。まぁ、イコラブやノイミーが“デビュー月”の翌月に開催したりもしているから、前月にやってもいいと言えばいいのだが…。

ニアジョイがお披露目会見をデビュー日にしたのはノイミーと同じ理由だろう。

初のオリジナル楽曲“≒JOY”の配信開始は2022年7月3日。
“笑ってフラジール”がイコラブのシングル“Be Selfish”のカップリングという形で初めてCDリリースされたのが2022年9月28日(その後、イコラブのみならずノイミーのカップリングでも楽曲を発表)。
自身単独名義では初のCDとなるミニアルバムは今年1月17日に出たばかり。単独名義のCDシングルはいまだに出ていないという状況だ。

ニアジョイに関しては地下や半地下(最近は半地上という言い方をする人も増えてきた)アイドルが多く出演する対バンライブへの参加も多いから、個人的にはノイミー以上に初ライブの日をデビュー日にした方がいいのではないかと思う。

この基準で行けば、2022年7月3日開催のイコノイジョイがステージデビューだから、この日がデビュー記念日でいいと思うんだけれどね…。
ちなみに自分が初めてニアジョイを見たのはこの年の8月に開催されたTIFだ。
イコラブやノイミーはデビューライブを見られたのだが、さすがに23区から日帰りで行くには不向きな富士急ハイランドで開催のイコノイジョイは行きにくいからね…。



それにしても、これまでにも何度かニアジョイ単独の公演には参加しているが、毎回、仕切りが悪いなって思う。まぁ、イコラブやノイミーも良くはないから代アニの問題なんだろう。求人サイトに出ている求人広告を見るとこれが本当に地上アイドルトップクラスのアイドルの運営なのかと呆れるほど薄給だから、そりゃ、それに見合った仕事ぶりになるよね。
 
あと、イコノイジョイに限ったことではないが、手荷物検査するライブでよく、“カバンの口をあけた状態で待っていろ”とアナウンスするけれど、アホなんじゃないかって思う。

待っている間に中のものをぶちまける人がいたら入場がストップしてしまうし、盗っ人に対しては“どうぞ盗んでください”って言っているようなものだし、本公演開催日のような悪天候の時だとカバンの中のものが濡れてしまうこともある。何も考えていないんだよ。

それから、電子チケットは写真登録必須なのに、わざわざ、会場で写真付き身分証を提示させるのも意味不明。電子チケットの写真を偽造できる奴はフィジカルの身分証だって偽造できるよ。

本当、意味のないセキュリティ対策、転売対策だ。
というか、入場時の仕切りの悪さ以外の面も含めて満足度の低い公演だった。



それは、ニアジョイには東京国際フォーラム ホールAで公演するほどの実力が伴っていないからだ。というか、実力がないのはメンバーだけではない。演出や運営もそうだ。もし、イコラブやノイミーと同じスタッフだとしたら手を抜いていると言われても仕方ないと思う。

そもそも、会場となった東京国際フォーラム ホールAってアイドルの公演に向いていないと思う。

基本、1階席以外には人権がないつくりの会場だ。1階席通路とかメインステージ両サイドのサブステージで何かやられても2階席の観客はほとんど把握することができない。
2階席でサブステージの様子をきちんと見ることができるのは前方センターのエリアだけ。これ以外の2階席の観客は基本、片方のサブステージしか見えないか、どちらも見えない状態だ。
なのに、このきちんと見られるエリアが関係者席にあてられてしまっている。
昼の部の関係者席なんてガラガラだから、メインステージから見たら2階席は盛り上がっていないようにしか見えない。
だから、メンバーはまるで2階席が手抜きしてわざと盛り上がっていないとでも言いたげな煽りをしてくる。
でも、2階席が盛り上がっていないのはステージがきちんと把握できるエリアを空席だらけの関係者席にしているせいだ。
そのせいで周囲の観客が盛り上がりにくい雰囲気になっている。実際、関係者エリアのすぐ後ろを中心に座ったままで見ている観客も多かったし、アンコールの発声や拍手はほとんどなかった。
その一方で、関係者席の中には手すりに身を乗り出して見ている奴もいたが、警備スタッフは何も注意しなかった。一般席なら鬼の形相で駆け寄って来るはずの警備が何も言ってこないのだから、そりゃ、その様子を見ている一般客はしらけてしまう。

そもそも、2階席を盛り上げられていないのはメンバー、演出、運営の力不足のせいだ。
特に東京国際フォーラム ホールAのような2階席が盛り上がりにくい会場の場合、普通はこのエリアの観客のご機嫌取りタイムというのを設ける。
たとえば、撮影可能タイム(イコノイジョイの場合はカメコ席購入者しか撮れないが)とか、アンコールの時にメンバーが2階席に現れるというサービスなんかがそうだ。

