=LOVE 4周年コンサート「=LOVE 4th ANNIVERSARY PREMIUM CONCERT」<昼の部>
イコラブが4周年を迎えた。
4年前、TOKYO IDOL FESTIVALでの初ステージを見て以来、ファンを続けてきた者としては、もう4年も経ったのかと感慨深いものがある。
それと同時に、グループの変化というものも実感せざるを得ないのも事実だ。それは別にパパ活問題の発覚直前に卒業した元メンバーとか、裏アカで人気メンバーをdisっているメンバーがいたりして、実は全然、仲良しグループではなくなっているとか、そういうことは関係ない。
先日、デビューから丸4年にしてやっと、ミュージックステーション初出演を果たしたが、その際に相変わらず、声優アイドル的な枕詞が使われていることには違和感を抱かずにはいられなかった。
確かに、運営しているのは代々木アニメーション学院だし、所属レーベルはアニソン系のSACRA MUSICだし、声優演技のレッスンも続けられてはいるようだが、デビュー当初のようにアニメ作品にチョイ役で一部メンバーが出演するようなこともなくなったし、2018年にはメンバー全員が出演する2.5次元舞台2作品が上演されたが、そういうのも行われなくなっている。
それどころか、一時期、なーたんが実写ドラマや映画に出演したこともあったが、そうした実写での演技活動も最近はなくなっている。
さらには、コロナの影響はあるとはいえ、代アニで行われていた定期公演も行われなくなってしまった。
つまり、声優アイドル的な要素ってほとんどなくなっているんだよね…。
まぁ、プロデューサーの指原莉乃が現役アイドル時代から、アニメに限らず演技仕事に興味を持っていなかったから、こうなるのは想定内ではあったが。
それに、これまでにリリースしたCDシングルはデビュー作以外は全てオリコンのトップ3入りを果たしているし(うち2作は首位獲得)、今年リリースした初のアルバムも1位となっている。さらに、やっとではあるが、Mステに出たわけだから、それだけの人気があれば、そういう仕事に割ける時間もなくなるのも仕方ないことではあるが。
そうしたグループの変質とともに不安材料もあった。それは妹分であるノイミーの存在だ。
ノイミーはこれまた、TOKYO IDOL FESTIVALのステージがお披露目の場となったが、この初ステージからまだ2年しか経っていないにもかかわらず、彼女たちが、この間に発表した楽曲がいずれも良曲だらけだったからだ。
正直言って、ノイミーがお披露目された直後の2019年9月からの約1年間、イコラブの世間的な顔でもあったセンター・髙松瞳が休業していた期間のイコラブの楽曲には何か物足りないものを感じていたのも事実だ。勿論、この期間にリリースされた“ズルイよ ズルイね”や“CAMEO”は良く出来た楽曲だとは思うけれどね。
でも、瞳が復帰してからのイコラブは、“オフ”の面では、パパ活や裏アカの騒動はあったかもしれないが、楽曲のクオリティ面では完全に復活したと言っていいと思う。
シングル“青春“サブリミナル””はドルオタなら誰もが気に入る王道アイドル曲だし、初アルバム『全部、内緒。』(パパ活騒動を逆手にとったようなタイトルはさすが、「逆転力」というビジネス書を出したこともある指原莉乃のセンスだ)のリード曲“桜の咲く音がした”はかつては毎年のように、桜・卒業ソングをリリースしていた全盛期のAKB48グループを思い出させてくれる。
そして、最新シングルであり、Mステでも披露された“ウィークエンドシトロン”は、個人的にはイコラブ最高傑作だと思っている“Want you! Want you!”をアップデートしつつも、王道アイドルソングの要素もあわせ持っていて、新たなマスターピースになったのではないかと感じている。
“Want you!〜”同様、K-POP的な要素は全開だし、ラップパートの作詞を指原莉乃の親友・フワちゃんが担当したことによって(マイコペンってなんだ?)さらにクオリティが高まり、K-POPが好きな女子や若い男子にも受け入れられるようになっている。
その一方で、サビやところどころに入っている“合いの手”なんてのは完全に王道アイドルソングだ。コロナ禍でライブでは発声ができないけれど、そうでなければ、ドルオタたちが“合いの手”を打ちたくてウズウズするパートだらけだしね。
というか、ラップやK-POPを毛嫌いする老害ネトウヨ中高年オタクですら、“マイコペン”って叫びたくなるんじゃないのかな。
ということで、イコラブ4周年コンサートに対する期待は高まっていた。
感染症対策に関しては、やっぱり不満だな。特にオタクの方。不織布マスクでないマスクをしているのが多すぎる!それから、ペラペラしゃべっているのも多すぎる!
