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久しぶりに地下アイドル系のライブに行った(運営に対する疑問編)

地下アイドルの対バン形式(実際はフェスに近いが)のライブに行くのは4ヵ月ぶりだ。
7月まではほぼ毎月行っていたが、急に行かなくなってしまった理由には、仕事が忙しかったとか、地下でないアイドルのライブ参戦や映画鑑賞など他の予定が詰まっていたというのもあった。また、そうしたスケジュールを詰め込みすぎたせいで体調が疲れ気味だったというのもあった。

でも、地下アイドルのライブは基本、お目当てのアイドルのステージとその後の物販という名のチェキ撮影会だけに参加するようなものなので、地上・地下・半地下問わず出演するアイドルフェスのTOKYO IDOL FESTIVALや@JAM EXPOのように、丸一日とか半日がそれでつぶれるわけではない。余程のことがない限り入場できないということもないしね。お目当てのアイドル関係だけ参加するならぶっちゃけ、1時間程度で済むから、その気になれば、他の予定の隙間で行こうと思えば行くことだってできた。

にもかかわらず、そうしなかった最大の要因は一言で言えばコロナ対策だ。

地下アイドル界隈というのは、アイドル自体もそうだし、運営もそうだし、ライブハウスもそうだし、ファンもそうだけれど、基本、多くの人間が現場での声出しがないと、ライブが盛り上がらないと思っている。

だから、現場によっては今年に入ってすぐくらいから、声出しライブを解禁していたところも多かった。現時点では、ライブハウスではない会場、例えばメジャーアイドルも使うようなホールや宴会場などを除けば、地下アイドルのライブは対バン形式だろうと、定期公演だろうと、ほとんどのものが声出しOKとなっている。元ラストアイドルのメンバーが複数いる半地下の高嶺のなでしこですら、声出しライブを解禁したくらいだ。

何故、そうなるのかと言えば、声出しを認めないと客がやって来ないからだ。

地上アイドルの現場なら、コールやMIXは邪魔だ、アイドルの歌やトークをきっちりと聞かせてくれと思っているファンも多い。特にコロナ禍になって、女子オタが増えたのは、コールやMIXがなくなったことで、コア層でなくても現場に入りやすくなったという面が大きいと思う。

でも、地下アイドルのライブにやって来る連中というのは、ライブ中に騒ぐことと、ライブ後の物販(という名のチェキ撮影会)でメンバーと接触することだけを目当てにしている者も多い。

チェキ撮影に関しては、一部現場では規制が緩くなっているようだが、会場側からすれば、自分たちを感染源にされたくないから、パーテーションなしでの撮影を許可するケースは少ない。

とは言え、会場側だって儲けたくて仕方ない。コロナ禍でマイナスになった分を一刻もはやく回収したい。
となると、観客側に提供できるアメというのは声出し解禁しかないんだよね。

声出しも直接接触もできないなら行かないという連中でも、片方だけでも解禁されれば行こうかなってなるしね。

でも、それって、アイドルにしろ、運営にしろ、ライブハウスにしろ、楽曲やパフォーマンス、メンバーの個性では客を呼べないと認めたことになるんだけれど、それでいいのかなと思ったりもする。

アイドルに限らずアニソンやメジャーな一般邦楽でも声出しを解禁する現場が増えつつあるけれど、基本、そうしたライブって、チケットの売れ行きが悪いから、つまり、客席がぎゅうぎゅう詰めになっていないから感染リスクは低いですよという言い訳をしながら、騒ぎたいだけの奴に金を落としてもらうために、チケットをダンピングしているようなものだしね。

本当のファンなら声出ししなくてもライブを楽しめるし、本当のアーティストなら客が一言も発しなくても会場の熱気を高めることができるはずだしね。

しかも、ここ最近の感染状況を鑑みると声出しライブ解禁は時期尚早としか思えないんだよね。
こういうことを言うと、何かにつけては、“欧米ではー”とか、“そんなことを言っているのは日本と中国だけ”とか言って噛みついてくる連中がいるけれど、やっぱり、声出し解禁はまだまだだと思う。少なくとも、高齢者と小学生以下以外は発熱外来に来るななんて言うほど医療が逼迫している国ではやるべきではない。