でも、本公演ではそういうことはやらなかった。メンバー、演出、運営は2階席を楽しませる術を会得していないんだよね。

本当に指原莉乃プロデュースアイドルなのだろうかと言いたくなる。指原在籍時のHKT48はライブモンスターと呼ばれ、観客は天空席でも大満足で帰ることができた。イコラブやノイミーだって、あからさまな女性ファン優遇をする前はそうだった。

でも、本公演でそうした指原スピリッツを感じることはできなかった。

関係者席以外の一般エリアでも2階席はやたらと空席が目立っていた。特定のエリアというわけではなく至るところに空席があるということは、わざわざ悪天候の中、会場まで行って2階席で見るほどの価値がニアジョイにはないと思っている人が多いということなのだろう。特に地下ノリのファンが多いグループだから、そういう人からしたら2階席はつまらないだろうね。

やっぱり、ニアジョイに国際フォーラム公演は早かったんだと思う。

イコラブの2周年は国際フォーラムの半分以下のキャパの中野サンプラザだったし、ノイミーはコロナの影響もあってか2周年コンサートはなかったから、国際フォーラムで初めて周年コンサートをやった時は3周年になっていた。

もう少し修行してから国際フォーラムには立つべきだったと思う。

キャパとしては同じ規模のパシフィコ横浜でもやっているが、あそこは本来は会議場だから、1階席前方でもコンサート鑑賞には不向きなエリアがあり、そうした座席は閉鎖されることが多い。だから実際の入場者数は国際フォーラムよりは少ない。

ニアジョイとしては今回が最大キャパということになるのだろう。でも、その規模のライブをやるほどメンバーもスタッフも成長していなかったということだ。

半地下中心の対バンが多いんだから仕方ないんだけれどね。

このクラスのアイドルと言えば、最近、FRUITS ZIPPERや高嶺のなでしこが躍進している。本公演ではそのふるっぱーやたかねこの代表曲をカバー曲コーナーで取り上げていたけれど、あなたたちにはそんな余裕はないはずなんだけれどねと思った。ライバル、しかも現時点では圧倒的に差をつけられているグループの曲をカバーしてあげれば話題になるでしょみたいな上から目線でやっていてはダメだよ。

そういえば、ふるっぱーには指原Pが所属していたHKT48の元メンバーもいるし、たかねこにはニアジョイメンバーのラストアイドル時代の同僚もいるし、元HKTがバックアップもしている。差をつけられているのに悔しくないのかなって思う。

あと、2階席を盛り下げてしまうライブをやっているのに、ダラダラとメンバーが1人1人挨拶し、気付いたら10分くらい経っているのもダメ。
ニアジョイ以外でもこういうことをやるアイドルは多いけれど、こういうのはやめて欲しい。ライブの流れとか余韻なんかを断ち切るんだよね。

アカデミー賞の授賞式ではないけれど、何十秒以上話したらBGMとかでしゃべりを邪魔して強制的に終了させるシステムにして欲しい。
まぁ、アカデミー賞も授賞式終盤に発表される作品賞・監督賞・主演男優賞・主演女優賞といった主要部門の時は判定が甘くなるけれどね。
だから、アイドルのライブでも復帰とか活動休止とか誕生日とかの節目があるメンバーは長めになるのは許すけれど、それ以外は一言というレギュレーションにすればいいんだよ。

とりあえず、セトリは予想通りのものだった。Overtureを除けば持ち曲は9曲しかないから、ユニットコーナーとかカバー曲コーナーで尺をのばすしかないしね(ユニットコーナーもやるのはカバーだが)。とりあえず、本家のライブでは最近あまり聞くことができなくなっているノイミーの“てゆーか、みるてんって何?”を妹分グループのカバーで聞けるとは思わなかった。

あと、周年コンサートだからオープニング曲とアンコールのラストが自身の名を冠した“≒JOY”だったのも想定内。まぁ、バージョンは変えていたけれどね。

それから、衣装チェンジのタイミングでダラダラと映像が流れるのもイコノイジョイのライブではおなじみだから何とも思わなくなった。

とりあえず、現状ではニアジョイはふるっぱーやたかねこのレベルには達していないから、メンバー、演出、運営は猛省して今後の活動に励んでもらいたいと思う。

ちなみにこれだけ厳しいことを言っているけれど、自分は決してアンチではありません。

現時点で唯一、地上にカテゴライズされるアイドルで今年、複数回ライブを見ているグループだからね。
それに、“笑って フラジール”は大好きな曲だ。本公演で本編ラストがこの曲になったのも納得(というか、アンコールが姉貴分グループのカバーとバージョン違いで2度目の披露だった“≒JOY”だったことを考えると実質的にはラストナンバー)。
やっぱり、現時点でのニアジョイのベストソングだと思うしね。

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