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AYAKARNIVAL 2021

ももクロの明治座公演(明治座なのでミュージカル=芝居とライブ=歌の2本立て構成)は明治座の会員登録をしているということもあり、意外とあっさりとチケットを手にすることができた。

しかし、新型コロナの影響で延期となってしまった…。

でも、緊急事態宣言は10月1日午前0時をもって解除されたのだから、会期の後半はやろうと思えばできたはずなんだよね。
まぁ、会期短縮もしくは、開催できなかった会期前半の分を改めてやるとななると、利益が出ないとか金がかかるということで、だったらいっそのこと、丸々延期してしまおうということになったのだとは思うが。

そして、払い戻し対応の仕方も謎だった。迅速に払い戻しに対応すると発表したのは良いのだが、支払いはクレジットカードなのに、先に処理されていないチケット代をローソンを通じて現金で返金し(まだ引き落としされていないから返金ではないんだけれどね…)、後日、その代金がクレジットカードで引き落とされるという謎のシステムだったのは理解できない。
普通に請求しないとか、処理される月は変わるかもしれないけれど、いったん引き落としておいてから、改めてその分をクレジットカードでマイナス額請求で処理するという払い戻しの仕方で良かったのでは?

いったん、ローソンに現金処理をさせるというのは、ローソンなのか、明治座なのか、ももクロ側なのか、クレジットカード会社なのかは知らないが、どこかが利益を得るのための裏技的なものなのかな?

そして、そのかわりに明治座で開催されたももクロのライブのチケット販売に関する対応も謎だ。明治座公演の代替公演的なものであるにもかかわらず、チケットは明治座のチケット購入システムでは販売されなかったので、これを見ることはできなかった。開催されるはずだった明治座公演に当選していた人を優先すべきでは?

そんなわけで、今回のAYAKARNIVALは自分にとっては、2017年秋に開催された当時はメンバーだった緑の武道館ソロ公演以来のももクロ現場となった(今回も武道館か…)。

ということで今回の出演アイドルは以下の通り。

アップアップガールズ(2)
HKT48
EMPiRE
カミングフレーバー
超ときめき♡宣伝部
≠ME
武藤彩未
佐々木彩夏

オープニングアクト
らんち♡たいむ(杏ジュリア・吉川ひより(超ときめき♡宣伝部)・高城れに(ももいろクローバーZ))

ももクロカバーメドレー
橘花怜(いぎなり東北産)

このラインナップを見てふと思ったことがある。

日本のライブって、オープニングアクトを開演時間前にやることが多いんだよね。それっておかしくないか?
日本のライブでは圧倒的にオープニングアクトがつかない単独公演が多い。
だから、開演時間というのはオープニングアクトの出演の有無を問わずメインアクトの登場時間だと思う人がほとんどだ。
だからといって、正式な開演時間よりも前の時間帯にオープニングアクトのパフォーマンスを行うのは違うんじゃないかって思う。

転売防止対策で身分証の確認だ何だとするようになったし、秋元系アイドルの現場では2014年に切り付け事件が起きたこともあって、ボディチェックや荷物検査も厳しくなっている。

それだけでも、入場に時間がかかるのに、コロナ禍になってからは、検温だとか、来場者情報登録の確認とか、使えないクソアプリのCOCOAをダウンロードしているかの確認などの行程が増え、ブロックごとの規制入場なんてのもやるようになったから、さらに入場に時間がかかるようになっている。

だから、オープニングアクトのパフォーマンス開始までに席につけない観客も出てくるんだよね。
早々と入場できた人にとっては、開演までの暇をつぶしてくる大サービスかもしれないが、開演ギリギリまで入場できなかった人からすれば、同じ金を払っているのに見られないパフォーマンスがあるってのは不公平極まりないんだよね。

そして、このAYAKARNIVALでもオープニングアクトの登場時間は開演前に設定された。

なのに、入場開始時間が特等席とスタンドがオープニングアクトのパフォーマンス開始の25分前。特等席以外のアリーナは15分前の入場開始ってのはありえないよね。

それじゃオープニングアクトの登場までに入場できない人だらけになるからね。しかも、オープニングアクトのパフォーマーの中には、ももクロメンバーもいるわけだから、それが見られないとなったら大ブーイングものだよね。

