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波乱の地下アイドル業界

今週、地下アイドル業界を巡って大きな話題となったのは9時間1500円運営のフェイク情報拡散問題と、chuLaの武道館公演及びヒロインズ加入発表だろうか。

⚫︎9時間1500円

9時間1500円というか水着姿でのパフォーマンスだから透視能力を手に入れた世界線でヲタクがしたい!名義だと思うが、このグループが大阪遠征を行った際に会場となったライブハウスのトイレに自慰か見ているだけでがまんできずに出てしまったのかは知らないが、観客が射精して汚れたパンツが脱ぎ捨てられていたというニュアンスの“報告”をここの運営が会場名を実名で記入した上でXに投稿してしまった。

しかし、ライブハウス側がこれに反発した。汚物まみれのパンツが捨てられていたことは事実だが、パンツに付着していたのは精子ではなく大便だったということだ。おそらく、腹の調子が悪くてがまんできなかったのだろう。ライブハウスは便器、特に男子専用の大便器の数が少ないから、下痢などの症状がある時はがまんできずに漏らしてしまうのも仕方ないとは思う。まぁ、精子だろうと大便だろうと迷惑であることには違いないが。

9時間運営はこれまで炎上してでも注目されれば勝ちという方針を取っていて、どこまでが事実でどこからが脚色や誇張、創作なのか分からないレベルで、メンバーやオタク、ハコなどとのトラブルなどをSNSで明らかにしてきた。そして、事実でない部分はネタなんだからこれを分からない奴はいちいちつっかかってくるなというスタンスを示していた。

だから今回もいつものネタなんだからオタクは支持してくれる。これを分からないでマジになって怒っている奴はいつものようにライブを出禁、SNSをブロックにすればいいくらいに思っていたのだろう。

射精の精の部分を伏せ字にしていたのも理解できない奴が悪いと批判された時のエクスキューズのつもりだったのだろう。一言も射精とは言っていない。射便だと言いたいのだろう。そんな言葉はないけれどね。普通は排便だよ!

でも、いつもは金になるからと黙認していたライブハウス側がこれに反発した。
普段、9時間もしくは水着ユニットの透セカがよく出演している都内のライブハウスなどならいつものこととスルーしてもらえたが、今回は遠征先の大阪だから、ハコ側の“いつも稼がせてくれてありがとう”的な忖度がされなかったというのはあるかも知れない。

とはいえ、彼女たちがよく出る都内のライブハウスだって、自分たちのハコが自慰の場にされたことがうちうちで議論されているだけならスルーするかも知れないが、運営が嬉々としてライブハウス内で射精したファンがいるとXという公のメディアに投稿したら怒ると思うし、今回の大阪のライブハウスのように9時間系のユニットや運営を出禁にすると思う。

やっぱり、越えてはいけないラインというのをここの運営はイマイチ分かっていないと思う。
その背景にあるのは、あるドルオタ系アカウントの言葉を借りれば恐怖政治だと思う。

オタクが運営に何か意見を述べるとすぐに出禁やブロックになってしまい、せっかく築いた推しメンとの関係も無になってしまう。ここが注目されるきっかけを作った著名オタクですら、簡単に切られてしまった。
そういうケースが頻発しているから、オタクは怖くて何も言えず、運営の周囲はイエスマンだらけになってしまう。そして、イエスマンが増えれば増えるほど自分は何をしてもいいと思うようになるから、これ以上はやってはいけない、言ってはいけないというラインが分からなくなっているのだろう。要は不祥事を起こした政治家や企業経営者、芸能人と同じだ。

今回に関してはライブハウスが自慰という性的な行為の現場になったと思わせるような投稿をした9時間運営が100%悪い。誇張やフェイクはネタというのが通じるケースではない。
大阪のライブハウスが言っているように、この問題を政治家や捜査当局、マスコミなどに指摘されたら、営業停止もしくは廃業となる案件だ。
しかも、実年齢は本当は違うのかも知れないが、ここには高校生メンバーもいるとされている。高校生が所属しているグループに水着姿でパフォーマンスさせ、客がトイレで自慰行為にふけっていたとなれば、運営は逮捕されて然るべき事態だ。

その辺の危機感を持って欲しい。炎上だろうと何だろうとSNSのフォロワーが増えればいい、ライブに来る客が増えればいいという時代ではないんだよね。

勿論、ここの運営は他のアイドル運営がやろうとしないことに手をつけてかなりのファンを獲得したわけだからビジネスセンスはあるのだと思う。でも、今の時代、何でもありというのは難しいからね。

ただでさえ目をつけられやすい存在なんだから、性とか暴力に関する表現、ある属性の人たちの差別や偏見につながるような表現、要はコンプライアンスには他のアイドルより何十倍も気を使わなくてはならないのに、この運営にはそれが分からないんだよね。

まぁ、本人は元々はドルオタだけれどビジネスのマインドは水商売や風俗だから、そう簡単には変わらないとは思うが。

というか、関西人の方が金になれば何でもいい主義だと思っていたが、今回はそうではなかったということか。

⚫︎chuLa

日本武道館公演をもって全てのメンバーが卒業するだけでも意味不明なのに、それが解散ではなく現体制終了なのだから、何を言っているんだこの人たちはと言いたくなる。

そして、それにプラスして公演のわずか数日後にグループはヒロインズ加入となり新体制はその体制のもとでオーディションが行われるとアナウンスされた。
現在のSCOT(フリーク)を離れて完全にヒロインズの所属となるのか、プロデュース面などをヒロインズに委託するだけなのかはよく分からないが、全員卒業や現体制終了以上に謎の動きだ。

結局、地下アイドルにカテゴライズされる(全国流通のCDを出しているから半地下かな)グループなのに、身の丈に合わない武道館公演を行い、そのために多額の負債が発生したから権利を売り渡して何とか凌ぎたいというのが本音なのだろう。

武道館公演が迫っていた時期に突然、資金不足を告白した上でクラファンなんかやり出したのだから間違いないだろう。

ただ、既にあるchuLaでヒロインズが儲けるのは納得いかない。だから、コンセプトと楽曲は渡すけれどメンバーは渡さないよという謎のプライドを発動し、武道館公演にあわせて全メンバー卒業という手段を取ったって感じなのだろうか?

一方、ヒロインズにとってはchuLaは人気曲が何曲もあるからメンバー総取り替えになってもそれなりに稼げるし、第2のiLiFE!的存在も欲しいと思っている。

そんな両者の思惑が合致したというのが背景にあるのかな?

それにしても、chuLaもそうだし、#ババババンビもそうだけれど武道館公演をもって現体制終了ってのをやめて欲しい。

武道館は卒業制作の発表の場じゃないんだからさ。

と言ったところで、この意見を撤回したいと思う(自民党議員みたいな言い方だ)。

よく考えたら、自分が卒業した芸術系専門学校は武道館が卒業式の会場だった。

つまり、卒業公演を武道館でやるのはおかしいことではないということかな。

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