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仮面ライダー THE WINTER MOVIE ガッチャード&ギーツ 最強ケミー★ガッチャ大作戦

これが2024年の映画始め。

ちなみに最近の映画始め作品はこんな感じだ。

2017年「バイオハザード:ザ・ファイナル」
2018年「オール・アイズ・オン・ミー」
2019年「映画 妖怪ウォッチ FOREVER FRIENDS」
2020年「劇場版 新幹線変形ロボ シンカリオン 未来からきた神速のALFA-X」
2021年「燃えよデブゴン TOKYO MISSION」
2022年「BanG Dream! ぽっぴん'どりーむ!」
2023年「RRR」

去年と今年は映画始めが1月2日となったが、17年から22年までは6年連続で元日に映画始めをしている。

今年を含めて鑑賞作品は圧倒的に娯楽作品が多い。シリアスなのは2パックの伝記映画「オール・アイズ・オン・ミー」くらいだ。
やっぱり、年末年始っていつもと違う生活リズムや暴飲暴食などの影響で睡眠の質も低下しているから眠いし、社会派作品は見る気力が起きないんだろうね。



作品自体についても触れていこう。

最近の仮面ライダーはグループ編成で戦うし、巨大化したり合体したりすることもあり、戦隊シリーズとの区別がつきにくくなっている。そもそも、ライダー(バイク乗り)の要素がほとんどなくなっているし。さらに、プリキュアのように主人公たちをサポートする妖精のようなキャラも出てくる。本作に至っては、一度は対戦した敵を捕獲後、カードに閉じ込めて仲間にするという妖怪ウォッチのような設定もある。また、変身前のライダーがイケメン揃いなだけでなく、女性キャラも可愛い娘だらけだし、ライダーになる女子キャラもいる。それから、魔法の要素が出てくる作品もある。

ぶっちゃけ、仮面ライダーなのか戦隊なのかプリキュアなのか見ていてよく分からなくなることもある。

本作のもととなっているギーツ、ガッチャード(ガッチャンコから来ていたのか…)のテレビシリーズ2作品もそうした流れで作られている。

でも、この劇場版は最近の仮面ライダー映画の中では良くできた作品と言っていいのではないかと思う。

最近のライダー映画はVシネクスト(東映特撮Vシネマ)にしろ、「シン・仮面ライダー」にしろ、メタ要素を盛り込み過ぎていてちょっと食傷気味だ。要はマニア向けの内輪ネタが多過ぎるということ。

しかし、本作はきちんとライダー2シリーズが共演するためのストーリーをメタ要素排除で作りあげていた。自分はテレビシリーズを見ていないし、ベテラン勢や声優以外のキャストに関する知識がほとんどないから、メタなネタに気付いていないだけかも知れないが…。

まぁ、途中で話の区切りがついたところで終わらずにその後も新展開が始まるといった中編映画2本立てのような構成はテンポを悪くしていたので、その点は評価できないが。

とはいえ、この後半パートが感動的だった。本作における主要キャラたちがそれぞれ過去と対峙する場面は泣けた。過去といってもついこの間の親子げんかから、2000年にも及ぶ一方的な恨みまで様々だけれどね…。

そんな主要キャラの1人でケミーと呼ばれる人工生命体のクロスウィザードの声を担当した高橋李依の演技が素晴らしかった。
去年放送のテレビアニメで言えば、「推しの子」のアイ、「るろうに剣心」の薫、「カノジョも彼女」の紫乃も彼女が演じているが、どれも異なるタイプのキャラクターだし、今回のクロスウィザードもそのどれとも違うキャラだ(若干、少年化したアイみたいなところはあるが)。
アイドル的な人気がある女性声優の中にも彼女や内田真礼みたいに演技の幅が広い人がいるんだよね。見た目で好きになり演技力でさらに好きになるというパターンかな。

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