だから、当初の入場開始時間よりもはやい時間帯から入場をはじめることにしたんだろうね。
 
ちなみに、今回のフェスの出演者には上記のアイドル以外に換気タイムの場つなぎ役として芸人2組も登場した。
でも、申し訳ないが、彼等の出番はトイレタイムにさせてもらった。
開演前に発表されたタイムテーブルの時点で換気タイムやオープニングアクトを含めて5時間5分もあるが、アイドルフェスはオシオシで進行するのが当たり前だから(今の日本のアイドルってカラオケ歌唱がほとんどでセットチェンジに時間がかからないはずなのにね…)、実際にはそれ以上の時間がかかるのは目に見えていたしね。

まぁ、会場使用にあたっての契約とか、感染症対策とかの都合もあり、何とかまこうとしていたが、それでも15分くらいはオシたしね。
ぷっちゃけ、芸人がいらなかったんだよ。それで普通に10分きっかりの休憩にすれば良かったんだよね。

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パフォーマンスに直接関係ない感想を思いついたままに列記していこう。

◎久しぶりにダフ屋を見かけた…。転売対策が色々とすすめられているけれど、武道館は相変わらず特別な存在なんだな…。

◎密な行列を作らせておいて何が感染症対策をしているだよ!
来場者体調管理フォームに記入しろとか、不織布マスク以外は入場禁止とか言っているが、単なる対策しているフリなだけじゃないか!

◎ところで、平日の午後4時前に来場できるのってどういう人たちなんだ?仕事や学校はどうした?まぁ、ひとのことは言えた立場ではないが…。

◎最近、カメコ席とか、本フェスのように特等席を購入した者だけが写真撮影できるみたいな公演が増えているけれど、それって客をなめているとしか思えないな。客から金を取っておいて、なおかつ、客にただで宣伝させているんだからね。
これで、アイドルとか運営から“良い写真”とかほめられてその気になり、こうした席を喜んで買っているオタクが多いが、それって騙されているだけだからね。
洋楽の世界では、座席に関係なく全ての席の人にステージの撮影を認めているからね。
本来は客にカメラマンとしてのギャラを払うべき案件なのに、それをせずにただでやらせているんだから、何とか席の客以外はダメなんていう制限をつけるのはおかしいんだよ。
ちなみに自分はマスコミ関係の仕事をしているので、絶対にこんなただ働きはしたくない!だから、こういう席は購入しない。

まぁ、風俗とかメンズエステを利用した際に、嬢に頼まれてコスプレ姿の写真を撮ってあげることはあるけれど、これは、さらにイチャイチャできるという見返りがあるからやっているだけだしね。

そして、その際に嬢に“撮るのがうまい”とか“プロみたい”って言われるんだよね…。
カメラマンではないが、マスコミ関係者なので、一応プロだから、まぁ、一般人よりは撮影センスがあるのは当然なんだけれどね…。

◎そういえば、コロナ禍になって武道館に行くのは多分、これが4回目だが、何故か、全てアリーナ席なんだよね。しかも、いずれも座席が間引かれて販売された公演ばかり。売れ行きが好調とは言えないから、普段は性別や年齢で差別され落選ばかりの自分でもアリーナ席にありつけたのだろうか。

◎そして、終演後の規制退場がやけに細かかった。2列単位で指示したりしていたしね。おかげで、建物を出てから九段下駅のホームに着くまでの区間が全然混雑していなかった。
場合によっては、駅までの歩道にロープがはられていることもあり、整備員がうるさく指示していることも多いが、そういうのもなかったしね。

