ホリミヤ(アニメ版)
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ホリミヤ(アニメ版)

全13話の前半は驚くべきスピードで進んでいった。第4話で主人公の宮村がヒロインの堀に告白したが、これって普通のアニメなら1期の最終回くらいでやっと到達する展開だと思う。また、第7話では直接の描写はないものの、明らかに性行為を行ったあとと思われるシーンが挿入されていたが、これなんかは2期の最終回とか劇場版のクライマックスとかでやっと出てくるシーンだと思う。

なので、後半戦になると突然、ほとんどストーリー展開のないショートストーリー集みたいになってしまったことには再度驚いてしまった。ラスト2話(クリスマス編、卒業式編)は完全に水増し状態だったし。

そして、こうした展開は概ね、女性視聴者には好評のようだ。昔、女性オタク、いわゆる腐女子と呼ばれる人たちが支持する作品をヤマなし・オチなし・イミなしの“ヤオイ系”と呼んでいたが、結局、女性ファンにはストーリーのしっかりした作品よりも、キュンとくる台詞や動作が連続するものの方が受けるってことなんだろうね。

また、アニメに限らず、最近は実写のドラマでもシリーズ終盤ではなく前半終了くらいまでに、主人公カップルが結ばれるケースが多いが、それも今の女性は終盤で結ばれてメデタシメデタシとなる作品よりも、結ばれたカップルがイチャイチャしたり、時には口論したりするような日常が見たいってことなんだろうね。

恋人未満の2人がくっつくかどうかより、結ばれた2人が離れずに済むかどうかの方が興味あるってことなのかな?

実写映画「花束みたいな恋をした」は冒頭で主人公カップルが既に別れていることを提示した上で過去の話が振り返られる構成だけれど、あの作品が大ヒットしているのもそういう流れなんだろうね。同じ有村架純ものでいえば、ドラマ「姉ちゃんの恋人」でも終盤戦を待たずに主人公カップルは恋人関係になっていたし、そういう世の中になったってことなのかな?

男は相変わらず、終盤で結ばれてメデタシメデタシ。あるいは悲劇に終わって悲しいみたいなストーリー展開の方が好きだけれど、女性は変わったってことなのかな。それだけ、女性が強くなったってことだよね。

ところで、1クールで卒業まで描いてしまったので2期は難しそうだよね。まぁ、テレビアニメ版で描かれなかった途中のエピソード、あるいは最終回で言及のあった“卒業後に免許を取ってみんなで車に乗って旅行する話”などを劇場版やOVA、単発放送作品としてアニメ化する手はあるとは思うけれどね。

それにしても、戸松遥って、こういう、ちょっと乱暴でちょっとツンデレ。でも意外と繊細みたいな女子生徒役って合うよね。「あの花」のあなるもそうだけれど。そして、アイドル声優扱いだったのに、今では母親になっているんだから驚く。そして、今でもこういう女子生徒役ができることにも感心する。

レミと桜の生徒会仲良しコンビや、友達以上恋人未満の透と吉川あたりはもっと描いて欲しかったし、ほのかの出番がほとんどなかったのも勿体ないなと思った。麻倉もものほのか演技は最高だったので、もっと主人公カップルと絡むシーンを見たかったなと思う。

原作コミックの終了に合わせてアニメや実写ドラマ(プラス実写ドラマの冒頭3話をまとめた実写映画)を発表して、それぞれが同時期にラストを迎えるようにして盛り上げようくらいのノリだったのかな?

ネット上の声などを見ると女性ファンを中心に今期覇権みたいな声が出ているようだが、ここまで腐女子人気の高まる作品になるとは思っていなかったんだろうね。

それにしても、オープニング、エンディングの両主題歌が1話も欠かすことなく流れるって最近のアニメにしては珍しいよね。全話流れても1話とか最終話ではBGM扱いってパターンも多いしね。

オープニングの神山羊「色香水」も、エンディングのフレンズ「約束」もかなりの良曲だったしね。まぁ、「約束」は最終話ではいつものエンディング映像ではなかったが。

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一応、マスコミ業界に属している人間 テレビの報道情報番組を中心に活動 映画や音楽を中心に様々なエンタメやアートに興味を抱いている