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HKT48選抜発表に対するモヤモヤ感

HKT48の16thシングル“君はもっとできる”のセンターが矢吹奈子であることには何の問題もない。
2021年12月リリースの2ndアルバム『アウトスタンディング』のリード曲“突然 Do love me!”、22年6月リリースの15thシングル“ビーサンはなぜなくなるのか?”に続く、3作連続の奈子センターであることにも文句はない。
奈子が所属していたK-POPグループIZ*ONE経由でHKTに注目するようになったファンもいるし、2018年まで開催されていたAKBグループの選抜総選挙における現時点でのHKTメンバーで最も高位を記録したのは奈子だ(9位)。なので、最も人気のあるメンバーをセンターに置くことに異論を挟む余地はない。
しかも、今回は奈子の卒業前最後のシングルだ。逆に奈子以外がセンターであれば、HKTオタの暴動が起きるレベルだと思う。

問題なのは、田中美久の扱いだ。なこみくとしてコンビ売りされていたことに関する本人たちや熱心なファンの心情はさておき、ほとんどのHKTオタは奈子のラスト・シングルなのだから、なこみくWセンター、もしくは奈子の単独センターではあっても、そのすぐ横で2番手としてみくりんが君臨している姿を見たいと思っていたのではないだろうか?

ところが、序列は5位らしい。アンチでもない限り、ほぼ全てのHKTオタが“は?”と思ったはずだ。

今回の選抜発表の順番は必ずしも序列とはイコールではないかも知れないが、2日にわけて発表し、1日目に1人目として発表したのが奈子、次が運上弘菜、3人目が初選抜の最上奈那華となっている。そして、2日目には奈子同様、卒業目前で今回がラスト・シングルとなる渡部愛加里が10人目。同じく卒業を発表していて、夏までにHKTが次のシングルを出さなければ今回がラストとなる本村碧唯が11人目として発表されている。また、こちらも初選抜となる井澤美優も2日目に12人目として発表されている。

普通の“演出”なら、2日にわけて発表するなら1日目に卒業組、2日目にサプライズの意味も込めて初選抜組をまとめて発表すると思う。1日目にサプライズがあったら2日目に対する興味は失せるからね。
でも、卒業組も初選抜組も2日にわけて発表している。これは事実上の序列と見ていいと思う。
まぁ、MVやあるかどうかは分からないがテレビ出演時の目立つ順とはイコールではないかも知れないけれどね。

それに、MVのティーザーは明らかに奈子メインと思われるものになっているのだから、発表順を序列と見てしまうのは当然の流れだと思う。序列に関係ない順不同の発表なら、既にティーザーで選抜確定というか、センター確定の奈子の後に、同じく卒業組のあかりやあおいたんを出せば、余計な詮索をされずに済んだのではないかと思う。

それにしても、運営のみくりん軽視ってなんなんだろうか?

奈子がIZ*ONEとしての活動のためHKTを離れていた時に、HKTの顔としてグループを守っていたのはみくりんだ。
また、この数年はグラビアアイドルとしても精力的に活動していて(ほとんど水着姿だから、まさに精力という言葉が似合う…)、表紙を飾った雑誌などの数は数え切れないほどだ。2021年に出た写真集の売り上げが良かったことも考慮すれば、IZ*ONE経由で奈子推しになったファンがいるように、グラビア経由でみくりん推しになった人もかなりいるのではないだろうか。

というか、現役メンバーで奈子に次ぐ選抜総選挙高位を記録しているのはみくりんだ。しかも、奈子とたった1つ順位が違うだけの10位だ。
つまり、グラビアクイーンになる前から既にHKTを代表する人気メンバーだったのだ。2020年1月にはソロコンサートを開催しているくらいだしね。

それだけの人気メンバーであるのにもかかわらず、グループ内の序列という点では運営からは冷遇され続けている。これはHKTの運営が2020年にMercuryに変わる前からも顕著なことだ。