◎あと、長年使っていたペンライトが壊れてしまった。まぁ、5時間以上連続でふっていれば一気に悪化するよね…。

というわけで、今回印象に残ったパフォーマンスについて記しておこう。

HKT48
今回は選抜メンバーがたったの7人ということもあり、物足りなさを感じずにはいられなかった。
そして、代表曲“メロンジュース”をやっても、観客のペンライトが緑一色にならなかったことにショックを受けた。
さしさんやさくらたんなどの強力メンバーの卒業によりメディア露出が減ったことや、コロナ禍になって関東でのパフォーマンス回数が少なくなったことにより、存在感が薄れているような気もする。
とはいえ、その“メロンジュース”を筆頭に“最高かよ”、“大人列車”など、ドルオタにとってのスーパー・アンセムを何曲も持っているから、なんとなく盛り上がれてしまうのも事実なんだよね。
まぁ、こうしたHKTのアンセムというのはさしさん在籍時代のものばかりなので、卒業してから新たな代表曲を追加できていないのは、ちょっとツライかなという気もする。
洋楽ベテランバンドが、かつてのヒット曲や名曲ばかりのセトリでライブをやって、それで盛り上がるっていうのに近いのかな。
つまり、HKTはストーンズとかポール、エアロ、キッスみたいな存在ってことなのかな?
それにしても、豊永先生のボーカル力って結構際立っているよね。さすが、AKBグループの歌唱力決定戦で決勝進出を果たすだけのことはある。ミュージカルなどの舞台出演もしているし、そうした村外の現場で鍛えられているってことなんだろうな。
特に最近は個人的にはかなり好みと言えるビジュアルにもなっているし、それも関係しているのか、運営側からのプッシュも増えつつあるように見えるしね。

EMPiRE
HKTなどAKBグループのオタクの間ではペンライトや、コロナ禍に入ってなくなってしまったがMIXの文化はあるけれど、ふりコピの文化というのはないんだよね。
コロナ禍になって、HKTの関東での活動が激減したことなども影響し、最近はAKBグループ以外のアイドルのライブを見る機会が増えたが、AKBグループ以外の他のアイドルの現場って、結構、オタがふりコピしているんだよね。
その中でもWACK系のオタには関心する。よく動くよね。時々、マサイをやってスタッフに注意されるような厄介もいるけれどさ。
そして、自分の席から数列前にいたWACKオタのポニテ女子の振りコピが気になって、ちょくちょく見てしまった…。
顔の正面がチラッと見えた時はちょっとアラサーっぽかったが、後ろ姿はめちゃくちゃ好みだった。

≠ME
とりあえず、今回出演したアイドルで一番勢いを感じたのはノイミーだった。ただ、こうしたフェス的な場で盛り上がる曲の多くは、なんかちゃんのセンター曲なので、彼女の負担が大きいよねというのは感じてしまった。
特に現在は歌唱力メンバーとして楽曲におけるここぞという決めポイントを盛り上げてくれるももきゅんが休業中だから、さらに、なんかの負担は増しているようにも思う。実際、歌い出しにしくじったようなところもあったしね。

このフェスでは、各アイドルとあーりんのコラボによるパフォーマンスも披露されていたが、ノイミーがあーりんとコラボした楽曲が“てゆーか、みるてんって何?”だったことに驚いた。しかも、あーりんはありてんと名乗って登場したし…。
この“みる何”って、明らかにももクロの代表曲“行くぜっ!怪盗少女”に影響されたと思われる箇所があるので、その曲をももクロのメンバーとコラボするというのは、かなりチャレンジングだよね。

ところで、最新シングル表題曲の“まほろばアスタリスク”って、本当、アニソンマナーで作られている曲だと思うんだよね。
まぁ、作曲担当が「アイマス」や「レヴュースタァライト」に関わっている人だから当然といえば当然なんだけれどね。
でも、会場では期待していたようなアニソン系現場のような観客のリアクションはなかった。
やっぱり、アニオタとドルオタの兼オタって少ないのかな…。
アニメのテーマ曲にピッタリな曲だから、タイアップがついていれば、ファン層拡大につながったのになって思ったりもした。

