見出し画像

爆竜戦隊 アバレンジャー 20th 許されざるアバレ

本作は2003年2月から放送された特撮ドラマの20周年記念作品だ。放送開始当時は地デジ放送が始まる前だったので、本作の冒頭部分がアナログ放送の画面サイズである4:3(映画で言うところのスタンダードサイズ)になっているのはその頃の雰囲気を出すための演出であることは言うまでもない。

そして、こうした演出からも分かるように本作は現在の子どもをターゲットにしたものではない。初放送当時の子どもが対象だ。少なくともリアルタイムで見た記憶がきちんとしている世代となると25歳以上だろうか。当時の大きなお友達は今も大きなお友達だと思うし、当時、子どもと一緒に見ていた世代は中高年になっているので、ファン層の上の方はどこまでなのかは分からないが…。

そんなわけで内容的にも現在の考え方からすると、それはダメでしょというものも多い。
全体的に昔は好きなように暴れられて良かった。でも、今はポリコレだなんだで制限されているし、ちょっと何か注意したりするとハラスメントだと批判されるというトーンが延々と繰り広げられるので、ぶっちゃけ、老害ネトウヨおっさんのヤフコメを読んでいるようで不快になった。途中で見るのをやめようかと思ったくらいだ。

ジェンダー論やSDGsの否定と捉えられても仕方ないような描写もあったしね。

しかし、終盤になってアバレンジャーを敵視する女性インフルエンサーの過去が明らかになり、いじめのような待遇を受けていた彼女にも理解者がいることをアバレンジャーが見つけ出してくるという展開はちょっと感動的だった。これがなければ、老害のボヤキを垂れ流しているだけのクソ作品だったと思う。

ところで、アバレンジャーの主題歌の“アバレた数だけ強くなれる”って元ネタは岡本真夜か?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?