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最近ドルオタ界隈を賑わせたトピックについての持論

⚫︎チケット代

kimikaraのメンバー・白石なこが単独ライブの来場を呼びかけるビラ配りをしていた際に、オタクから“チケット代2000円は高い”と言われたことに対して彼女が不満をもらしたことを巡り、オタクのみならず他のアイドルや運営も含めたアツい議論が交わされた。このオタクが顔見知りだったことを後出しで彼女は明らかにしたが議論の本質からすればそんなことはどうでもいいことだ。だから、比率としては批判的な意見の方が多かった。

おそらく、このオタクは彼女を推しメンにはしていないし、このグループを主現場にもしていないのではないだろうか。この単独ライブは1時間弱の公演らしいが、東京都の最低賃金は1,113円(時給)なので、主現場でなければ1時間のライブに時給の倍近い金なんて気楽には出せないよね。というか、地下アイドルのライブは基本、ドリンク代が発生するから実際はチケット代プラス600円前後だし、顔見知りということは単独ライブなら物販にも顔出ししてチェキを撮らなくてはならない。ここのレギュレーションは知らないが、一般的にチェキ代は1枚1000〜2000円だ。実際の支出額は最低でも3600円程度となるわけだから、そりゃ、即答で“安い!行きます!”なんてならないよ。
というか、そういう人からしたらぶっちゃけ、無銭でも行かないと思う。時は金なりという言葉があるくらい、時間は貴重だからね。それこそ、ライブの約1時間と物販の時間合わせた約2時間バイトすればチケット代プラスアルファくらいは稼げるわけだしね。

そもそも、自分が好きなアーティストならアイドルに限らず金は出すと思う。コールドプレイなら天空レベルの席でも2万円出すし、地上アイドルでも1万円近い金は出す。地下アイドルの単独ライブだって、自分の主現場なら、特典付きの高額チケットを買うのでは?でも、主現場でない地下アイドルの1時間弱しかやらないライブで2000円出せるかと言われたら、金やスケジュールの都合を優先してしまう人がほとんどでは?

その辺の金銭感覚を理解できないアイドルは批判されても仕方ないと思う。あれだけ、水商売的・守銭奴的なやり方をしている9時間1500円の運営ですら、彼女の発言に対して批判的なコメントを出しているくらいだからね。


⚫︎最前管理

どちらも自分の目当てのアーティストを見るために、その出番よりも前の時間帯から最前エリアを占拠し、その推し以外のアーティストのパフォーマンスを見ようともせず、スマホをいじっていることには違いないが、大雑把に言って、地下アイドルの対バン・フェスにおける最前管理と地上アイドルを含めた他の界隈のフェス・対バンにおける最前管理は似て非なるものだと思う。

前者は整理番号を無視して自分や仲の良いオタクたちで最前エリアを占拠し、そのコミュニティに入っていない者(整理番号が良い人を含む)が入り込もうとすると排除したり、場合によっては金品を要求する連中のことを指す(中にはこれからパフォーマンスするアイドルのファンだと分かると“譲って”くれるのもいるが)。

後者の中にも仲間に譲ったり、場合によっては自分が確保したスペースに入る権利を“転売”したりする連中はいるが、基本は最前エリアに居座っているだけの者が多いと思われる。そして、目当ての出番が終わると、仮にその次のアーティストがトリだったとしてもとっと帰る奴がかなりいる。前者の最前管理がトリまでいてフロアーの顔触れを管理することが多いのとは性格が異なっている。

つまり、前者は最前に入れるオタク(自分を含む)を管理する人間、後者は自分が最前で見られるようにスペースを管理する人間といったところかな。

また、9時間1500円の話になってしまうが、ここの運営は最前管理出身だったらしい。だから、整理番号を無視して最前エリアに入り込むのも、知り合いを作って最前エリアに入れてもらえるようにするのも自分の努力であり、良チケを持っているのに最前エリアに入れない奴は自己責任だというスタンスだ。

でも、そんな彼でも最近の最前管理には疑問を感じるようになっているらしい。それはおそらく、コロナ禍に入って以降、地下アイドル現場の多くで、チケット代が割高になっている最前席とか優先席が販売されるようになったからだ。そうした高額チケットを買った人が最前管理の場所取りのせいで、最前や2列目で見られないっておかしな話だしね。しかも、余程のことがない限り最前エリアなんてぎゅうぎゅう詰めになることなんてないのに最前で見られないんだからね。そりゃ、最前管理に対する批判の声は高まるよね。

個人的には最前管理のウザさが目立つようになったのは政府が声出し解禁の方針を示すした今年はじめからだと思う。

2022年の夏から秋にかけてやたらと、アイドルやオタクの間でコロナが蔓延していたので、3ヵ月ほど地下現場から離れていた時期があった。そして、秋の終わり頃から声出しNGの現場でまず復帰し、今年に入ってから声出しOKの所にも行くようになった。そして、政府が声出しを認めるようになったのがそのすぐ後だ。この辺から地下現場の客層が変わった気がする。

コール・MIX、マサイなどで沸いて騒ぐことだけが正しく、振りコピやペンライトを振っていても、推しの普及活動のためにカメコをしていても、地蔵扱いする連中が増えたのがこの頃だ。そして、こういう連中はかなりの確率で最前管理をしている。

歌を聞き、ダンスを見て、好みの女の子の顔や可愛い衣装を眺めるという本来のオタクの楽しみが否定されていると言ってもいい。

まぁ、最近の地下現場の客入りはイマイチという声もあるから、今後はますます、一部の上客にさらに高額になるであろう前方エリア席のチケットを買わせる流れになっていく可能性があるから、最前管理が全通レベルで通うのは難しくなるとは思うが。

⚫︎リプ返・いいね

著名ドルオタ系裏垢がリプ返について、アイドルが時間順ではなく好み順でしていることに関して言及していた。

確かに思い当たることは多い。

全員リプ返すると言っていたのに来なかったこともあるし、そんなに多くの人がコメントしているわけでもないのにSHOWROOMで自分の発言がスルーされることもある。

正直言ってガッカリする。

でも、全員リプ返なんてのはどこかで時間を区切らなくてはいけないから人気メンバーなら基本的には無理だから諦めがつくし、SHOWROOMだって、たまたま似たようなコメントがいくつかあったから自分のものは既に読んだものとして扱われてしまったんだろうと解釈できないこともない。

しかし、可能な限り全員にリプ返するなどと言及していない時に、特定のオタクのリプにだけリプ返していたりすると嫉妬と怒りの混じった感情がわきおこってしまうんだよね。

百歩譲って、この人の仕事(アイドル以外のものや学業、家の用事)でリプ返できる時間が限られているのは仕方ないとしよう。だから、自分のリプに返信する時間がなかったのかも知れない。

とはいえ、自分のリプした時間の前後にコメントした人の双方にリプ返していて、自分のにはないと、“あっ。自分はこの人には何とも思われていないんだ”って病んでしまうよね。しかも、優先されてリプ返されているオタクが自分が知っている人だとなおさら、嫉妬と怒りの感情であふれかえってしまう。

そりゃ、全通レベルで通い、毎回、何枚もチェキを撮っているような奴から比べたら、ライブに来るのは月に数回、チェキも1〜2枚の自分は格下なのかも知れないけれど、そのチェキの時には“いつもありがとう”とか言っておきながら、裏では格下扱いされているってなるとガッカリしてしまうよね…。

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