武藤彩未
今時珍しいソロ・アイドル。結局、女性ソロアイドルが絶滅危惧種になってしまったのって、アイドル冬の時代と呼ばれた90年代に声優によるアイドル歌手的な活動が目立つようになり、本来は“代用品”だったはずのものが、完全に定着してしまったってのが大きいのではないかと思う。
そして、2000年代になって音楽をダウンロードして聞く時代になると(=CDが売れなくなる)、アイドル業界はCDを複数枚買わせて利益を得る手法にシフトしていったんだよね。
こういう売り方をAKB商法とかジャニーズ商法なんて揶揄する人がいるが、実はこういうやり方ってアイドルを毛嫌いする人たちが好きな洋楽の世界では遥か昔から行われていたんだよね。
そもそも、洋楽では主流の売り方である、アルバムからのシングルカットというのは同じ楽曲をアルバムとシングルで2度買わす手法だしね。
それから、来日記念盤と称して、ボーナストラックを収録してアルバムを再発するなんてのも昔からあった。
あと、90年代半ばに英国で巻き起こったブリット・ポップの一大ムーブメントにだって複数枚を買わせる商法が取り入れられていたからね。
ブリット・ポップのブームがピークを迎えたのは、ブラーとオアシスが1995年にシングルを同日発売した頃だったと思う。
そして、この決戦の勝者はブラーとなったが、彼等が勝てた理由は明白だ。カップリング曲の異なる複数バージョンのCDシングルを出したからだ。
また、マライア・キャリーが90年代に大ヒットを連発したのは、様々なリミックス・バージョンを作り、それらを収録した複数のバージョンのシングルをリリースしたことによる要素も大きいしね。

だから、決してこうしたアコギな売り方というのは、秋元康やジャニーズが生み出したものではないんだよね。ただ、この制度を悪用した戦犯として糾弾される面があるのは仕方ないと思う。

メンバーが多い方がアートワークの異なるCDを何パターンも出せるし、接触系イベントに参加させられるメンバーも増える。そして、それぞれのメンバーのファンが複数枚を買えば、昔のように1人1枚しか買わせてなかった時代よりも多い売上枚数をあげることだって可能になる。
だから、グループアイドルが主流となり、ソロアイドルが絶滅危惧種化していったんだよね。
K-POPだって、ハイタッチ会など接種系イベントをコロナ前はやっていたから、結局、グループが多いしね。

そんなアイドル業界における数少ないソロアイドルである武藤彩未があーりんとのコラボでカバーしたのが、現在の視点で考えれば少人数グループ(2人)であるWinkの大ヒット曲だった。
普通、Winkをカバーするというと、わかりやすい“淋しい熱帯魚”を取りあげることが多いが、“愛が止まらない〜Turn it into love”を歌うってところがわかっているよねって感じで良かった。
デビュー当初からそれなりに人気はあったけれど、一気に人気が上昇したのはこの曲だしね。それに、80年代洋楽世代にはカイリー・ミノーグのバージョンでもおなじみだしね。ちなみに、このカイリー版は日本独自のシングルカットだけれどね。そういえば、同時期にヘイゼル・ディーンのバージョンもあった。レコーディング時期を考えると、ヘイゼル版の方がカバーになるんだろうけれど、プロデューサーが同じだから競作って感じなのかな?
まぁ、Winkのバージョンは確実にカバーって言っていいと思うけれどね。もっとも、Winkのカバーがあったから世界的にはシングルカットされていなかったカイリー版が日本独自でシングルカットされたというのもあるんだけれどね。

ももクロカバーメドレー
モノノフやドルオタでない一般人が知っているのは、HKTが取り上げた“サラバ、愛しき悲しみたちよ”だけという選曲は、このフェスに来る奴は基本、モノノフを含むドルオタなんだからそれでいいだろうっていう判断なんだろうね。

エンディング
やっぱり、“走れ!”は名曲だよね。感動のフィナーレとして、参加アイドル全員でパフォーマンスするにはピッタリって感じかな。

ちなみに私はももクロでは、あーりんよりかは紫のファンです。なので、今回は紫も見られて良かったです。勿論、あーりんは可愛いと思います。というか、ももクロって最年少メンバーのあーりんでも25歳なのか…。

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