青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない
青ブタ劇場版の前作「青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない」の尺は深夜アニメの劇場版としては可もなく不可もなくといった感じの90分という上映時間だった。
しかし、本作は74分だ。プリキュアとかのファミリー向けアニメの劇場版ならこの程度の尺でもいいが、オタク向け作品とすると短いと言わざるを得ないと思う。OVAのイベント上映なら長いかも知れないが…。
結局、本作「青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない」って、続いて公開される予定の「青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない」と2本セットで1本みたいな感じで作っているってことでしょ。
だったら、2本をまとめて2時間半くらいの映画にしろよ。もしくは2本立てで公開しろよって言いたくなるかな。
それで、別々に通常の入場料金(TOHOシネマズなどでは一般2000円)を取られるんだから、ぼったくりと言いたくなってしまう…。
話自体もなんだかなという感じだ。
妹が兄と同じ高校に行こうとしていたのに結局、最初は嫌がっていた通信制の高校に行くことに決めるというのは意味不明だ。
しかも、兄と同じ高校の受験は試験当日に同じ中学の女子と遭遇したせいで体調が悪化し午後の試験は受けられなかったはずなのに、定員割れで合格というご都合主義展開になった。しかし、それにもかかわらず定員割れ合格を蹴ってまでして通信制高校への進学を決意するという展開は全く理解できない。
これって、製作委員会に名を連ねているKADOKAWAが運営する通信制高校・N高等学校のプロモーション・ビデオでしょ!だから、全日制高校の印象を悪くしているのでは?
まぁ、そうした通信制高校のパブ案件になっているだけあって、アニメにしては珍しく、中学生・高校生を学生と呼ばず、きちんと生徒と呼んでいるのは感心したけれどね。パブ案件だから、学校関係者のチェックがきちんと入っていたんだろうね。
そして、最終的には違う進路になったけれど、兄と同じ高校に通おうとした本作の妹キャラ・花楓(かえで)を見て、うちは兄妹揃って同じ高校の出身だったということを思い出した。
本作の兄妹は2歳違いだから、妹が同じ高校に進学すれば兄妹が同じ校舎で同時に過ごすことになるわけだったが、うちは3歳違いだから校舎内で一緒になることはなかったけれどね。
そして、本作の妹キャラ同様、うちの妹も精神を病み引きこもり状態だった時期があったことも思い出した。
もっとも、うちの妹が引きこもりになったのは社会人になってからだが。
まぁ、10年以上会っていないけれどね。というか、数年前までは電話やメール、LINEなんかのやり取りはたまにあったけれど、なんか知らないが、うちの妹はこちらを避けるようになり、電話やメール、LINEなどすら送ってこなくなったので何をしているのかも今は知らないけれどね。
そして、“かえで”という名前の娘はやっぱり、かえちゃんというあだ名になるんだというのも実感した。自分が推しているアイドルグループ、思い出とプレゼントのメンバーも楓という名前だが、かえちゃんと呼ばれているしね。
それにしても、内田真礼も雨宮天も東山奈央も演技がうまいね。そして、最も肝心するのは種﨑敦美だ。これは、どう聞いてもSPY×FAMILYのアーニャと同じ声優が演じているようには思えないしね。
それから、fox capture planって本当、色んな作品のサントラに関わっているよね。
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