これまでにセンターを務めたのは、2018年の“早送りカレンダー”と21年の“君とどこかへ行きたい”の2曲しかない。しかし、前者は奈子とのWセンターだ。また、後者は選抜が2チームあり、みくりんはそのうちの1つの選抜の単独センターとなっているが、テレビ出演時やコンサートでは2チームまとめて出演することも多く、実質的にはもう1つのチームのセンターであるなっぴとのWセンターのようなものだ。つまり、みくりんには単独センター曲がないということだ。

確かに卒業メンバーでも宮脇咲良はCDシングル表題曲では単独センターはなかった。Wセンターの“12秒”があるだけだ。でも、アルバム『092』のリード曲“人差し指の銃弾”では単独センターを務めている(MVは作られていないが)。

そう考えると、みくりんは冷遇されすぎとしか思えないんだよね…。
まぁ、奈子は元々、指原莉乃ファンだったから、どうしても、HKT在籍時代の指原莉乃や指オタが私的な感情をまじえてしまい、みくりんより奈子を応援してしまう面はあったと思う。でも、運営もそれじゃダメだと思うんだよね。

というか、今回の選抜発表、他にもおかしなことが多い。豊永阿紀が8番手?松岡はなが9番手?
この2月からチーム編成がチームHとチームKⅣの2組に再編され、2人はそれぞれのチームのキャプテンを務めている。一般的に大人数のアイドルグループでキャプテンなどリーダー職の肩書きがつくと人気が落ちる傾向がある(支配人という肩書きを持ったまま選抜総選挙1位になった指原莉乃は例外中の例外)。
つまり、どうせ人気が落ちるんだから、そんなに高位にしなくてもいいという判断なのだろうか。

今回の再編で廃止されてしまったチームTⅡのキャプテン、山下エミリーが冷遇され、なかなか選抜メンバーになれないのもそうした運営側のリーダー職を不人気メンバー扱いする姿勢の影響なんだと思う。今回も選抜されていないしね。もしかすると、ハーフだから差別している?

でも、この処遇は納得いかないな。
豊永先生なんて、今のHKTではなこみく以外では最もHKTオタ以外にも知られているメンバーでしょ。AKBグループのオタ内では歌うまメンバーとして認知されているし、村外では舞台など女優仕事で評価されている。
はなちゃんだって、さくらたんや奈子がIZ*ONEで離れていた時も明るく楽しいHKTのイメージをみくりんとともに守ってきたし、エミリーだって、他のAKBグループや坂道シリーズ、イコノイジョイのメンバーならあっという間に人気メンバーになれるくらい、ビジュアルが整っている。

こうした才能や努力を活かせず、メンバーを飼い殺しにするから、HKTは最近、次から次へとメンバーが卒業していくんだよ!

こういう現象が起きる最大の要因はHKTが2018年以降CDシングルを年に1回しか出さない(出せない?)ことにあるのだと思う(2021年はアルバムのリリースがあったので、同作のリード曲をシングル曲と同等と扱うと2作になるが)。

乃木坂46は2021年も22年もCDシングルを3作リリースしているから(21年はアルバムも出しているのでリード曲を入れると4作)、新路線を試したり、卒業メンバーをメインの曲をやったりと色々できる。
でも、年1作のHKTだと、なかなかチャレンジするのは難しいし、チャレンジするとなると、知名度のあるメンバーを降格させなくてはならない。
ましてや、今回のように卒業メンバーを立てた曲もそのローテーションでやるとなると、尚更、やりにくいというのは分かる。

とはいえ、メンバーやファンがもう少し納得のいく人選をして欲しいなとは思うかな…。

それにしても、“君はもっとできる”ってタイトルだけれど、これってブラック企業の常套句だよね。給料を上げたくない、昇格させたくないから、こういう精神論・根性論的なことを言って、実質的に実力のある者を降格・減給させるために使う言葉だよね。HKT運営のやっていることって、これとほぼ同じだしね。

ところで、HKTで絡みでツイッターでつぶややいたら、ある人からいいねをもらったらしいのだが、これって本物?

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