あと、座席は全席販売だし、隣との隙間もほとんどない。これで、スパソニとかフェスばかり叩かれるのはおかしいよね。
でも、ジャンル問わず、単独・対バン・フェスなどの形式問わず、他のライブでは容認されている立った状態での鑑賞が、イコノイ(イコラブとノイミー)現場では相変わらず禁止されていて、着席鑑賞が義務付けられていることには感心する。
というか、もしかすると、今回の幕張メッセのイベントホール公演って、イコラブ最大のキャパかな?武道館やぴあアリーナMMなどの公演は全席販売じゃなかったしね。でも、会場の規模を考えると、幕張メッセのフルは武道館のスカスカ状態と同じくらいなのか?
そういえば、イコラブのライブにしては珍しく、今回は男子トイレが混んでいた。しかも、平気でタメ口で注文をつけてくるオッさんオタもいたしね(見た目とは異なり、下手するとこっちの方が年上かもしれないのに…)。
この前のツアーの時はそうでもなかったから、やっぱり、裏アカ騒動で離れた女子ファンや若い男子もいるのかな?
まぁ、それでも六本木アイドルフェスティバルとか@JAMといった最近足を運んだアイドルフェス現場に比べれば、遥かに女子率は高かったけれどね。
ライブの内容自体は最高だった!
まさか、“祝祭”で始まるとは思わなかったけれど、4周年という祝祭の場ということを考えれば至極真っ当な選曲なのかな。そして、その後、カッコいい系の曲を数曲続けるというセットリストも良かった。
それから、通常のイコラブのライブだと最初のMCの後あたりでおなじみになっているユニットコーナーがなかったのは、4周年コンサートだから全員ずっと歌って踊るんだというこだわりなんだろうね。
しかも、MCも普段のライブより少なかったしね。メンバーのパフォーマンスが4年でいかに成長したかをたっぷり堪能して欲しいというメッセージなのかな?
そういえば、パイロで熱風を感じたのって、コロナ禍になってから見たライブで初めてだ!
それにしても、“ウィークエンドシトロン”はやっぱり、“Want you! Want you!”に匹敵するライブ映えするアンセムだなって思った。“マイコペン”を生で聞けて感動した!
そして、莉沙をフィーチャーしたコーナーがあって驚いた。お姫様キャラ、女優キャラというのも納得。最近、彼女のことが気になって仕方なかったが、今回のライブを見て完全に推しになってしまった(推し変ではなく推し増しです!)。
マジで可愛いな!というか、女優仕事の依頼でも来ているのかな?今回の曲ふりの寸劇映像って、その予告か?
あと、アンコールで一人だけパンツスタイルだったのも印象的だった。彼女のスタイルの良さがそのおかげで強調されていて、なかなか良かったと思う。
それはさておき、イコノイの曲って、自分たちのグループ名がよく歌詞に登場するけれど、それって、米国のヒップホップ系アーティストが自分の名前や所属レーベルの名前を連呼するのに似ているよね。
DJキャレドの“We The Best Music! Another One! DJ Khaled!”ってヤツに近いよね。
まぁ、指原莉乃の手掛けた歌詞には、邦楽ではあまり見かけないのに、洋楽ではよく使われるフレーズが登場することが多いから、こういうのもその流れなんだろうね。
《追記》
ところで、イコノイのライブではカメコ席というのが人気あるらしいが、一応、マスコミ・クリエイティブ職に就いている自分からすると、ああいう席は納得いかないんだよね。
こちらは入場料を払っている側なのに、アーティスト側の広報活動を手伝っているわけだからね。
本来なら、入場無料というか運営側から招待してもらった上で、なおかつ、撮影スタッフ・広報スタッフとしてギャラをもらうべき案件だと思うしね。
一応、プロのマスコミ・クリエイティブ職としては、アーティスト側の広報活動を手伝っているのに、ノーギャラというか、逆にこちらが金を払っているというのはおかしな話なので、どんなに良席が用意されていても、カメコ席には応募しないことにしている。
まぁ、マスコミ・クリエイティブ職に就いた経験がない人には、このプロとしてのプライドって理解できないとは思うが。
身内とか友人とかの結婚式で、平気で“テレビの仕事をしているんだから、写真撮ってよ”とか言ってくる奴って腹立つしね。
勿論、SNSに上げた写真や文章をただで使用させてくれって言ってくるワイドショーもクソだけれどね。
プロの撮った写真や、プロが書いた文書を利用する時は、それ相応の謝礼を払いなさい!
まぁ、こちらがそういう仕事をしているとは知らないメンズエステ嬢とか、風俗嬢とかに写真撮って言われた時は、下心もあり仕方なく協力しているけれどね。
それで、そのこっちが撮った写真を見て、メンズエステ嬢とか、風俗嬢が“プロみたい”って言ってくるんだよね…。