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英雄王、武を極めるため転生す 〜そして、世界最強の見習い騎士♀〜

一言で言えば、なろう系の2大ジャンルである転生モノと性転換モノを混ぜただけの作品だ。
舞台は転生モノに多い中世のヨーロッパ風のどこかで、魔力を使う者や怪物がいたりする世界。
そして、主人公はこの手のジャンルのものではおなじみの無敵キャラだ。
また、性転換モノとしてもオッサン(国王陛下だけれど)が絶世の美少女になるというのはよく見かける設定だ。

また、タイトルは“英雄王、”の部分のみが大きく表示されているので、“英雄王、”がメインタイトルで、以下はサブタイトルのように思ってしまいがちだが、正式なタイトルは“英雄王、武を極めるため転生す〜そして、世界最強の見習い騎士♀〜”なので、これも、なろう系によくある状況を説明しただけのクソ長いタイトルの付け方だ。

要はテンプレのつぎはぎだ。
だから、ストーリー展開的には全然面白くない。

でも、これは見逃せない作品だと思う。
正確に言うと、鬼頭明里ファンにとっては見逃せない作品だと思う。

何しろ、心はオッサン(国王陛下だけれど)の美少女を演じるんだからね。
しかも、赤ん坊から幼女、少女、騎士と4段階の年齢の美少女を演じているし、成長してからでも、心の声と近い関係の者と会話している時の声、外向きの声を使い分けている。
さらに、美少女っぽい声も、騎士としてのカッコいい声も出している。結構、お茶目な面も見せている。

色んなあかりんが楽しめるんだから、ファンにとってはたまらない作品だと思う。前半戦なんて、あかりんオンステージ状態だったしね。

しかし、後半戦に入り一緒に戦う仲間が増えていくにつれ、あかりんの台詞が減っていってしまったので、こうなってくると、ただのつまらないテンプレ転生アニメなんだよね…。

なので、鬼頭明里ファン以外にこのアニメはオススメできない。しかも、オススメできるのは前半だけ。

楠木ともり、富田美憂あたりのファンもちょっとは楽しめたかも知れないが…。

というか、ツイッターで放送24時間以内に検索しても出てくるのはキャンペーン応募者のツイートばかりだから、全然話題になっていなかったんだろうね。

でも、テーマ曲は良かったかな。

AUO feat. MORISAKI WINによるオープニング曲“DAY1”はカッコいいしね。最初聞いた時は森崎ウィンが歌っているとは思わなかった。イメージが違うしね。あと、AUOってダジャレだったのか…。英雄王ね…。そうそう!乃木坂4期生の“I see…”っぽいところあるよね!

ゆいにしおによるエンディング曲“セルフハグ・ビッグラヴ”は転生モノアニメの主題歌とは思えないほどオシャレな曲だよね。TOKIO HOT 100にランクインしたくらいだしね。

※画像は公式HPより

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