発熱外来を受診できず、自宅で検査キットを使って自分で判断しろなんてなったら、キットで引っかかっても無視して、仕事や学校に行ったり、ライブやイベントに参戦したりする連中だらけになるのは目に見えているしね。

医療機関で医師がその場で診断するという、いわば、“権力”が介在するから、陽性反応が出た者は仕事や学校、ライブやイベントに行くことを諦めることができるのに、自己判断なら行くに決まっているよね。
つまり、国や自治体、医療機関の体制が欧米なみになっていない以上、ライブやイベント現場のレギュレーションを欧米なみにするのは不可能ということだ。

なので自分はライブ現場の声出しについては現時点では否定的だ。それは周囲の理解がないからだ。

どの職場もそうだけれど、飲食の場やスポーツ観戦の場で騒ぐことは黙認していても、ライブに関しては否定的な目で見るところが多い。ましてやアイドルのライブなら尚更だ。

ライブ参戦後に体調を崩して仕事に穴を開けたら、降格や失職の対象になるということを理解していない者がアイドルにしろ、オタクにしろ多いんだよね。

まぁ、ドルオタには仕事に穴を開ける=降格の対象となる正社員や、失職の対象となるフリーランスが少なく、自営業者やフリーター、水商売・風俗関係が多いから、こういう感覚が理解できないんだろうね。
そう言えば、深夜ドラマ「推しが武道館いってくれたら死ぬ」でも正社員やっていたら、ドルオタなんてできないみたいなことを言っていたしね。

コロナ対策と言えば、アイドル側の運営に対する不信感も正直なところあった。メンバーやスタッフのコロナ感染を誤魔化していると思えるフシも感じられたしね。

テレビやラジオ番組への出演が多い地上アイドルや半地下アイドルなら自分たちがクラスターになってしまうと叩かれてしまうから、メンバーやスタッフの感染を隠すことはマイナスになってしまうが、地下はテレビやラジオに出演するわけではないから、感染してもオタクや他の地下アイドルだけ。

それに信者が多く運営やメンバーとツーカーのオタクも多い。だから、誰々のライブを見たせいでコロナになったなんて批判しない。そもそも、コロナを理由にライブ出演を辞退したらキャンセル料を払わなくてはならない。そりゃ、コロナ感染の情報は隠そうとなるよね。

そんなわけで、地下現場からはしばらく遠ざかっていた。

そんなところ、久々に気になるグループが出演する声出しNGのライブが開催され、しかも、自分のスケジュール的にも余裕で参戦できる時間帯が出番だったので、久しぶりの参戦を決意した。

会場は東京グランドホテルの宴会場だ。

それにしても動線がなかなか酷い。
何の張り紙もせずにここからは入場できないとか言っているし、スタッフの女性はキンキン声で怒鳴っているし、下のフロアーで検温したかとか客に聞いているが、そんな案内は入口には出ていなかった。それから、トイレが受付の裏にあり出演者の楽屋入口と同じエリアにあるのも意味不明。本当、仕切りが悪い!

まぁ、本来はライブをやる会場じゃないしね。
東京グランドホテルはコロナ禍で宴会が減っているから、何でもいいから、収入が欲しいって感じでアイドル業界側に営業をかけたんだろうが、こういう客も出演者も入れ替わりの激しい対バン形式のライブにはホテルの宴会場は向いていないよ。
というか、この規模だと、演歌歌手とかのディナーショーでもグダグダになるのでは?
完全に一般の冠婚葬祭向きの会場だね。

ということで、色々あったが、何とか開演時間までには場内に入り込めた。

久しぶりにお気に入りのグループを見られるのは楽しみだ。

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