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第20回統一地方選挙

今回の統一地方選挙は全然盛り上がらなかった。民放各局は選挙特番をやる気がなかったようで、NHKですら細切れで選挙結果を伝えるだけで大型の選挙特番はやらなかったし、通常より多少スタート時間は遅れたものの20時台に大河ドラマを放送したくらいだから、視聴率が取れない=世間が統一地方選に興味を持っていないということなんだと思う。

衆参5つの補選があるとはいえ、あくまで地方選、つまり、道府県や区市町村の選挙がメインだから、余程のことがない限り、国政に影響することはない。要は道府県や区市町村の選挙で自民が大敗しても、今すぐ消費減税されたり、インボイス制度が延期や中止になるわけではない。せいぜい、岸田政権がいつ解散総選挙に踏み切るかの判断材料にするくらいということで一般の注目度が低かったというのはあるのかも知れない。

それに、東京や大阪という大都市はネイティブが少ない。ネイティブでない住民というのは住んでいる都道府県や区市町村の選挙には興味がないのが多いからね。

それでも国政への影響は間接的とはいえ、国会に議席を有する政党への評価が統一地方選の投票結果に反映される面はあると思う。

維新の躍進がその分かりやすい例だ。

何故、維新が躍進するのかといえば消去法でいけば、議席を増やすことで国政運営に影響を与えられるだけの力を持っている政党が今は野党には維新しかないということなんだと思う。

コロナやインフレなどの影響で国民の暮らし厳しくなっている。にもかかわらず岸田政権は増税することしか考えていない。
防衛や子育てを理由にすれば反対意見は言いにくいというのを利用して増税しようとしているのは明らかだ。

でも、子育て理由の増税なんて矛盾だらけだよね。増税されたら手取りは減ってしまう。手取りが減れば、金銭的余裕がなくなるわけだから、今以上に結婚できない、結婚しても子どもを作れないという人が増える。つまり、少子化は悪化する。
また、独身や子どものいない夫婦、子育てを終えた世代は生活が苦しくなるわけだから、手当てを受けられる子育て世代に対してねたみから来る負の感情を抱くようになってしまう。つまり、子育てしやすい社会にしようという理解は進まないということだ。
そして、その子育て世代だって、増税されて奪われた分が戻ってくるだけだから、プラマイゼロになっているだけだ。

結局、政治家連中やその利権でおいしい思いをしている一部企業以外は誰も得をしないんだよね。

岸田を襲おうとした奴のやったことは許せるものではないが、容疑者が選挙制度に不満を持っていたという件に関しては分からないでもないんだよね。

選挙権の年齢を下げたのに、被選挙権は下げられないってのはおかしいよね。結局、無知な若者を学校教育で洗脳し、自公に投票させるために選挙権を引き下げただけというのがバレバレだからね。
立候補しようとする若者なんて、世襲を除けば、基本、現在の政治に不満を持っている者だから、そういう若者は排除したい。だから、被選挙権は引き下げなかったってことだしね。

また、供託金に対する不満を持つのも分かる。立候補者の供託金を負担しない政党も多いしね。
だから、世襲とか秘書上がりの人間、タレントやジャーナリスト、経営者など金のある者しか立候補できない。
結局、野党がある程度名の通っている人を候補者に仕立てあげているのは、供託金などの選挙資金を候補者本人に負担させるためだしね。
旧N党とかれいわなんて、あからさまに立候補者から金を巻き上げているって感じだし、党員になるには実収入(額面ではない)の1%を寄付しろと言っている共産もそう。やっていることはカルト教団と一緒だ。
政党の負担が少ないから、その候補が当選しても落選しても本部の懐はいたまないってことだしね。

そして、被選挙権年齢や供託金の制度を巡り容疑者が怒る背景にあるのは既存政党に対する不信感だと思う。

増税に次ぐ増税で利権関係にある一部企業関係者以外の国民は貧しくなる一方でしかない政策をする自民に対しての怒りは増すばかりだ。
自民とくっついている公明なんて創価学会信者と無知なまま投票権を得た18歳以外は政党として認めていない。単なる新興宗教団体としか思っていない国民がほとんど。

一方の野党だが、立民は無能であることは旧民主党時代から国民の多くにとって周知の事実。
維新はコロナは風邪論者を増幅させたネトウヨ集団のようなもの。
社民なんて存在価値はない。とっとと他のリベラル・左派系の政党に吸収合併されてしまえばいいのにと誰もが思っている。
れいわは反自民の思想の者でもカルト教団だと思っている人が多い。
旧N党なんて、ここ最近のガーシーの除名処分問題や大津と立花の内紛があろうとなかろうと、こんなところに投票するのは非常識な奴という認識が一般的だ。
参政は自民や維新のネトウヨっぽい部分をさらに特化させたようなイメージだから、まぁ、普通の人なられいわや旧N党同様、投票先にはまずならない。

となると、与党にも野党にも腹が立っているという無党派層、浮動層の投票先って国民か共産しかなかったんだよね。
しかし、共産は志位体制を批判した党員を“粛正”してしまった。共産が批判する自民よりも独裁体制であることが明らかになってしまった。
共産を自民も立民も維新も信用できないという理由で消極的な投票先にしていた人のほとんどが志位問題で共産を見限ってしまった。
統一地方選で共産が苦戦したのは明らかに志位問題の影響だ。
しかし、志位は責任を取ることをしないし、党員も志位を責めない。そんなのじゃ、さらに支持を失うだけなのに、それが連中には分からないんだよね。これが理解できないのでは社民以下の存在になるのも時間の問題だと思う。

そんなわけで、どの政党にも所属していない、どの政党からも推薦などされていない泡沫候補を除くと、現在の与野党に対する批判を込めた投票先って国民だけなんだけれど、いかんせん、ここは候補者が少ないから、なんの影響力もない。

そりゃ、政治に対する怒りが増すのも当然だよね。テロ行為はダメだけれどね。

でも、共産のオウンゴールのせいで、国民生活はさらに厳しいものになってしまった。

そんなわけで、衆参5補選は自民4勝、維新1勝という結果になった。
これは維新以外の野党には政権運営能力を担う能力がないと判断されたということだと思う。それどころか、国政に携わる資格もないということなのだろう。
増税は腹立つし、相次ぐスキャンダルにも呆れているが、それでも無能な立民や独裁の共産には政治に関わって欲しくないから消去法で自民でいいやとなっているということなのだろうか。
もう少し、国民が本気を出してくれれば、自民、維新以外の選択肢も出てくるんだけれどね…。

国民民主が与野党含めた全ての政党で一番まともなんだけれど、国政・都道府県議会・区市町村議会問わず候補者も少ないし、現時点でほとんど影響力もないんだよね…。

千葉5区について一言。従来の政治分析の発想だと元は中国人だった英利が自民の候補として当選というのは衝撃的なのかも知れないが、彼女の両親が新疆ウイグル自治区出身で、ネトウヨは嫌中の思いから中国政府に迫害されているウイグルに肩を持つところがあるのでそれで支持されたってのもあるのかな。

とりあえず、次期衆院選で国民はもっと候補者を出して欲しいなと思った。


ここからは地元・墨田区の区議選及び区長選の話をしたいと思う。

区議選は自民・樋口とか共産・高柳といった地元に貢献した名士的な人たちが政党問わず落選したことに驚愕した。

まぁ、最近増えた新興住民からすれば世襲議員やベテランは老害にしか見えないんだろうね。

なんとか当選したけれど、自民の坂井が苦戦したのは、自民の候補であるのにもかかわらず、受動喫煙問題やバリアフリー対策などリベラル・左寄りの政策を訴えていたからだと思う。
自民支持の町工場・自営業の連中なんて基本ヘビースモーカーだし、障害者なんて人間と思っていないような老害が多いしね。

国民・長南の得票数を見ると、「自民も共産もクソ。長年、下町に住んでいる者からすると維新や立民の思想は下町の生活様式には向いていない」と
思っている人たちが投票したんだなというのがよく分かる。なので、国民はもう少し、候補者を増やすべきだし、下町にも目を向けて欲しいと思う。

というか、下町で2番目に得票したのが維新の候補って、新興住民を中心にかなり反自民の機運が高まっているってことなんだろうね。
ひと昔前なら維新なんか下町に不要、大阪の政党が東京で、下町で何ができるんだと思われていたんだから、いかに新興住民が増えたかというのがよく分かる。そして、自民も共産も立民も嫌われているということもよく分かる。

あと、もっと共産は志位問題の影響を受けると思っていたが、苦戦はしたけれど全滅とはならなかったようだ。信者みたいのが投票したんだろうね。

区長選はやる意味があったのかというのが正直な感想だ。この3年間、山本のコロナやワクチン対策はマスコミや他の自治体からマンセーと言っていいくらい絶賛されていた。でも、コレって山本1人の功績ではないからね。

墨田区議会の特殊性のおかげでスムーズに物事が進められただけなんだよ。

普通は立民とか維新とかが自公と共産の間にいて、ああだこうだと言うから話が進まない。でも、墨田区は立民系はほとんど存在感がないし、維新なんて存在すらしていなかった(今回は当選したが)。
だから、自公と共産の話し合いがスムーズにできる。そもそも、国政では何故か自民にくっついて与党になっている公明だけれど、本来の思想でいえば共産に近いしね。

だから、墨田区のコロナ・ワクチン対策が優秀だったのは、山本のおかげというよりかは自公と共産の区議のおかげだったんだよね。

それに、墨田区はコロナ・ワクチン対策に力を入れすぎたせいで、それ以外に金が回らなくなり、公園の整備計画の予算がストップしてしまったんだよね。そのせいで、自宅隣公園の塀は壊れたままだしね。

要は外受けのいいコロナ・ワクチン対策ばかりやって、区民の生活に直接関わることは後回しにしていたんだよね。

そんな状況なので今回は反山本票を投じようと思っていた。しかし、対立候補が共産などが推薦する福岡出身の女性候補だけって、もう反対票すら投じることができなかったんだよね。

共産は先述した志位問題が片付かない限り=志位を委員長の座からおろさない限り、国政だろうと都政だろうと区政だろうと共産系の候補には入れる気はないからね。
しかも、墨田区の企業で仕事しているとはいえ、生まれも出身大学も福岡なんて人を区長にしようとは思わないよ。長年墨田区に住んでいる人ならね。

こんな状況なら、中央区のように対立候補が現れず無投票になった方がましだった。意味のない選挙で税金が使われるなんてバカバカしいよね。

まぁ墨田区に限らず、どうしても現職は再選しやすいんだよね。

各候補に平等な選挙報道と言いつつも、現職が現職として活動した分については選挙報道とは別に報道されるから、そりゃ、現職が有利なんだよね。本当、建前だけの公選法に基づいた選挙報道なんて意味ないよね。

そんなわけで、全国的に見ても、我らが墨田区レベルで見ても不満だらけの選挙結果だった。

増税、インボイスなどが強行され、国民生活はさらに貧しくなっていくんだろうね。人材の海外流出も悪化しそうだね。

本当、政治家も有権者もバカばかりだと言いたくなってしまう…。

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